家事“事”典 of 女性研

女性の知恵を収集・発信して30年のみかなぎりかがお届けします!

12月上旬

大掃除のシーズンです

毎日、1か所ずつ

●お掃除は奥から
 今年も、もうおしまい。新しい年神様を迎えるに当たって、家の中をきれいにしなければならない季節です。
 大掃除をしなければ、しなければ、と思っていると、億劫になってしまいますね。“大掃除”と思うから億劫になってしまうので、“小掃除”をしようと考えて、毎日1か所の整理整頓清潔を心がけたらいかがでしょうか。
 お掃除は奥から表へ……というのが鉄則。まずは一番奥の押入の整理整頓、そしてホコリと湿気を追い出しましょう。
 押入にしまってあるモノを全部、取り出し、不要なモノと必要なモノを分けます(整理)。不要なモノは思い切って捨てるか(何年も使わなかったモノは捨てる候補です)、差し上げます(差し上げる場合は相手を決めること)。布団や寝具は太陽に干しましょう。
 その後、掃除機でホコリを吸い取り、湿気が多い場合は除湿器を使うか、ドライヤーを使って乾かします。湿気が多い地域なら、床と壁にスノコを当てて湿気が直接寝具や衣類に当たらないようにします。

●畳の湿気は支え棒とドライヤー
 昔は畳を上げて庭に干したものですが、現代住居では畳を干すだけの広い庭がなかったり、畳を上げるだけの人手がなかったり。そこで、畳の角を持ち上げて20センチくらいの支え棒をして、裏をドライヤーで乾かします(畳の下に新聞紙を敷くと湿気を呼びます)。
 天井や壁の煤や蜘蛛の巣は、お掃除シートで取り除きます。

●フローリングは掃除機で
 フローリングは、普段はお掃除シートでホコリを取っていることでしょう。しかし、板と板の隙間、幅木と床が接するところなどに細かいホコリやゴミが詰まっている場合があります。それは、掃除機の隙間ノズルで吸い取りましょう。頑固なゴミは、爪楊枝でほじって吸い取ります。
 ガラスが嵌っている建具は、桟の角のホコリを絵筆で描き出しながらお掃除シートで拭き取ります。開け閉めの時に手が触れる場所などは手垢がついているので、ガラスクリーナーで磨いてください。
 お掃除は奥から表へ……玄関の下駄箱の掃除と湿気取り、タタキのゴミを掃いて頑固な汚れは雑巾で拭き取ります。
 玄関ドアの汚れもお掃除シートと雑巾できれいにしましょう。

10月下旬

見た眼にきれいなら収納上手

清潔の前に整理整頓です

●きれいか汚いか
 きれいとか汚いとかの判断は、住まいの場合は整理のしかた次第です。整理が行き届いていれば、多少ホコリがあってもゴミが散らかっていても、それほど気になりません。そして、掃除機かお掃除シートでホコリやゴミを取ればアッと言うまにきれいになります。
 一方、毎朝晩、掃除機をかけたり拭き掃除をして磨き立てても、雑然とした部屋は“汚れている”という印象を与えます。
 そこで、収納上手こそ“きれい好きな人”と呼ばれることになります。

●衣類収納の4要素
 衣類収納に大切なのは、①それぞれの衣類の置き場所を決める②形を揃えてたたむ③使う場所の近くに収納する(タオルなら洗面所、シーツなら寝室)④収納ケースを活用する、など。
 季節の収納は、多くの場合プラスチックの収納箱に入れて天袋に仕舞われます。でも収納箱にいっぱい衣類を入れると重くなり、高い天袋に出し入れするには女性の力に余りがち。天袋を利用する場合には、手軽に出し入れ出来る大きさのケース、取っ手がついて出しやすい器を選びましょう。

●押入の活用
 押入は大きな収納場所です。収納箱を買う時には、押入のサイズを測り、奥行きと幅を確認して買いましょう。そして、引き出し式の収納箱にすれば、箱そのものを出し入れする必要がなく、必要な物が手軽に出し入れできます。
 奥行きが深いので、手前は冬物、奥は夏物、季節の変わり目には奥と手前えお入れ替えるようにすれば季節物の入れ替えは簡単です。
 また、間仕切りを活用するのも方法です。そして、セーターやトレーナーなどシワになりにくい物は、クルクルと丸めてしまうと一目で何が入っているか分かるので便利。ショーツなど小物は空き箱を組み合わせて間仕切りにします。
 透明なプラスチックを選ぶと中が見えてなお便利。

10月上旬

夏物を仕舞う

衣替えを機会に衣服の点検

●10月1日は衣替え
 10月になりました。昔は、学生服がある学校では一斉に冬服に替わって、町の景色が一変したものでした。でも今は、その日の天気によって、また個人の体感によって、夏服でも冬服でもいいのでしょう。混在している風景を見かけます。年中行事も個人を尊重しているのでしょうね。

●夏物は汗ジミがポイント
 夏物は、汗をかいていることが絶対条件です。そこで、ドライクリーニングに出しても水溶性の汗はそのまま残り、来年、出してみると黄色いシミが残っていることがあります。クリーニングに出す時は「水洗いでお願いします」と断りを入れておくことが必要です。
 それ以前に、夏物を買う時に、家で洗える素材を選ぶことが大切ですね。私はスーツでもジャケットでも、家で洗える素材であるかどうか確認しています。で、夏物はほとんど家で洗っています。

●気候変動が不確実な時代
 衣替えだからといって、夏物をしっかり仕舞ってしまうと、また夏の暑さがぶり返すこともあります。また、常夏の国に旅行に行くこともあるでしょう。
 できれば、夏物もすぐに出せるようにしておくことが必要ですね。
 私は奥行き60センチのクローゼットをたくさん用意してあります。そこでスーツやジャケットなどは、夏物も冬物もハンガーに吊してありますので、いつでも出し入れ出来るようになっています。
 下に着るTシャツなどをタンスに仕舞う場合にも、夏物用の引き出し、冬物用の引き出しと決めてありますので、出し入れ簡単。
 アイテムをまとめておけば、何年も着ないものは整理しやすいので、断捨離も簡単です。

9月下旬

秋の彼岸はお墓考

お墓の泥汚れはナイロンタワシで

●20日は秋の彼岸の入り
 お墓のお掃除は、春秋の彼岸とお盆。年に3回、ちゃんと掃除をしていればそれほど汚れませんが、風雨にさらされているので、やっかいなのが泥汚れ。墓石の台座のつなぎ目には、風で舞った埃が雨で固められ、頑固な泥汚れになっています。
 泥汚れは、まず水をかけてナイロンタワシで擦り取るのが一番。最後にまた水をかけて汚れをながします。

●花筒の掃除
 花を飾る筒の中は、前に飾った花の茎が腐ってドロドロになっています。本当は、彼岸やお盆が終わったら、花を捨て、中を洗って筒を横に倒しておけばいいのですが、みなさん、そのままにしているようですね。
 筒の中を掃除するのは、百均で売っているワイヤーにブラシを植えただけの簡単なトイレ掃除用ブラシをギュッと握って細くしたものなら花筒に入ってゴシゴシ洗えます(高い立派なブラシは筒に入りません)。

●灯籠の紙の貼り方
 私が住む地域では、お盆には毎晩、灯籠に火を入れます。
 灯籠は、風が拭いてもろうそくが消えないように紙を貼ります。灯籠の形を見ると外から紙を貼るように凹みがついています。神社などに行った時に紙の張り方を見ると、たしかに外側に貼ってあります。
 でも、私は内側に貼ります。そのほうが美しいと思っているからです。何年も内側に貼っているのは、だれかがそのほうが美しいと思ってまねをしてくれるのではないかと思っているのですが、誰も真似してくれません。
 外側から貼るのも、紙を貼る凹みに合わせて貼れば良いものを、おかまいなく貼っているのを見かけますが、いかがなものでしょうか。

9月上旬

外回りの掃除

外気を取り入れたくなる季節です

●虫のいたずらがたくさん
 部屋を閉め切ってエアコンのお世話になりっぱなしだった7~8月。それでも朝はガラス戸を開けて新鮮な空気を取り入れたいものですね。でも陽が高くなるに従って、エアコンなしではいられません。熱中症予防にと、エアコンを推奨されているのですから。
 ガラス戸を閉め切っていると、外側は虫たちの天国。蜘蛛の巣が張ったり、鳥の糞が着いたり、雨風の泥や雨筋がガラス戸を曇らせたり。
 ガラス戸を開けて爽やかな秋の空気を取り入れるためにも、外回りの掃除をしてみましょう。

●まずは網戸の掃除
 ガラス戸を閉めきって、内側から鍵をかけ、水道の水の力を借りて掃除するのが手っ取り早くて一番、きれいになります。戸建てでは長いホースを使って。マンションではベランダに水道が着いていれば万全です。
 まずはホースの口を狭めて勢いよく水をかけます。次に住まいの洗剤溶液をバケツにつくり、お風呂洗い用のスポンジに洗剤溶液をつけながら網戸を洗います。お風呂洗い用スポンジには、長く伸びるものがありますので、それを使うと高いところまで届きます。次にまたホースで水をかけて洗剤と汚れを洗い流します。


●ガラス戸も同様に
 ガラス戸も同様に、水、洗剤溶液とスポンジ擦り、水洗い。最後に、尖端にゴムがついたスクレイバーで、上から下へと水分を擦りとります。
 もっとスッキリさせたい場合は、超極細繊維を使ったクロスで拭き取れば万全です(メーカーは、マイクロファイバーとかミクロファイバーと呼んでいます)。
 脚立を使う場合は、足下をしっかり立てて転倒しないように気をつけて。
 あるデータによると、高齢者が転倒した場合、寝たきりになる確率は20%だそうですよ!

8月下旬

便利なペットボトルの落とし穴

すぐ飲む? 早く飲む?

●開封後はすぐにお飲みください
 昔は水筒に水を入れて持ち歩いたものでした。その後、魔法瓶型の水筒が出来て、冷たい物、熱い物を持ち歩けるようになりました。でも、ガラスで作った魔法瓶は、氷などを入れようものなら、すぐに割れちゃったりして。
 ペットボトルが普及してから、飲み物を持ち歩くのに、ずいぶん便利になりました。
 以前、飲料メーカーの知人が「すぐにおのみください」とペットボトルに注意書きを載せると、開けたらすぐに飲まなければいけないの? っていう質問がくるんですよ」と嘆いていました。すぐに飲み干さなければいけないわけではないけれど、常温で長時間保存すると雑菌が繁殖するというのも事実。

●口のみするペットボトルだから
 口をつけて飲む場合は、“すぐに”でなくても“その日のうちに”飲みきるのが良さそうです。ペットボトルを開栓すると、空気の中の黴菌が入ることもあり、口の中の黴菌がペットボトルの口について繁殖することもあります。
 口の中の黴菌の数は、身体の他の場所に比べて多いのです。水ならいざしらず、コーヒーやジュースなど糖分が多い飲料は、黴菌の繁殖に絶好の環境。30~35度、つまり日本の夏の高い温度は、活発に繁殖します。
 で、黴菌の栄養分が多い飲料は、“なるべく早く飲みきる”か、残ったら冷蔵庫保存にしましょう。
 便利なものにも落とし穴が伴うことと考えましょう。

●ボトル後日談
 シャーンプー・リンスのボトル形状に対する意見を以前、書きました。粘性のあるものは、ひっくり返して置けるような形状にして欲しいと。エッセンシャルがひっくり返して置ける形状なので、これは便利と思い、プールのロッカーに入れて使っていました。
 さて、使い切ったので他のブランドの詰め替え用を買って入れようとしました。ところが、蓋が取れないのです。
 しょうがないから、詰め替え用をそのまま使うことにしました。詰め替えボトルは軟らかいので、ギュッと押せば粘性のあるコンディショナーもひねり出せますからね。

8月上旬

熱中症に注意

連日の猛暑に気をつけて

●8月が最多の熱中症
 連日の暑さ! ニュースのトップは熱中症の話題で持ちきりの毎日です。
 日本の夏は、気温が高いだけでなく、湿度が高いので不快指数が増すばかり。湿度が高ければ汗が蒸発しないので、身体の中に熱がこもり熱中症になりやすいのです。
 熱中症で救急搬送される人は、温度・湿度が高くなる7月からグーンと高くなり、8月がピーク。9月になれば5分の1くらいに減るので、7月・8月は特に注意が必要です。熱中症は室内に居ても発症することがあるので、この時期、特に気を付けたいものです。

●熱中症とは?
 気温が高い状態が続くと発汗して水分や塩分が失われます。ところが、湿度が高いと汗が蒸発せずに身体の中の熱が放出されなくなってしまうのが熱中症症状です。
 熱中症の症状は、
1度:軽いものでは、めまい、筋肉痛、こむらがえり、大量の発汗など。周囲の応急処置で対応しましょう。
2度:頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感など。病院へ搬送する必要があります。
3度:意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温など。緊急を要します。すみやかに病院に搬送し、入院して集中治療が必要な状態です。

●熱中症が疑われたら
①まずは、エアコンが効いている涼しい場所に移動させます。
②衣服をゆるめ、首の周りや脇の下、足の付け根などを冷やします。
③塩分入りの水分を補給します。

●熱中症予防は
 こまめに水分を補給することが肝心。特に、高齢者は身体の感覚が鈍くなり、暑さを感じなかったり、咽の渇きを感じにくくなっています。咽が渇いていなくても、定期的に水分を補給しましょう。
 お茶やコーヒーには利尿作用があり、身体の中の水分を尿として出してしまうために、汗の元となる水分補給には適していません。

●自分でつくるドリンク
水1リットルに対して、
砂糖:大さじ4
塩:小さじ半分
好みでレモン汁を加えます。
 市販のスポーツドリンクは甘いものも多いので、糖分は適度に調整して好みの飲料で8月を乗り切りましょう。

7月下旬

あなたの歯は何本ありますか?

8020運動の結果は?

●ハチマルニイマル運動
 7月24日は旧暦の6月2日。虫歯予防デーに当たります。そこで、先日発表された高齢者の歯について考えてみましょう
 厚生労働省では「8020(ハチマルニイマル)運動」を行っています。歯は食べ物の入り口。しっかり咀嚼すれば胃にも優しく、胃でしっかり消化されれば腸での吸収も良くなります。
 80歳で20本以上の歯があれば、食べ物の咀嚼が可能で、平成元年からこの運動が始まりました。
 厚生労働省では「歯科疾患実態調査」は昭和32年に1回目の調査が行われ、その後6年間隔で行われてきましたが、今後は5年に1回の周期で行うとされています。

●5割の人々が20本以上!
 先日、発表された数値を元にして現在の状況を考えてみましょう。
 全国から抽出した1歳以上の男女3820人の口の中を歯科医が診察するという方法で調査が行われました。
 その結果、20本以上の歯がある人の割合は、75~79歳で56.1%。80~84歳で44.2%。80歳で自分の歯が20本以上ある人は、前回の調査(平成23年)から10ポイント以上増え、51.2%。20本とは、入れ歯なしにほとんどのものが食べられる目安と言われます。
 1日の歯磨き回数は1回が18.3%。2回が49.8%。3回以上は27.3%。2回以上という人が前回より7.2%増え、飲食後の歯磨き習慣は次第に定着しているようです。
 みなさんは、何回ですか?

●技術の進歩と意識の向上
 8020運動の成功は①技術の進歩(歯を強くする歯磨き粉、歯ブラシの多様化、電動歯ブラシの普及)②意識の向上(飲食後に歯を磨く習慣)などが考えられますね。
 企業を訪問し、女子トイレに行くと、歯磨きセットが置いてあります。集会などがあると、お昼ご飯の後には一斉に立ち上がって歯磨きをしています(女性がほとんどですが)。女性のほうが長生きする秘密が、こんなところにもありそうですね。


7月上旬

食中毒の季節です

つけない、増やさない、やっつける

●細菌やウイルスも高温多湿が大好き
 食中毒の原因となる細菌は、カビやダニと同様に「栄養分」と「水分」が必要。そこで、高温多湿の日本の夏は、カビやダニ、そして食中毒に注意しなければいけない季節です。細菌が原因の食中毒は6月から8月に多く発生します。
 でも、一年中、快適な温度を志向する生活環境や、食品流通の合理化などで食中毒は一年を通して発生しているというのが現状ですから、気が許せません。
 食中毒の発生件数は、飲食店が最も多いとされています。それは大勢の人が罹患するので数字が高くなってしまうということもあります。そして2番目に多いのが家庭での発生! 食生活のリーダーである私たちは、敵を知り、対策を知って、家族の健康を守りましょう!

●細菌は夏場、ウイルスは冬場
 細菌は温度や湿度の条件が揃うと食品の中で増殖し、その食品を食べることで食中毒を引き起こします。そこで、高温多湿の季節に多くなります。
 一方、ウイルスは低温や乾燥した環境の中でも生きることができます。ウイルスは食べ物の中では増殖しませんが、身体の中に入ると腸で増殖して食中毒を引き起こします。ウイルスによる食中毒は11月から3月に多いという特徴があります。
 風邪予防に“手を洗いましょう”と言われますね。食中毒予防にも手洗いが肝心。さまざまな場所を触る手。細菌やウイルスのついた手を洗わずに食品や食器に触れると、それらにも細菌やウイルスがついてしまうので注意が肝心です。
 きれいにしているつもりの台所でも、常に食品を処理しているので、細菌やウイルスが潜んでいる場合があります。スポンジ、布巾、シンク、まな板などは細菌が増殖したりウイルスが付着しやすい場所と言われています。調理が終わったら、その都度、台所用殺菌剤(塩素系)で消毒しておくのが最適です。

●つけない、増やさない、やっつける
 食中毒を防ぐ3原則。細菌の場合は細菌を食べ物に「つけない」、食べ物についた細菌を「増やさない」、食べ物や調理器具についた細菌を「やっつける」(ウイルスの場合は食品中では増えないので「増やさない」は当てはまりませんが)。
・つけない:調理を始める前、生の肉や魚、卵を取り扱う前後には手を洗う。生の肉や魚を扱ったまな板は洗って殺菌してから次の食品を扱うなど。
・増やさない:細菌はマイナス15度で増殖が停止するので低温で保存する。冷蔵庫でもゆっくりと増殖するのでなるべく早く食べる。
・やっつける:ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅するのでなるべく加熱して食べる。

6月下旬

害虫が繁殖する日本の夏

高温多湿はダニも大好き

●カビに好適な環境はダニにも好適
 カビの発生条件は①温度②湿度③栄養源④酸素でしたが、ダニもまったく同様。日本の夏はダニにとっても天国です。そして、ダニにはカビを餌とする種類もあるために、カビの棲む環境にはダニもいると考えましょう。
 ダニはどこにでもいて、その種類も膨大ですが、私たちが注意しなければならないのはアレルギーの原因となるチリダニと痒みの原因となるツメダニ。彼らは気温が25度前後、湿度が60~80%になると活発に繁殖します。
 家の中に住んでいる7割はチリダニの仲間と言われています。人を刺さないけれど、糞や死骸が粉末化したものがハウスダストとなり、それを吸い込むとアレルギーを発症することがあります。また、人を刺すツメダニはチリダニを餌にするので、チリダニが増えるとツメダニを発生することにもなってしまいます。

●増えないようにすること
 ダニを完全になくすことは不可能と言われています。アレルギー体質の家族がいない家庭では、それほど心配はありませんが、それでもダニは家の清潔度のバロメーターと心得、一定以上増やさないようにしたいものですね。
 ダニ対策はカビ対策と同様、換気、除湿、清潔です。
 換気は家の中に空気の流れを作ること。空気は取り込み口と吐き出し口がなければ流れないので、対角線側の窓を開けること。そして換気扇を利用することです。
 除湿は、外気の湿度が高い時は自然の通風では不可能なので、エアコンの除湿機能か除湿器を使いましょう。観葉植物や熱帯魚の水槽などは湿度を上げる原因に。湿度計を設置して湿度に関心を持つことも大切ですね。
 そして、清潔。掃除です。ホコリはカビの住み処になるので、日頃の掃除機での掃除は必要。家具の裏側のホコリも吸い取りやすいように掃除機のノズルが入りやすいように家具と壁の間を少しあけておくなどの工夫をしましょう。

●ダニが大好きな畳
 畳は湿気を帯びやすく、ダニの好きな垢や食物のカスが畳の目に詰まり易いものです。本来は春秋の大掃除に外に出して天日に当てるのが一番ですが、人手が少なく畳を干す場所もない現代では無理。そこで、畳の端を上げて割り箸なででつっかえ棒をし、ドライヤーを当てて湿気を追い出しましょう。それにしても、家具などが置いてあればそれも難しいでしょうが。
 ダニ避けシートを畳の下に敷くのも一考です。

6月上旬

高温多湿の日本の夏

梅雨時のカビ対策

●カビの発生原因は4つ
 カビが好む環境は4つ。①湿度が70%以上になると活発に繁殖します。例えば東京なら、5月の湿度は60%台だったのに6月になると70%以上になります。②温度は29度前後が絶好調。東京では6月・7月になるとカビの大好きな温度環境になります。③カビの大好きな湿度と温度の条件が満たされるこれからの季節。でも生き物ですから、栄養源がなければ繁殖できません。人間にとっての栄養源のすべてがカビの栄養源になります。さらに人が生きることによって排泄する汗や垢、フケなども大好き。浴室ばかりでなく、キッチン、畳や床など、家の中にはカビの好物が満ちあふれています。④3つの環境が揃っても、酸素がなければ繁殖できません。でも、家の中から酸素を取り除くことはできないので、他の3つの環境をどうにかすることがカビ対策ですね。

●日常的な対策
 カビはよどんだ空気が大好きですから、風通しの良い環境にしておくことが大切。でも、共働き家族では、日中は部屋を閉め切っておかざるを得ません。そして、朝、お洗濯をして部屋干しをすることも多いかと思います。そんな時は、除湿器を使って、タイマーをセットして、強制的に湿気を取ることも考えてみましょう。
 最もカビに狙われる浴室やキッチン。入浴後は全体にシャワーで冷水をかけて温度を下げ、2時間ほど換気扇を回しましょう。キッチンはとにかく清潔第一、そして調理中は換気扇を回して湿気を追い出すなどの対策も必要です。
 畳の上にカーペットを敷くのは、最も危険。畳は湿気を帯びやすく、垢や汗や食物のカスやホコリなどで汚れやすいので、できればフローリングにしたほうが衛生的だとも言えますね。

●カビは擦るより消毒を
 カビは深く根を生やしているので、擦ったり拭くだけではまた発生してきます。カビは菌なので、消毒をする必要があります。消毒剤としては家庭にある漂白剤=次亜塩素酸ソーダ(ハイター、ブリーチなど)が最適。私はカビの生えている部分にティッシュペーパーを置き、そこに漂白剤をスプレーして数時間置くという方法で退治しています。
 でも、漂白剤は劇薬ですから、使用時はゴム手袋を着用し、スプレーする時にはマスクをしてくださいね。

5月下旬

家事も五月病から脱却を

今年も、もう半分近く過ぎ去って

●大学の新入生から新社会人へ
 「五月病」とは、もともと大学の新入生によく見られた無気力状態を指す言葉でした。1968年の流行語に取り上げられていたように、当時は受験戦争といわれ、猛勉強の末にやっと試験に合格したものの燃え尽き症候群になってしまった学生がいたのです。
 昨今、少子化によって定員割れの大学もあるほどで、大学受験のための猛勉強ということも少なくなったのでしょうか、受験戦争よりも就職戦争のほうが大変な時代になりました。新社会人が緊張を強いられながら4月を過ごし、5月の大型連休の後に体調を壊す人が多く、今では「五月病」は新社会人の症状を指す言葉になってしまいました。

●五月病の特徴とは
 抑うつ、不安、焦り、イライラ、無気力、不定愁訴……検査をしても原因は分からないけれど身体の不調を訴えるのが五月病。本来なら一過性の症状なので乗り越えることができるはずですが、うまく乗り越えられないと長引いてしまうこともあります。
 頑張った結果、心と体が疲れて無気力になった状態が五月病。まずは身体の疲れを取ることが心の疲れを取ることになります。身体の疲れが取れれば、心も次第に回復するはずです。

●家事も五月病
 年末年始はお正月の準備と片付けで忙しく、2月はアッというまに過ぎ去り、3月・4月は進学や就職など人事が異動する季節になり、ゴールデンウイークも何かと気ぜわしく、休みが明けてみるとぐったり疲れてしまうのが家事の五月病。カレンダーを見ると、あと1枚めくればもう半年経ってしまったという焦りも感じます。主婦も五月病の要素はたくさんありますね。
 ストレスを受けると、頑張って跳ね返そうとします。その頑張りが身体と心の不調を招きます。五月病は、つまり有能な人がかかる症状。
 締め切った季節の間にホコリをかぶったカーテンでも洗い、内なる気分をさっぱりさせたらいかがでしょうか。カーテンは、金具を外して洗濯機にかけ、絞ったらレールにつけて乾かせばいいだけ。簡単なわりには達成感があります。そのためには、洗える素材を選んでおくことも大切ですが。
 そして、森林浴にでも出かけて身体と心をリフレッシュしたらいかがですか?

5月上旬

片付けられない人達

アイテムを揃えるという概念

●ボランティアで整理・整頓
 南アルプス市はボランティアが盛んだそうです。特に、高齢者を活用したボランティア組織がたくさんあり、イギリスから視察に来たほどです。
 私も多くのボランティアに参加しています。例えば「笑輪の会」という女性高齢者の組織。高齢者や身障者宅のお掃除をしたり、庭の草取りをしたり。「ポイント制ボランティア」という組織では、2人で高齢者宅に伺ったり、高齢者施設に伺って話相手をしたり。「(S)市民を(A)愛する(N)仲間達」という組織では、低価格で(1時間500円)で生活のお世話をしたり。私はそのどれもに参加し、さらに美術館の監視員や市の役員をしたりしています。つまり「ボランティア三昧、時々仕事」という毎日です。

●ゴミ屋敷の意味
 例えば、一人住まいの女性が高齢者施設に入所するために家を片付けるという場合があります。施設に持っていけるものは少ないので、必要なモノと捨てるモノを仕分けするのです。
 そんな時は、まずアイテム毎に山をつくります。ズボンはズボン、セーターはセーター、ブラウスはブラウスというふうに。そして、その山毎に「これは持って行きますか? 捨てますか?」と本人に聞きながら仕分けします。そして、持って行くモノだけを一カ所にまとめ、施設に送った後、残された不要なモノを始末するという手順です。
 女性は特に衣服が多く、長年の積み重ねで同じアイテムのモノがたくさんありますが、整理(アイテム毎に分ける)によって必要なモノとそうでないモノを仕分けすることがわりあい簡単にできます。

●コレクターはやっかい
 男性のほうがコレクター癖があると思っていますが、どうでしょうか? コレクター的な収集家の家の整理はちょっとやっかいです。ある男性宅、女性達が4~5人で整理に伺うのですが、なかなかうまくいきません。私たちから見れば不要なモノであっても、その人から見ればとても大切なコレクションだからです。
 「これはもう壊れているから捨てましょうね」と言っても「いや、それは大切なモノだ」と捨てさせてくれません。しかも、一端、不要として捨てたモノが、次回に行ってみるとゴミ捨て場から復活していることもあります。
 その方のお宅、3年がかりでやっと寝るスペースができたということです。信頼関係を築いて、当人の意向を生かしながら、少しずつ歩み寄っているという状況です。

4月下旬

使えないクレジットカード

バスタ新宿が出来たけれど

●活発に動ける田舎転居
 南アルプス市に転居して数年。実は、山梨県は「転居したい県、日本一」なんですよ。理由は東京に近いこと、そして自然豊かなこと。確かに、県北の北杜市周辺には芸術家が転居し、芸術家村のような様相を呈しているところもあります。東京から車で2時間も走れば、思索にピッタリの環境が展開しています。
 でもそれは、車を駆って移動できる若い世代でのこと。後期高齢者になって免許を返納しなければならない世代になったら、生活インフラはすべてシャットアウトされてしまいます。
 若い世代は、年を取った時のことなどあまり考えられないのでしょうが、年を取った時のことを考えて公共交通機関でも活発に動ける田舎転居を考えてみる必要がありそうです。

●路線バス+高速バス+タクシー
 私が転居した南アルプス市小笠原は、公共交通機関が使えるギリギリの場所にあります。甲府からの路線バスは、鰍沢行き、西野経由小笠原下仲町行き、小笠原車庫行きの3種類が使えます。あと1キロ東西南にずれていたら、甲府への行き来が大変に不自由になります。さらに新宿から身延へ往復している高速バスには南アルプス市役所前というバス停があります。公共交通機関がない場所への移動は、タクシーという選択肢がありますし。
 スーパーマーケットも歩いて行ける範囲にあり、コンビニエンスストアは各社が揃っています。
 そこで、車がなくても生活に不自由はありません。

●大人の休日倶楽部
 JR東日本は「大人の休日倶楽部」という組織を運営し、私はそのカードの会員です。クレジットカードとしてもスイカとしてもつかえ、バスに乗る時も電車の切符を買う時も便利に利用しています。
 新宿駅にはバスタ新宿というビルが出来、あらゆる高速バスはそこに発着するようになりました。JRにも私鉄にも接続していて、乗り換えが便利になりました。物販やレストランもあり、高速バスの待ち時間を過ごしたり知人との待ち合わせにも便利です。
 ところが、そのビルで「大人の休日倶楽部」のクレジットカードが使えないんですね。JRのビルでJRのカードが使えないんですよ! なんでも端末が反応しないんだそうです。JRの担当部署に伝えてくれるように何度も申し出ましたが、一向に改善されません。どうにかして欲しいんですけど。
※  ※  ※
 何年もお掃除に関するHPをやっていると手詰まり感があるので、この度はちょっと違うテーマを記してみました。

4月上旬

片付け・掃除も新学期

使ったら決められた場所に戻す

●新しいことに挑戦する季節です
 新入学、新学期、卒業と同時に始まる新しい生活、4月はものみな新しくなる季節ですね。
 整理・整頓・清掃・清潔・躾の5Sを実践するのに絶好の機会です。
 整理:全てのモノを収納材から出してみて、必要なモノと不要なモノを分けましょう。
 整頓:アイテム毎に分け、不必要に重複しているモノは捨て、必要なモノを必要な場所に収納。
 清掃:整理整頓されていれば、お掃除も簡単。
 清潔:雑巾を硬く絞って床やテーブルなどホコリが溜まる場所を清潔に拭き清めます。
 躾:5Sを家族みんなに躾ましょう!

●モノにも心がある?
 「モノに心がある」なんて言ったら「そんなこと、あるわけないじゃない」なんて声が聞こえてきそうです。でも、モノに心があると考えている人のほうが片付け上手なんですよ。
 モノは、生まれてきた時に役目を持っています。その役目が十分に果たせていれば、そのモノは幸せ。役目がないモノは、そもそも生まれてくる必要はなかったかもしれないし、あるいは我が家には役立たないモノだったわけです。そんなモノは、買わないか捨てるしかありません。新しいモノを入手する時、それが我が家で役目を十分に果たせるかどうか、考えて取り入れることが大切です。モノは役立ってこそ生まれてきた価値があります。モノの心に沿ってみて、片付け上手を目指しましょう。

●必要なモノを必要な場所に
 整理の基本は、使う場所に収納すること。キッチングッズはキッチンに、オーディオやテレビなどくつろぎグッズはリビングに。そして出しやすく仕舞うこと。サッと出しやすければ、利用度も高まり、モノの命は生きてきます。
 さて、きちんと収納できたとしたら、家族全員が収納場所を記憶し、使ったら必ず元の場所に戻すことが鉄則。出しっぱなし、別な場所にしまう……家族全員がそんなことをしたら、整理整頓なんて、できっこありません。
 必要なモノを必要な場所に仕舞ったら、みんなに認識してもらう必要があります。
 私は、整理整頓のお手伝いに行った時、紙に中身を書いて収納材の表に貼っておきます。「覚えたら剥がしてくださいね」と言い置いて。家の整理整頓もそんなふうにして家族に認知してもらったらいかがでしょうか。

3月下旬

やっと春! 気持ちが外に向かいます

内外を分ける玄関ドアの掃除

●玄関は第一印象の砦
 春。今まで内向きだった気持ちも、春の訪れと共に外に向かいますね。久しぶりに親しいあの人を訪問しようかと、交流も活発になる季節。そして、訪れる人の第一印象は玄関で決まるといってもよいでしょう。また、玄関だけで用事を済ませて帰る来客も結構、多いもの。玄関がきれいになっていれば“この家はきれい好きだな”という印象を与えるものですから、春一番に玄関ドアの掃除について考えてみましょう。

●材質によって手入れが違う玄関ドア
 汚れが着きやすいのは、やっぱり外側です。強風が吹いたり、雨が降ったりすると、泥汚れがこびりつき、汚れが目につくものです。格子が使われていれば、クロスしたところに頑固なホコリが溜まっています。その場合は絵筆で角の汚れを掻き出しましょう。
・木材(ラッカー仕上げ)
 強い成分を含む洗剤は苦手。普段から乾いた布で乾拭きをこまめに行い、汚れをこびりつかせないようにします。手垢などちょっとしつこい汚れは、家具磨きなどで磨きます。油性のクリーナーやワックスで磨けば、油の被膜ができて汚れを防いでくれます。
・木材(ペンキ仕上げ)
 ペンキが汚れを吸収してしまうので、水拭きは禁物。汚れがひどい部分には住まいの洗剤を水に溶かして拭きます。シミ抜きには住まいの強力洗剤を使いますが、周りをぼかすように。そして水拭きします。
・メラミン樹脂化粧合板
 これは簡単。住まいの洗剤溶液で拭けば汚れは簡単に落ちます。染みついた汚れはクレンザーを塗り込み、10分ほど放置して、その後、乾いた布で拭き取ります。
・アルミ
 これも簡単。毎日、化学雑巾でホコリを払っておけばひどい汚れにはなりません。それでも月に1回くらいは中性洗剤で拭き、水拭き、乾いた布で仕上げをしてください。
 錆や傷がついた時には、まず汚れを取ってナイロンタワシやサンドペーパーで軽く擦り、その後、カーワックスを塗っておくとピカピカになり、それ以上、錆を広げることはありません。

3月上旬

家事は見た眼が大切

整理整頓は美の基本

●形を揃える
 「整理」とは必要なモノと不要なモノを仕分けること。整頓とは同じアイテム、同じ形を揃えること。毎回、確認する5Sのスタート地点です。不要なモノを処分し、必要なモノのアイテムと形を揃えれば、見た眼が美しくなります。
 家事とは、人間が生きるために必要な衣食住など雑多な行為を支えるもの。精神生活とは対局にあるものです。よく「生活感を感じさせる人ね」などという言葉は、かならずしもほめ言葉ではない場合が多いもの。で、5Sが出来ていれば生活感を感じさせることなく、美しい生活が保たれます。つまり、整理整頓は美しい生き方の基本だと思いますが、いかがでしょうか。

●どこでも整理整頓
 例えば、会合があって数十人が集まる時。冬ならハンガーラックにコートを掛けますね。型崩れしなようにと、アールがついた立派なハンガーがあった場合、ハンガーの向きを揃えて、コートの向きを揃えて掛ければ見た眼にきれい。そしてたくさん掛けられます。
 逆に、ハンガーとコートの向きが揃っていなければ、見た眼にも美しくないばかりか、収納力も落ちてしまいます。
 たかがコートを掛けるだけのこと。そんな小さな出来事にも、整理整頓の技術が生きてくるのです。

●ロングコートの掛け方
 以前、白洋舎に伺ったことがありました。冬だったので、私はロングのオーバーを着ていきました。
 ご担当がコートを受け取ると、まずは普通に肩にハンガーを通し、さらに裾の部分にもハンガーを通して、ラックに掛けたのです。
 長いコートやドレスは、布の重みで生地が伸びてしまうことがあります。2本目のハンガーを裾に通して掛けると、布が伸びてしまうことが少ないというわけです。
 それからは、ロングコート、ロングドレスを保存する時は、2本のハンガーを使うようにしています。

2月下旬

収納するモノと収納材の関係

衣類は可変、収納材は不変

●重い物は下に、軽い物は上に
 例えば、食器や調理器具を仕舞う時、重い物は下に、軽い物は上には常識。
 衣類であっても、重いイメージの物は下に、軽いイメージの物は上に仕舞うのが常識。スラックスやスカートなど下に履く物は下に。下着など軽い物は上に。冬物など厚手の物は下に、夏物など軽い物は上に仕舞いましょう。
 家の整理に行った時、このセオリーで整理した後、ポストイットに中に入っている物を書いてドアや引き出しに貼っておきます。「覚えたら剥がしてね」と言い置いて。

●収納材に合わせて衣類を仕舞う
 母が施設に入りました。ハンガーラックを買ってきて、ズボン、ブラウス、カーディガンなどはそこに吊します。
 お仕着せのタンスがあり、それは下に2段、上に半分の引き出しが左右にあります。合計3段の引き出し。
 一番下にはパジャマと靴下。下から2段目にはズボン下を右に、上に着る下着は左に。一番上の右の引き出しにはタオル、枕カバー。左の引き出しには眼鏡や爪切り、携帯電話の充電器、マスクや湿布薬など。そこにも入っている物を書いて貼ってあります。
 ところが、書いてある通りに入れてくれないのですね。ズボンは吊すハズなのに引き出しの一番下に入っていたり。パジャマが下から2段目に入っていたり。みんな忙しいのでテキトーに入れてしまうのでしょう。
 行く度に入れ直すのですが、いつもゴチャゴチャ。

●収納材に合わせてたたむ
収納材は、木かプラスチックでできています。だから、形が変化しません。そこで、収納材に合わせて衣類をたたまなければなりません。例えば、ズボン下などは三つ折りにすればピッタリ入るのに、四つ折りにしているからゴロゴロと収まりが悪く、収納効率も悪くなります。
 上に着る下着も、収納材に合わせてたたまないから、収納効率が悪くなります。
 整理されていれば、どこに何が入っているか分かるので、出す時も便利。大勢の人が関わる施設の出し入れですから、決められた通りにしたほうが効率が良いと思いますが、なかなかそうはいかないのが現状です。
 家ではどんな整理をしているのか、想像してしまいます。

2月上旬

シャンプーメーカーに一言

使用場面を考えてください

●話題のシャンプーを購入してみたら
 だいぶ前のことになりますが、資生堂の「椿」というシャンプーが話題になりました。大物タレントをずらりと並べ、売上利益より広告費のほうが高いのではないかと言われていました。現在ではロングセラーになっているので、莫大な広告費も回収できたと思います。その強気な姿勢に、いかがなものかと思って買ってみました。
 その「椿」、私からみると3つの欠陥があるように思いました。
①ボトル形状。肩が大きく、裾が細くなっています。滑りやすい浴室のこと、これでは転げてしまうだろうと思って、訪問調査などで浴室を拝見すると、多くの家でやっぱり転げています。
②シャンプーとコンディショナーのボトルの色。シャンプーはスッキリ洗いたいので薄い色、コンディショナーは濃厚なので濃い色、というのが常識的ですよね。ところが「椿」は逆。
③ひっくりかえせない。日本のホテルにはシャンプー・コンディショナーが常備されています。でも海外では常備されていません。特にコンディショナーは濃厚なので、バスタブの縁やシャワーの棚にひっくりかえして置きたいのですが、ひっくりかえせないので不便。

●そしてアジエンス
 というわけで、私は、自宅ではアジエンスのポンプアップを使っていました。
 ところが、デザイン変更をしたのですね。まさに「椿」の3つの欠陥(私にとっての)そのものの形状、色使いになってしまいました。
 海外旅行、そしてプールへ持参する小型のシャンプー・コンディショナーで、ひっくりかえせるものを探しました。ドラッグストアでさんざん探して、唯一、見つかったのが「エッセンシャル」。色使いはイマイチですが、ひっくりかえせるので気に入っています。

●使用場面を考えて欲しい
 何度も申し上げますが、メーカーは使用場面を考えて商品を開発していただきたいと思います。
 使用現場で掃除しやすい洗濯機。掃除しやすい掃除機(多くの家の掃除機は汚れています)。使いやすい入浴商品。等々。
 整理・整頓・清掃・清潔・躾……5Sの観点から、日頃の疑問を申し上げました。

1月下旬

冬は温度変化に注意

ヒートショックは命の危険

●冬のお風呂場は寒い!
 バスタブに入ってしまえば心地よいけれど、脱衣所は寒いから急いで衣類を脱いで浴室に入ると、冷たいタイルにゾッとするし。早く温まりたいと浴槽に飛び込むと……それが危険なんですね。
 脱衣所と浴室の温度差をなくして事故を防ごうと石油ストーブや電気ストーブを入れるとスペースが狭くなり、衣類などに引火する危険もあるし。そこは立ち上がりが遅くても輻射式の暖房機が安全です。そして、浴室では浴槽の蓋を開けて湯気を立てたり、温水シャワーをかけて温めておくといいと推奨されていますが、面倒でもありますね。
 電機屋さんに暖房機器の相談をしたところ、一般の温めた空気を循環させるエアコンでは、その風が却って肌の水分を蒸発させて寒さを感じさせるのだとか。そこで輻射式の暖房機を取り付けてもらいました。
 後日、山形の温泉に行ったら、そこでも同じ暖房機を使っていました。寒い地域の浴室暖房の常識なのかもしれません。

●特に高齢者は注意です!
 ヒートショック。寒い脱衣所で裸になり、熱いお湯に入ることで血圧が乱高下し、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こすこと。特に入浴時は溺れることによって大事に至ることが多いのです。1人で入るのも発見が遅れる恐れがあります。
 消費者庁によると、浴室での亡くなる人は年間5、000人弱。その9割以上が65歳以上。脱衣所など入浴関連の事故を含めると、17、000人という数字もあります。その大半が寒い時期に発生しているそうです。
 高齢者の入浴は、脱衣所の暖房機(輻射熱式は立ち上がりが遅いので)をあらかじめつけておくこと。給湯時に蓋を開けて湯気を充満させること。入浴直前にシャワーで浴室の壁や床を温めること。家族がいれば5~10分毎に様子を見ること。家族がいなければ気温の下がる夜はやめて昼間の温かい時間に入浴することなど注意が必要です。
●ヒートショックを防ぐには
1.入浴前、入浴後には水分補給を。
 入浴すると汗をかき、血液中の水分が失われ血栓ができやすくなります。そこで脳こうそくや心筋梗塞を招く危険があります。
2.浴槽まえにかけ湯を。
 温度差を解消するために、冷えている下半身に十分なかけ湯を。または、いきなり全身を沈めないで半身を沈めて(半身浴)温度差を解消しましょう。
3.低めの温度で10~15分。
 42度くらいが一般的とされていますが、高い温度では血圧、心拍数、エネルギー消費が高くなり体の負担になります。39~41度のぬるめの湯に入りましょう。
4.ゆっくり上がる。
 急に立ち上がると血圧が低下します。上がるときはゆっくりと。

1月上旬

1年の計は元旦にあり

お掃除の原点を確認しましょう

●掃除は感性!?
 友人が京都に転居しました。間質性肺炎になり、余命が限られてしまったので、終の棲家として憧れの京都に住もうというわけです。その心情については、『あの世へ逝く力』(幻冬舎)をお読みください。
 その友人、もともと整理整頓の感性がないんですね。そこで、整理収納アドバイザーとして駆けつけたというわけです。
 行ってみると、食品が玄関にあるわ、リビングには大きな段ボールをゴミ箱に見立てて4個も置いてあるわ(ゴミを溜めておく場所が多ければゴミが増えます)、収納材の前に収納材があるわ(収納は仕舞うことではなく出すことなので出しやすくしなければなりません)、想像以上の状態でした。
 自分の掃除能力がないことを知っているのか、立命館大学の学生アルバイトに掃除を任せているのだそうですが、その学生がまた感性がなさそう。そこで、メモを残してきました。

●掃除の基本は5S
 ビジネス界では、5S運動が行われています。整理(S)・整頓(S)・掃除(S)・清潔(S)・躾(S)の5S。
整理=理(ことわり・理由)に従って必要な物と不要な物を分ける。
整頓=使う場所に使う物を整える。
掃除=必要な場所に必要な物が整われていれば、掃除はしやすくなります。この時、例えば壁際や角の汚れが取れているかがキモになります。角には取りにくい汚れが溜まっているハズですから、私は3Mのスコッチブライトで擦りながら雑巾で拭き取ります。
清潔=床掃除はクイックルワイパーか掃除機でホコリを取りますが、取り切れない汚れはやっぱり雑巾掛けが一番。汚れがなければばい菌も住みにくくなります。

●次回が楽しみ
 整理整頓にはグッズが必要と思ったのでしょう、スチール棚やボックスがたくさんありました。でも、収納材がありすぎてもムダ。収納材の前に収納材があったり、物が入っていないプラスチックケースや段ボールがいっぱい。
 ひ弱な女手ではできないことも多かったので、次回はアルバイトの学生を呼んでさらに使いやすくしようと思っています。
 次回が楽しみです。

12月下旬

お正月準備の伝承

早めの準備がなにより

●大つもごり
 旧暦では月の満ち欠けと日にちが同調していたので、30日には月が籠(こ)もってしまいます。そこで、月の末日は「つごもり」。1年の終わりは「大つごもり」。
 昔は日々の買い物はツケで、月末に支払うのが一般的でした。そして、1年の終わりの大つごもりには、その年の借財を精算しなければならない重要な日でした。樋口一葉の小説「大つごもり」には、大つごもりに借金返済に苦心する庶民の悲哀が描かれています。

●29日と30日にはお正月準備をしない
 お正月準備に忙しい頃。でも、29日は「苦(9)餅」と言って餅つきなどをしてはならない日。31日は「一夜飾り」と言ってしめ縄などを飾ってはならない日。そこで松飾りなどは28日に、おせち料理の準備などは31日にしなければなりません。
 新暦になったので私たちは31日が使えますが、昔は30日までしかなかったので、28日にすべてのお正月準備を終えなければなりませんでした。
 何事も、早め早めに準備をせよとの、教えだったのでしょう。

●おせち料理はシャレがいっぱい
 黒豆は、マメ(真面目)に働き、マメ(健康)に過ごす願い。叩き牛蒡は豊作の年に飛んでくるという瑞鳥に形が似ているので豊作の願い。五万米(ごまめ)はカタクチイワシの稚魚を干したものを田んぼに蒔くと五万もの米が採れたという由来。数の子は子孫繁栄の願い。昆布はヨロコンブの語呂合わせ。きんかんは「ん」を「運」とし、「ん」が重なるので運を招く。きんとんも同様。
 最近ではあまり喜ばれなくなったおせち料理ですが、先人の知恵を偲びながら味わってみたいものですね。

12月上旬

神様を迎える事始め

12月13日は事始め

●何かとせわしない12月
 もう、カレンダーも最後の1枚になってしまいました。12月の声を聞くと、今年も終わりという気持ちと、新しい年への期待がないまぜになって、他の月とは違う心境になりますね。
 大掃除、年賀状、お歳暮、おせち料理の支度、晴れ着の準備……やっぱり他の月とは違う家事がいっぱいあるので、せわしない気持ちになるのも12月ならではです。
 古代中国では、二十八宿という暦が使われていました。東は青龍、西は白虎、南は朱雀、北は玄武という四神を巡らし、それぞれ実際の七つの星を配して二十八宿。
 旧暦の12月13日は「鬼(たまおのぼし・蟹座θ星)」が配され、この日は婚礼以外はすべてに吉とされていました。そこで、お正月様を迎える準備を始める日にふさわしいとされたのです。

●お掃除の意味
 お掃除には大きく分けて2つの意味があります。ひとつは日常的に行われる、身の回りを清潔にするためのお掃除。もうひとつは盆や正月など先祖の霊や年神様など「神聖な訪問者」を迎えるためにその場を清浄にするというお掃除があります。
 事始めで重要な仕事は、煤払い。神事にかかわるお掃除は男性の役目だったところから、日本中に煤払いの記録が残っています。

●煤は神様のお使い
 昔は囲炉裏のある居間には神棚が設えられていました。囲炉裏では火を焚くので、天井や柱には煤が積もります。煤払いの竹はスス竹といい、前日に竹藪から2メートルくらいの長さに切り、先のほうの笹だけ残したものを用いました。
 神棚の掃除には藁やトウキビの毛で作った小型の箒で煤を払います。
 煤もその煤を払った箒も神聖なものですから粗末に扱わず、使用後は焼いたり、川に流したりしたということでした。

11月下旬

消費者の目で汚れを見る

町を歩いて気になること

●ホテルで気になること
 以前、第一線で活躍する若者を対象にセミナーを開いていたことがあります。ある有名ホテルの掃除を引き受けている会社の若社長が出席していました。
 「社員教育はどんなふうにしたら良いでしょうか」という質問に「海外の一流ホテルの掃除を見学させたら?」などいろいろな意見が出たのですが、私は「自分でお金を払って自分が掃除をしたホテルに泊まってみること」と答えました。なぜかというと、その会社が掃除しているホテルは、必ずしも行き届いているとは思えなかったからです。
 たとえば、バスタブに横になると、洗面台の下の汚れが気になります。掃除担当者は上からだけ見ているのでしょうが、客は下からも見ているのです。

●駅で気になること
 ホームからの転落事故を防ごうと、ホームドアの設置が進められています。電車に乗って、ホームドアの開閉を見ていると、列車側のドアが汚れているのですね。駅員はホーム側しか見ていないかもしれないけれど、客は電車側からも見ているのです。
 また、階段の上り下りをする時、天井や梁などが汚れているのを見つけてしまいます。高い場所、斜めの場所なので危険も多いのでしょうが、お掃除のしやすい設計に出来ないものでしょうか。

●病院で気になること
 病院で検査を受ける時、天井を見上げます。また、バリウムを飲んで胃の検査をする時、機材の上に乗ると30センチほど背が高くなりますね。そして回りを見渡すと、機材の上、梁の上などのホコリが気になります。技師は床から見ているので、高い所の汚れは見えないのかもしれません。
 清潔第一であって欲しい病院なのですから、お掃除にも気を遣って欲しいものですが。
 すべて、消費者の目線で環境を見直すことの必要性を感じています。

11月上旬

たたむ生活からたたまない生活へ

日本に断捨離が必要なワケ

●多目的空間の日本家屋
 日本家屋は、多目的空間を旨としていました。お膳を置けばダイニングルームに、座卓を囲めばリビングルームに、布団を敷けば寝室に……家具を替えればひとつの部屋ですべての生活が成り立っていました。ちなみに、畳という言葉は、たたむからタタミというのです。畳を敷けば晴の日の空間に、畳をたためば蚕を飼ったり農作業をする部屋にも早変わり。
 そんなタタム生活が、西欧文化の流入によってタタマナイ生活になりました。テーブルを置いてダイニングルームに、ソファーを置いてリビングルームに、ベッドを置いてベッドルームに。ウサギ小屋にいくつものタタメナイ家具が置かれ、家族は肩身を狭くして暮らさなければならなくなりました。

●断行、捨行、離行
 「断捨離」という言葉が大流行! 本来は仏教用語で、「断ち切って、捨てて、離れて、悠々自適の境地になること」という意味。それが、タタマナイ生活を手に入れた日本に必要だということで流行語になったのです。
 要らない物は絶つ、使わない物は捨てるか、人にあげるか、バザーに出すか。
 考えてみると、日本はスペースが最も高い(家賃が高い・押入スペースが約1万円)のですから、不要な物を置いておくのは経済のムダということになります。

●雑多な色が溢れる日本の生活
 だいぶ前に発行された『地球家族』(TOTO出版 1994年発行)という写真集があります。世界30カ国のふつうの生活をしている家を対象に、家財を全部家の前に出して家族と共に写真を撮ったもの。例えば巻頭にある西アフリカのマリでは、食生活に必要な瓶や衣類を入れる籠など数えるほどの持ち物しかありません。それでも、家族は幸せそうに微笑んでいます。
 あの物質主義のアメリカでさえ、天然木で統一された色調で、落ち着きが見られます。
 一方、日本はと言えば、赤あり青あり、雑多な色が溢れています。急ごしらえでタママナイ生活に対応してきたためか、コンセプトが感じられません。この写真集を見る度に胸苦しさを覚え、断捨離の必要性を痛感します。

10月下旬

使う場所に使う物を

アイテムを揃えて形を揃えて

●まず置き場所をつくる
 知人のお引っ越しを手伝うことになりました。といってもまだ引っ越し先は決まっていず、決まってから慌てることのないようにという趣旨です。
 1日目の3時間、まずは①本人が必要な物②周辺の人々に返す物③ネットで販売する物、の3種類が置ける場所を整理して確保。A4用紙を半分に切り、太マジックで「○○さん」と引き取り手の名前を書いて貼っておくように準備します。

●玄関収納の伏魔殿
 そのお宅には、靴用の片開き扉が1つ、両開き扉が1つ、そして何でも収納できる大きめの両開き扉が1つ、その隣には小さめの両開き収納がありました。
 靴用の扉を確認してみると、結構、空き箱があるのです。収納スペースがあると不要な物が増えるという例ですね。
 大きめの収納扉の中は、さらに大変。多くは不要の物の伏魔殿です。「何かに使うかもしれない」「誰かにあげよう」なとと、何でもかんでも突っ込んでおく場所になりはてています。「何か」とか「誰か」とか、目的がハッキリないものは不要ということなのですが。
 例えば練炭の火鉢、使うかと思って買ったけど使っていない入浴用枕、空き袋は定番。火鉢はバーベキューでもしようと思ったのでしょうし、入浴でリラックスしようと思って買った枕も烏の行水タイプの本人には不要だし、買い物をして貰う袋も山のよう、使用済みの書類封筒まで突っ込まれています。ショッピングバッグは大きさを揃えておけば使用時に楽だし、書類封筒はおそらく使わないので捨てるべきだし。
 結果、70リットル入りゴミ袋が3つ、チラシや雑誌が紙袋に2つ、不要品が出てきました。

●使う場所に使う物を
 玄関収納に入っていたラップやキッチンタオル(きっと何かのおまけで貰ったのでしょう。とりあえずここに置いておこうと)や落としぶたなどはキッチンへ、バスマットなどは浴室収納へ。浴室収納を開けてみると、空間はあるのに整理整頓ができていません。バスタオルは奥行きの長さに畳んで重ねて入れました。我が家にはあらゆるところに踏み台がありますが、それは収納財の高い部分を有効に活用するため。整理整頓には出しやすさも必要なのです。
 で、使う場所に使う物を収納すればモノは有効に生きてくるというわけです。
 もう一つ、収納で大切なのは不透明な袋にモノを入れないこと。“見ぬもの清し”で、死蔵することになってしまいますよ。

10月上旬

夏物をしまう

10月1日は衣替え

●衣替えは平安時代から
 中国の風習を取り入れ、平安時代から宮中行事として始まった衣替え。4月1日からは夏用に、10月1日からは冬用に替えることを“更衣(こうい、更=改める)”と最初は言っていました。ところが、天皇の着替えの役目をする女官を更衣と言い、女御に次ぐ立場であるため、同じ名称ではまずいと“衣替え”と呼び習わすことになったということです。
 江戸時代になると、4月1日から5月4日は袷(あわせ=裏付き)、5月5日から8月末までは帷子(かたびら=単衣)、9月1日から9月8日が袷、9月9日から翌年の3月末までが綿入れと、さらに細かく着衣を決められていたそうです。武家に始まり、庶民にも広がったというのですから、決まりに従うのも大変だったでしょうね。
 明治時代に6月1日から夏服、10月1日から冬服と決められ、今では学生服の着替えとして残っています。

●汗染みは難問
 洗濯をしてしまったつもりでも、翌年に出してみたらシミがついていた……ということがありますね。汗染みはドライクリーニングでは落ちませんので、クリーニング屋さんにお願いする時も“汗シミ抜き”と特に注文しなければなりません。
 費用もかかることですので、衣類は購入時にしっかりマークを確認して“洗濯機マーク”または“手洗いマーク”がついているものを選ぶようにしましょう。

●専門家に聞くシミ抜き法
 9月14日の『日本経済新聞』に「達人のワザ」として魔法水という記事が出ていました。汗ばみやすい襟や脇、食べ物のシミなどに家庭の材料で作れるシミ抜き液です。重曹大さじ1、酸素系の衣料用漂白剤大さじ3、食器用中性洗剤を3滴加えて混ぜるのだそうです。
 きれいなタオルを下に敷き、歯ブラシに魔法水を付け、シミを叩くようにして塗り広げ、水ですすいでから洗濯するといいとか。私の経験では酸素系の漂白剤をつけて揉み込み、そのまま洗濯機で洗っても、結構、きれいになりました。
 ワイシャツの首の汚れは男性用のスクラブ洗顔料を塗り広げ、そのまま洗濯機に入れると良いそうです。

●しまい洗いのポイント
 さらにしまい洗いのポイントも教えていただきました。
①しまい洗いの前に洗濯槽を専用の洗剤できれいにしておく(洗濯槽はカビだらけなので)
②いつもより洗濯物の量を少なめにして洗う
③大事なものは2度洗いする
④乾いた後も乾燥機に5分ほどかけ、しっかり乾かしておく

9月下旬

次のこと、そして次のこと

整理整頓の極意は未来志向

●モノの一生
 マーケティングの勉強をしていた頃「モノにも命があり、生まれてから死ぬまでのことを考えなければいけない」と教わりました。メーカーがモノを製造して、家庭や業界で便利に使い、そして寿命が尽きて廃棄するまでを考るべきという意味です。次のこと、次のことを考えながら商品開発をしなければいけないということです。
 ところが、それを考えないで製造しているメーカーが多いことか。例えば、洗濯機。汚れた衣類をきれいにするのが役目ですが、その本体の掃除を考えて製造していないというのはいつも思うこと。
 例えばパッケージ。贈答品などの箱をたたむのに苦労します。ちょっと切り込みを入れておいてくれれば、たたむのが楽なのに。そこで優れていると思うのは、味の素のクックドゥー、花王のふくだけコットン、カロリーメイトなど。上蓋だけでなく下蓋にも切り込みが入っていて、上下をプチッと開ければ平らになってゴミ捨てが楽。

●家事も次のことを考えながら
 母は、家の中の掃除は気にならなくても、庭の手入れは気になる様子。伸びた蔓などを切るのですが、それを始末することを考えていません。きっと来客に見られないようにと思うのでしょう、あちこちの陰に捨て置きます。高齢のため、自分で捨てる力がないので私が始末することになるのですが、取りにくい場所にあるので苦労します。始末することを考えてくれればいいのに、といつもイライラしてしまいます。

●家事は未来志向
 頭の善し悪しってなんだろうと思った時、次のことが考えられるかどうかだと思いました。家事においても、使うこと(出すこと)を考えて仕舞うことが大切。家事全体の流れを意識しながら、次のこと、次のことと手順を考えて行えば、スムーズにコトが運びます。
 料理はまさにパズルであり未来志向が美味しさの決め手。暖かいものは暖かいままに、冷たいものは冷たいままに、一度に食卓にのせられれば、美味しい食事が楽しめます。

9月上旬

やっぱりぞうきん掛け

汗をかきながらトイレ掃除

●芳香・洗浄剤を使ったけれど
 「トイレの臭いは清潔度のバロメーター」が持論です。飛び散った尿滴が発する臭いは掃除が行き届かないバロメーター。また、尿の臭い、便の臭いは健康のバロメーターだからです。
 でも、スーパーで買い物をしていた時、レジ脇にゼリー状の芳香・洗浄剤を便器の内部にブチッと押しつけると花柄になるという商品が売っていました。なるほど楽しいアイデアだと、思わず購入。確かに匂いはするけれど、洗浄能力はそれほどでもありません。3本入りだったけど、1本使っただけであとは棚の上に死蔵しています。

●化学より伝統!?
 簡単・便利、化学を駆使した掃除用品が開発されています。掃除の後、トイレに流せるシートも手軽で便利。いつもはそれを使っていますが、思い切ってぞうきん掛けをすることにしました。
 暑い中で汗をかきながらのぞうきん掛け。バケツに水を汲み、雑巾を硬く絞って、壁、床、ドア、便器の周辺を拭き取ります。
 バケツの水を勢いよく入れると、便器の中の水位が下がります。水の流れ出す部分、喫水線、汚物が流れていく通路などをクリームクレンザーとタワシで擦ります。
 それでも汚れが取れない場合は、ナイロンタワシで擦ってみる。それでも取れない場合は、汚れた部分にトイレットペーパーをカビ取り剤で貼り付けて数時間そのままにすればスッキリ。
 たまのぞうきん掛けは汚れも気分もスッキリします。

●トイレは暑い!
 例えばレストランのトイレに行くと、客席は冷房していてもトイレは暑いことが多いですよね。デパートやホテルなど大規模な建物は全館冷房していますが、中小の建物はトイレまで空調していないのが普通。で、夏は特に臭いを発生しやすくなるというわけです。その臭いをマスキングしようと、芳香剤を使い、その臭いが重なって壁などに染み込み、変化して嫌な臭いになっていることがありませんか。特に、地下のお店などで感じます。
 そんな時は、是非、ぞうきん掛けをしてみてください。営業終了後、ぞうきん掛けをし、最後に漂白剤溶液をスプレーして翌日までドアを閉めておきましょう。消毒によって臭いの元になる雑菌の繁殖を抑え、爽やかな空間になりますよ。

8月下旬

我が家の危険度をご存じですか

二百十日は災害を考える日

●立春から数えて210日目
 今年は台風の発生が少なく、7月にやっと1号が発生しました。その代わり猛烈は威力で、観測史上初めての900hpaという強烈なものでした。台湾が直撃されましたが、巻き込まれた先島諸島のみなさんは大変だったことでしょう。
 立春から数えて210日目は、台風が多い日と言われています。通年は9月1日に当たりますが、閏年の今年は8月31日が「二百十日」です。この機会に、外回りの掃除を考えてみましょう。

●水はけを良くする
 水害に備えるのは、水はけを良くすること。雨樋、側溝、排水溝に落ち葉などが詰まっていないか、点検&掃除をしましょう。
 また、屋根、塀、壁を点検。
 例えば天井に雨漏りのシミがあった場合、必ずしもその上の屋根が原因とはかぎりません。素人判断はやめて、専門家に相談して早めの対策が必要です。
 例えば、壁。ヒビ割れに雨水などが染み込むと、壁を傷めるだけでなく内部まで腐らせてしまいます。ヒビは早めに見つけて応急手当をしましょう。ヒビが小さいうちはモルタル用のパテかチューブ入りのコーキング剤を詰めておけばOKです。

●ハザードマップを入手する
 近くに洪水の恐れのある河川があった場合や、急斜面で崖崩れの恐れがある場所、水はけが悪い低地など、我が家がどのくらい危険な場所なのか、知っておくことも大切です。
 最近は、市区町村役場がハザードマップを用意していますので、1度、我が家の危険度をチェックしてみてはいかがでしょう。


8月上旬

生きている化石、ゴキブリ

キッチンが狙われています

●ゴキブリの好む場所
 ゴキブリは、約3億年も前から生息していて「生きている化石」とも呼ばれています。ホモサピエンスが現れたのは40~25万年前と言われていますので、人間よりずっと昔から生きていた生存能力の高いヤツ。対抗するのも容易ではありません。
 ゴキブリの好む場所は①暗い所②暖かい所③食べ物のある所④水気のある所……流しの下、および流し回りはこの4つの条件を全てみたしているのですから、ゴキブリ天国です。

●流しの下には食品を置かない
 昔は、調味料は一升瓶や四合瓶で流通していたので、流しの下に置くのが定番でした。今では調味料の容器が小さくなったので、必ずしも流しの下に置く必要はなくなりました。しかも、例えば醤油などは常温では劣化しやすく、冷蔵庫保存がお勧めです。その他の調味料も、小さな容器を購入して冷蔵庫保存、短期間で消費するようにしましょう。そのほうが美味しいし、酸化が防げて健康的でもあります。

●食品保存は密閉容器で
 ビニール袋は、簡単に破られてしまいます。パン粉や粉類、砂糖などは密閉容器に入れてゴキブリなどの害虫が入らないように外界と遮断して保存することが大切です。そうすれば湿気も入らないので、劣化も防げます。
 もちろん、出し入れの時に容器の縁につけたり、こぼしたりは禁物です。

●レモン汁を活用
 ゴキブリは、1匹見つけたら300匹いるとも言われます。殺虫剤を常備しましょう。燻蒸タイプは定期的に。見つけたら吹きかけるスプレータイプは即効性があるので必需品。壁際を通る性質があるので、壁際には粘着タイプ。あるいは、1匹のゴキブリが食べて巣に帰って死ぬと、そのゴキブリを食べた家族が全滅するタイプ等々。
 人間にとって安全でゴキブリが嫌いなものは柑橘系に含まれるd-リモネンという物質です。スプレー容器にレモン汁を数滴垂らしたものを作っておき、キッチン掃除が終わったら流しの下やキャビネットの中にスプレーしておいたらいかがでしょう。

7月下旬

今更ながらの紫外線対策

やっぱり7月は最高!

●紫外線対策は3月から
 紫外線はABCと波長に違いがありますが、最も短いC波はオゾン層に遮られて地球に届かず(オゾン層が破壊されてると届いてしまうので、自然破壊が問題視されています)、AB波が地球に降り注いでいます。A波より波長の短いB波が皮膚に届くと皮膚はメラニンをつくって防御するため、いわゆる日焼けの原因になります。
 ところがA波は皮膚の奥まで達し(真皮層)皮膚の老化を促進します。そして、B波によってできたメラニン色素を酸化させて色素を沈着し、回復できない肌色にしてしまいます。

●百害あって一利無し
 以前は、太陽に当たるとビタミンDが生成されるというので、特に赤ちゃんには日光浴を勧めていました。しかし、栄養状態が良くなった現在では母子手帳からもその情報は削除されています。
 むしろ、A波はシワやシミなど肌の老化や皮膚ガンの原因、免疫力低下のもとにもなると、害のほうが問題になっています。しかも、A波は季節に関係なく降り注いでいるというのですから、紫外線対策も通年のこととなりました。

●それでも注意したい7月
 気象庁による昨年の紫外線量をみると(東京)、2015年は7月がピークでした。6月は梅雨で晴天が少なかったものの、5月から8月は紫外線が多い季節としていつも以上に注意が必要。そして、A波の害も考えると、“紫外線対策は通年”という時代になりましたね。

7月上旬

もうひとつのダニの話

家の外にもダニがいます

●裏の畑で夏野菜を育てる
 裏に、雑木が脈絡なく植えてある庭がありました。田舎に転居してより、暇をもてあましたという理由もあり、震災などもあったために自給自足をしなければという理由も加わって、雑木をすべて抜き去り(植木屋にクレーンで抜いてもらうという大作業でした)畑を作りました。
 ところがこの畑、東には自宅が、南には隣の家が、西には1件おいて隣の家が、北には我が家の倉庫があり、冬はほとんど日陰になってしまいます。冬にも2年ほど苗を植え、根本を稲わらで囲い、寒冷紗やブルーシートをかけて霜や雪を除け、手を代え品を代え育ててみたのですが、全滅でした。
 で、夏野菜のみを育てています。

●かゆい、かゆい
 膝から下に、ポチッと赤い点ができ、掻いているうちに3ミリくらいの大きさになります。それが次々に出てきて、不愉快なこと。皮膚科に行って「吹き出物でしょうか、かぶれでしょうか、ノミとかダニでしょうか」と訴えたところ「畑をやっていますか」という問われました。
 なんと、野良猫が畑を闊歩し、ダニを落とし、畑仕事をする度に足から這い上がってくるのだそうです。
 なるほど、畑仕事をした2~3日後に赤い点が数個でき、掻いても掻いてもかゆさが止まらなくなります。

●完全武装と猫退治
 そこで、まずオーバーズボンを履き、長靴を履き、完全武装で畑に出ることにしました。その時に履いていたズボンは、ひっくり返して洗濯。
 さらに猫が入り込まないように、猫退治グッズを買い込みました。猫が通ると高周波の音波が出て、その音が嫌いな猫は寄ってこないというものです(高周波音は、若い人には聞こえるらしいのですが、私には聞こえません)。
 時々庭を観察すると、高周波エリア内に入った猫は驚いて逃げ出します。でも、子猫は感じないらしく、その機器の前で3匹が丸くなってじゃれていました。
 地域ぐるみの野良猫対策が必要だと思います。畑をやっている人は多いのですが、ダニに狙われていないのでしょうか?

6月下旬

ダニの話をしましょう

高温多湿の季節に繁殖します

●ダニは少なくとも800種類!
 ダニは少なく見積もっても800種類いるといわれ、家の中には、たくさんのダニが生息しています。
 そして、温度20~30度、湿度60~80度になると活発に繁殖するので、この時期、ダニを知っておきましょう。
 家に巣くって人を刺すのはツメダニとイエダニですが、刺さなくてもその死骸がハウスダストとなってアレルギーを起こすので、アレルギー体質の家族がいる家庭ではダニ対策を万全にしなければなりません。

●ツメダニ
 畳、カーペット、布団などに卵を産みます。また、他のダニを餌とし、コナダニなどが発生する食品や倉庫、家畜小屋などでも発生します。
 刺された直後は症状が現れませんが、1~2日経つと赤く腫れて痒くなり、皮膚炎を起こすこともあります。痒みは1週間ほど続きます。
 刺される場所は膝、腿、腕の軟らかい部分。脇の下、首、胸など、布団や畳に接した部分が被害にあいます。

●イエダニ
 ネズミや鳥の巣で生活し、ネズミや鳥の血を吸っています。その場所で多数発生すると、室内に移動して人を刺すこともがあります。
 これも1~2日後に発赤、発疹がみられ、激しい痒みを感じます。
 刺されるのは、おへその辺りから下腹部、脇腹、太股の内側などで、「エロダニ」という別名もあるそうです。

●餌と環境が駆除の基本
 ツメダニの駆除は、餌となるものを排除すること。室内にチリやホコリが溜まり、ツメダニの餌となる他のダニが発生しないように清潔・清掃をすること。
 イエダニ駆除は、ネズミ退治が第一。死んだネズミから逃げ出したダニが人を刺すこともあるので、生け捕りにして駆除するようにします。

●洗濯しても卵は生きています
 例えば衣服などに卵を産み付けられてしまった場合、水洗いでは卵は死にません。乾燥機にかけて40度以上の熱を加えればやっと死んでくれます。
 また、湿度を60%以下にするよう、乾燥機を使って部屋の湿度を下げたり、布団やクッションは日光に当てた後、掃除機で吸い取ります。でも、布団などを干しても、陽が当たっている部分から裏の部分に逃げ込み、完全駆除は出来にくいもの。高密度繊維を使用した防ダニカバーを使うのも方法です。
 湿疹や痒みがあるからといって、犯人はダニとは限りません。あまり怖がらずに、まずは皮膚科に相談してみることをお勧めします。


6月上旬

洗濯機を清潔に

最も高温多湿の機器

●ヘドロが洗濯物にびっしり
 ある日、洗濯物を洗濯機から取り出してみたら、茶色のヘドロがびっしり付いているではありませんか。
 ではと、洗濯槽洗剤を使おうと思って洗濯槽に水を張ろうとすると、下からジャージャー漏れてしまって水を張ることができません(しかも、現代の家の中にはホースが繋げるタイプの蛇口がないのです。バケツに水を汲んで何回も洗濯槽に入れてみたのですが流れるばかり)。
 さて、どうしようと思って電気屋さんに相談しました。①まずはスイッチを入れて最高水位まで水を張り②さらにバケツに水を汲んでオーバーフローになるまで水を注ぎ③洗濯槽用の洗剤を入れてちょっとだけ回転させ④5時間以上そのままにしておけば良いとのこと。夕方にその処理をして翌日まで待つことにしました。

●翌日、洗濯をしてみたのですが
 さて、翌日。まずは排水。洗剤分が残っていて洗濯物が漂白されては困るので(おそらくカビ退治のために塩素系の洗剤だろうと思ったので)、テストとして漂白されてもかまわないタオルなどを洗ってからいつもの洗濯をしてみました。でも、やっぱりヘドロが付着してしまいました。
 そこで考えました。もっと強力な洗剤でなければダメだろうと思って、ヘドロを溶かすパイプ掃除用の洗剤を使ってもう一度、先の手順で試してみました。
 さらに翌日、洗濯槽を濯ぐために洗濯物を入れずにカラ濯ぎ。次はタオルなど漂白されても良いような洗濯物を入れて洗いました。
 タオルはちょっと漂白されていましたが今度は、見事にきれいになりました。パイプ掃除用の洗剤は、劇薬同然。使用には細心の注意が必要です!

●いつも湿気がある洗濯機だから
 洗濯機を置く場所は、たいがい北側ですよね。そこで、いつも湿気を帯びていることになります。
 気温が高くなるこの時期、洗濯機もカビに狙われるのも当然。洗濯物をきれいにしてくれる洗濯機だから、洗濯機も掃除しなければと思いますが、なんと掃除がしにくい構造になっているのでしょうか。老人施設の洗濯機の掃除をしたことがありますが、全てのメーカーに於いて掃除のことが考えられていないと思いました。使用場面を想像しながら設計をして欲しいものですね。

5月下旬

乾燥した季節の小掃除

昔の虫干しに習って

●悩ましい衣類の整理
 最も快適な季節、5月。昔の人々は座敷にロープを引き渡し、そこに着物を掛けて虫干しをしました。それに習って衣類の整理をしてみませんか。
 安価で豊富な衣料が出回っている現在、きっと衣類の整理に悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
 まずは、いったん全部出してみましょう。そしてスカートはスカート、シャツはシャツと、アイテム毎にまとめます。さらに、春夏物、秋冬物と分けてみます。
 思いの外、たくさんあることに気付き、アイテムが重なっていることに気付くのではありませんか。そうすれば、不要な物が分かり、処分する物と残す物が分かります。

●アイテムをまとめるのがスタート
 母は整理整頓が苦手。例えば、ティッシュペーパーが安売りしていたからと買ってきて、ポンと押入にしまいます。それを忘れてまた買って来て、今度は納戸にしまいます。さらにまた買ってきて、別な場所にしまい……同居することになって私が整理してみると、なんと、30個ほどもあったではありませんか。1年間、ティッシュペーパーを買わずに済みました。
 同様に、下着も何十枚、Tシャツも何十枚もありました。
 現代生活では、住居費が一番高いのです。不要な物が場所を占拠していると、お金の無駄遣いであると肝に命じるべきですね。

●断捨離とは仏教用語
 「断捨離」という言葉が流行っています。そもそもは仏教用語。「断行、捨行、離行」すれば悠々自適になれるという教え。
 整理整頓的に解釈すると、所有欲を断ち切って(決断する勇気を持って)、捨てて(差し上げる、寄付する、形を変えて使う)、物欲から離れて(俗世の誘惑から離れて)、スッキリ快適な境地・環境になることです。
 整理整頓すれば気持ちが清々しく、まさに悠々自適な気持ちになりますよ。

5月上旬

風薫る5月の次は湿気対策

梅雨に入る前の家事を

●保存食の点検
 1年中で最も清々しい季節がやってきます。天国は一年中5月の爽やかな季節だそうですが、地上では次の季節の準備をしなければなりません。まずは、保存食の点検。かんぴょう、干しシイタケ、高野豆腐、乾燥した豆類(昔と違って豆類の乾燥度が低くなっているので注意)……健康的&保存が利くというわけで買いそろえた保存食ですが、今のうちに使い切るようにしましょう。いくら保存が利くといっても、時間が経てば味が落ちるばかりではなく、酸化して健康的な食品ではなくなってしまいます。
 最近では小型冷蔵庫のような乾燥させる電気製品も販売されていますが、そんなにお金と場所を必要としなくても、計画的な消費という経済的な方法があります。

●カビの根を絶つ
 カビが最も気になるのは浴室でしょうか。カビは根っこを残しておくと、カビにとっての快適環境になると、みるみる繁殖を始めます。
 カビの胞子があると①栄養分②酸素③温度④湿度の条件が揃えば発生します。①生活の中で発生するゴミ、人から出る垢やフケ、その他有機物があれば栄養源になります。②人間にとっても酸素は絶対に必要なものですが、その環境はカビにとっても快適環境。③例外はありますが、摂氏25~30度以上で繁殖開始。④湿度50%を越えると急激に繁殖を始めます。
 まだまだと思っていないで、今のうちに根絶やしにしておくことが肝心です。

●アルコールより次亜塩素酸ソーダ
 私の知り合いが水害に遭った時、消毒のために次亜塩素酸ソーダ(ハイター、ブリーチ)を買いに走りました。賢いですね。他の人はアルコールを買いに走り、売り切れ続出。でも、次亜塩素酸ソーダは売っていました。実は、アルコールより次亜塩素酸ソーダのほうが殺菌効果は高いのです。

●浴室の場合は
 私はカビ退治に次亜塩素酸ソーダを多用しています。例えば浴室のカビ。ティッシュペーパーをちぎり、タイルの縁にはコヨリ状にして、浴槽と壁の間のパッキンには帯状にして、次亜塩素酸ソーダ溶液をスプレーで吹き付けます。2時間ほどおいて、ティッシュペーパーを剥がします。乾いてからでは剥がれにくくなるのでご注意を。
 ただし、劇薬ですから仕様には注意が必要。浴室なら窓を開け、マスクとゴム手袋をして行いましょう。


4月下旬

押入大改造のススメ

押入に何が入っていますか?

●気が重い押入の整理
 みなさまの押入には何が入っていますか? きっと、使わないものがいっぱい入っていて、押入の整理・整頓を考えただけで気が重くなってしまうのではないでしょうか。
 そもそも、日本型モジュールの最小単位は、180センチ×90センチ(京間、江戸間、団地サイズによって違いますが)。畳1枚の大きさです。
 押入は、幅が180センチ、奥行きが90センチです。布団を仕舞うには良いものの、ベッドの生活が多くなってきたこの頃では、仕舞っておく布団も少なくなり、布団以外の物を収納するには奥行きが深すぎて不向きですね。

●自分で出来る改造法
 家庭で出来る改造法としては①中段を外して上にパイプを取りつけ、洋服ダンスにする②押入の内壁を室内の壁と同じ色に塗り替え、棚として利用するなど。
 中段は大型の釘抜きを使えば簡単に外れて、かなり大きな洋服ダンスに変身します。突っ張り棒でもいいのですが、洋服はかなりの重量があるので、天井に金属ポールを取りつけたほうが安定します。
 中段を外さずに、上段を上着やブラウス、下段はプラスチックケースを利用してタンス代わりにしてもよいでしょう。

●本格的な改造法
 専門家の手を借りて、本格的に改造する方法もあります。洋服を掛けるなら60センチがあればいいのですが、押入の奥行きは90センチあります。そこで、手前60センチ、奥の30と分けて考えます。手前の60センチ部分には横に金属ポールをつけてもらいます。奥の30センチ部分は、180センチを3つに分け、縦に3本の金属ポールを取りつけてもらいます。
 奥は式服や季節外の衣服を掛けるスペース。手前はいつも着る洋服のスペース。
 下には引き出しを付けてもらいますが、左右、片方は4段くらいにして上着やブラウスを。片方は2段くらいにすれば長いコートが掛けられます。
 押入のフスマをそのまま利用してもいいのですが、左右に2枚ずつの開き戸を作ってもらうと、立派なクローゼットになります。


4月上旬

冷蔵庫の整理・整頓

冷蔵庫の活躍する季節の前に

●冷蔵庫を買い変えました
 冷蔵庫の調子がおかしくなりました。冷凍食品がゆるくなってしまいまったのです。
 電気屋さんに来て見てもらうと、コンプレッサーが壊れてしまっているとのこと。買い変えたばっかりなのに、と思いましたが、すでに11年も経っているのだそうです。しょうがないから買い変えました。
 買い変えるに当たっても、引き取ってもらう冷蔵庫をきれいに掃除しておかなければなりません。朝から、トレイやボックスを洗って拭いて、壁から離して横と奥のホコリを取って……。11年も死角の掃除をしていないのですから、ホコリがいっぱい。でも、掃除をしてスッキリしました。

●ドアポケットの整理
 外国の冷蔵庫に比べて、日本の冷蔵庫はなんと親切に設計されていることでしょうか。棚は可動式になっているし、ドアポケットはいっぱいあるし。
 でも、もう少し使いやすくするのにはどうしたらいいか考えました。
 例えば、ドアポケットの下段、手前にはマヨネーズやケチャップ、ソース、ワサビやカラシを入れていますよね。ケチャップやマヨネーズはひっくり返して置いておけば、中身が下に溜まるので使う時に便利です。ポケットの奥行きが7センチあるので、百円ショップで6センチ×6センチ、高さ11センチンのプラスチックの箱を買ってきて並べ、そこにひっくり返して差し入れました。整理ができてきれい。

●野菜室と冷凍室の整理
 野菜室は大きな野菜が入るように、広々と設計されています。でも、小さな野菜もあるので、これも百円ショップで20センチ×15センチくらいのプラスチックケースを買ってきて並べました。トマトやキュウリ、葉物はそこに収納します。野菜は根っこは下、葉のついていたほうは上にして置くと、ストレスがなくて長持ちします。
 冷凍庫にもプラスチックケースを置き、薄く凍らせた食品を立てて入れています。何がどこに入っているか、一目で分かり、死蔵することがなくなります。

●冷蔵庫裏の掃除
 11年間も横と後ろのホコリを掃除しなくてごめんなさい。一番下のカバーを外し、ストッパーを外すと非力な女性でも簡単に冷蔵庫が動かせるそうです。
 これからは、季節の変わり目毎に、ホコリ掃除もしなければと思いました。

3月下旬

お彼岸の前にお墓の掃除

今年の中日は21日

●どうしてお彼岸にお墓参り?
 お彼岸の中日・春分の日は、太陽が真東から昇って真西に沈みます。
 仏教ではご先祖様がおいでになる世界を彼岸(ひがん・向こう岸)と言い、こちらの世界を此岸(しがん・こちらの岸)と言います。西方浄土と言われるように、向こう岸は西にあると考えられ、太陽が真西に沈む日は、彼岸と此岸が最も通じやすくなると考え、ご先祖様の供養をするようになりました。
 そして、17日が彼岸の入り、23日が彼岸明けです。お彼岸の前にお墓の掃除をして、ご先祖様を供養しましょう。

●ホコリと雨が墓石を汚します
 石と石のつなぎ目には、泥汚れがこびりついています。冬の間に降り積もった土ボコリが雨で泥となって頑固に固まっています。それは、バケツの水をタワシにつけながら擦り落とすしかありません。ゴシゴシ、根気よく擦ってスッキリさせましょう。文字を刻んだ溝も同様に。

●花立ての掃除
 花立ての中は、茎が腐ってドロドロに汚れています。私は百円ショップで安いトイレブラシを求め、それをギュッとつぶして花立ての中を洗います。金属のチェーンに植毛しただけの安物のほうがギュッとつぶせて花立ての奥まで届きます。ついでに共用の水道に寄付すれば、みんなで使うことができます。

●花は始末すること
 お彼岸、お盆、ご先祖様に花を上げますが、お彼岸やお盆が終わったら花は撤去し、花立てを洗っておけば中がドロドロになることはありません。供養が終わったら、花は撤去する習慣をつけたいものですね。
 ついでに申し上げると、路上に花を上げてある場面に出会います。きっと、交通事故などで亡くなった方がいるのだろうと、思わず手を合わせたくなります。でも、数週間もすると、そのままになっていて花は枯れ、花瓶の水もドロドロになっていることが多いものです。遺族の方は、悼む気持ちと同時に始末する気持ちが欲しいものだと思います。

3月上旬

春は“風”の季節です

春風はホコリを舞い上がらせます

●春の3ヶ月は「発陳」
 漢方の勉強をしました。春は「発陳(はっちん)」といって潜んでいた古い(陳)気が発散して万物が発生することだと教わりました(年代ものの紹興酒は陳年と言いますが、陳とは古いということなのですね)。
そして「風」が春のキーワード。今年は異常気象のために、春一番は2月の初旬に吹きましたが、風の季節は変化に富み、例えば風邪をひくと発病が急速で進行が早いとか。また、風が吹くと樹木が揺れるように揺り動かす性質もあり、風邪を引くと身体がふらついたりめまいを起こしたりすると漢方では考えています。
 漢方理論は別としても、春は風がホコリを運び、開口部のホコリ掃除がポイントになりますね。

●ホコリが取りにくいアルミサッシ
 アルミサッシはどうして掃除がしにくく設計されているのでしょう。鋭角的なレール、開け放った時に窓が交差する部分は手が届きません。ホコリを掃き出すためには一番端に切り込みを入れておいてくれればいいのに、たいがい2センチほど内部に、しかも楕円の穴が開いているだけという構造なので、掃除がしにくくて困ります。
 掃除をしながらいつも思います。メーカーは掃除のことを考えて設計をして欲しいものだと。気密性を高めるためなのでしょうが、メーカーの設計家はお掃除をしたことがあるのでしょうか??

●絵筆と割り箸が活躍
 まずは、掃除機の隙間ノズルでホコリを吸い取ります(それだけでは完全にきれいにはなりません)。次に、油絵の硬い絵筆を使ってホコリをレールの端に寄せ、穴からホコリを外に掃き出します。あるいは、絵筆で掻き出しながら隙間ノズルで吸い取ります。
 市販のサッシブラシは歯ブラシのように植毛されていて、プラスチックの枠が邪魔になって隅々まできれいになりませんので、私は絵筆を使っています。その後、フローリングワイパーのペーパーで拭き取ります。
 でも、北側の湿気の多い場所は掃除機で吸い取っただけではきれいになりません。そんな時は水拭きです。タオルを絞り、割り箸を添えて拭き取ります。開くと重なってしまう部分も、割り箸を差し入れて拭き取りましょう。
 ついでにガラス磨き。新聞雑誌では新聞紙に水をつけて磨くことを勧めていますが、ガラスはきれいになっても、インクで真っ黒になったゴム手袋やバケツを洗うのが大変。私はボロきれを10センチ角くらいに切り、ビニールを外したティッシュペーパーの箱に入れています。エアゾルタイプのガラス磨きでスプレーし、ボロきれで拭き取るのが簡単できれい。
 窓辺がきれいになると、春の日差しがいっそう爽やかに感じられますね。

2月下旬

家事は文化を創る

家が片づかないのは心の現れ?

 前回に引き続き「友の会」の生活ノウハウをお伝えします。

●どんな物に囲まれて生活したいか
 「友の会」の佐藤さんは、どんな物に囲まれて生活したいかという基準で物を取り入れているそうです。買ったらなかなか捨てられないので、買う時はよくよく考えて家に取り込むというのは大切ですね。
 そして買った限りは使いこなす。年月に耐えて品格が増えていくような物に囲まれていたら素敵だと思います。
 「どうしても家の中を片付けかねるのは、実は心の内が片付かないのです」という言葉を羽仁もと子は残しているそうです。佐藤さんはその言葉を思い出しながら物をリセットしているそうですが、我々にも耳の痛い言葉ですね。

●掃除が楽な整理整頓
 ①掃除は、毎日する所、週に1回する所、月に1回する所、年に2~3回する所と、予定を立てて行うのが「友の会」の考え方。漫然と“しなければ、しなければ”と追い立てられるより、予定通りに回っていれば気持ちが楽になることは確かですね。
 ②我が家の適量を知り、置き場所を決める。
 ③床に物を置かない。物が出ているとお掃除は大変ですが、床がスッキリしていれば掃除機かけも簡単です。

●非常時に必要な家事力
 「友の会」では、例えば東日本大震災のボランティアを継続しているます。それは、1923年の関東大震災の時、羽仁もと子が自由学園の生徒を率いて支援に奔走したことが源になっているそうです。
 被災地での支援には「家事力」が必要になるとか。1人1人が自覚的に家事を生活の中に取り込み、多くの人と繋がって暮らしていけるものが家事だと、佐藤さんはおっしゃいます。そして羽仁もと子は「家事は雑用ではない。心を込めてすればその家庭の文化を創る」という言葉を残しています。なんて素敵な言葉でしょうか。誇りを持って家事に取り組みたいものですね。

2月上旬

友の会に学ぶ整理整頓の考え方

「友の会」の衣類家計の工夫

●リビング・アカデミー講座
 自由学園では、4月から社会人講座「リビング・アカデミー」を開校します。私はその“プレ”講座にモニターとして参加しています。先日「友の会」の会員から「家事家計の工夫」という講演を伺いました。私とはまた違った視点からのノウハウが話されました。
 羽仁吉一・もと子夫妻の新しい家庭から生まれた『婦人の友』という雑誌から2つの組織が生まれました。1つは1971年に開校された自由学園。もう1つは読者の集まり「友の会」です。
 友の会南関東部協力会員の佐藤尚子さんのお話をご紹介します。

●衣類管理には“適量”という尺度を持つ
 友の会では、適量という尺度で衣を考えているそうです。最近では安価な物が出回ったり、通信販売やテレビショッピングが増えて、ちょっと気を許すと数が増えてしまいますので、この概念が特に必要になりました。
 佐藤さんは4つの尺度を持っています。①自分の年代、生活パターンに合わせて必要な服が過不足あるかどうか。②そのシーズンの物は一目で分かるようにまとめておく。どんな衣服があるか把握することができれば、二重買いが防げる。③我が家の家計に見合っているかどうか。手持ちの服のコーディネートを考えると、計画的な展望が必要。④購入する時、材質、取り扱い表示に注意して買うこと。自分で洗える物、手入れが出来る物を買うというのは大切ですね。

●持ち物調べの勧め
 「友の会」では持ち物調べをしています。1日あれば出来るので、家族の衣服を調べてみることを勧めていました。
 同じものがあったり、クローゼットに収まりきれない場合、なんらかの方法で処分しなければなりません。①リサイクルショップやフリーマーケとに出す。②技術が必要ですが、リフォームする。③施設に送る。使い古したシーツやタオルなどは、老人施設の清拭布として活用してもらえます。④鍋つかみ、眼鏡ケース、アームカバーなど小物を作る。
 「友の会」のように、最後まで布を生かすことも大切ですね。

1月下旬

掃除を考えた家づくり

掃除しやすい部屋とは

●家具を買う時、掃除を考える
 家具を買う時、掃除のことも考えてみましょう。ゴミの溜まる場所がなければ、それだけ日々の掃除が楽になります。
 食器戸棚、洋服ダンス、本箱などの家具は天井までの、なるべく作り付けにすること。棚の上や裏にホコリが溜まる心配がありません。
 表面にデコレーションを施した家具も掃除しにくいものの代表。シンプルなデザインが掃除の手間を省きます。
 応接セット、サイドテーブルなどの家具類は、床に密着しているものを。足がついていると下にホコリが溜まりやすく、掃除がしにくいものです。
 カーテン、じゅうたん、ソファーの素材など、デザインや色だけにまどわされずに、洗濯や掃除がしやすい素材を選ぶことも大切です。

●掃除用具の掃除
 箒、ハタキ、ぞうきん、電気掃除機……クリーンな生活のための働きものたち。その用具が汚れていませんか。
 ぞうきんは汚いものの代表のように思われていますが、汚いままで掃除をすると、その汚れが逆にくっついてしまいます。掃除が終わったら、雑巾を石けんできれいに洗っておきたいものです。時々は漂白すると見た目に白く、殺菌もできます。
 掃除機も月に1回は掃除用洗剤溶液で絞ったぞうきんで拭いてみましょう。たまったゴミをマメに捨てるのも大切。ゴミがいっぱいになっていると、吸い込みが悪く、余計な負担がモーターにかかって電気代のムダ。

●地震対策も
 リビングの飾り棚を作り付けにした時、ガラス戸の裏にフィルムを貼ってもらいました。ついでにキッチンとダイニングの食器棚にもフィルムを貼りました。万一、地震がきて飾り棚の中のグッズがガラス戸をやぶって外に飛び出したら、足の裏に怪我をしてしまいますから。そして、ドアにはストッパーをつけて、開かないように。
 テレビやパソコンの足には、粘着性のシートを敷きました。少々の揺れでは倒れないようにと。
 掃除のしやすい家づくりは、地震対策にもなりますよ。

1月上旬

掃除の計も元旦にあり?

明けましておめでとうございます

●掃除は全身運動です
 現代女性は運動不足。その原因のひとつが、家事の電化と合理化です。過剰な栄養と家事の合理化が肥満を招く理由のひとつでもあります。
掃除も、労力を使う時代から、掃除用具や洗剤に頼る時代へと変わりました。とはいうものの、やはり掃除は手足や腰を中心に体全体の力を使うことに変わりなく、力を込めればそれだけ輝きが増すものです。
私はプールに通っていますが、そこの掃除の担当さんは、掃除機をかけることにだけに一生懸命。腰を痛めてしまうだろうと同情しています。
でも、天井を見上げればそこは手つかず。プールの入り口にある透明プラスチックの裾はカビで黒ずんでいます。
私なら、天井と壁が交わるところは洗剤とタワシ洗い(この場所、結構、汚れるものです)、プラスチックの裾は漂泊しますけど。
そんなふうに、上から下、右から左へと掃除していけば、全身運動になり、腰も痛めず、ダイエットにもなるのですが。

●施設の掃除は誰の責任?
 たとえば、病院で検査を受けるために仰向けになると、天井の汚れ、機材の上のホコリが気になります。レストランのトイレに入ると、便器の中の喫水線の汚れが気になります。ホテルのお風呂に入ると、洗面台の下の汚れが気になります。
以前、セミナーを主催していた時、ホテルの掃除を請け負っている会社の社長さんが参加したことがありました。私は「自分たちがお掃除をしているホテルに自分でお金を出して泊って、お客さんの目でみたらいかが」と提言しました。
我が家も同様。汚れは日々積み重なっていくので、今日と明日はそれほどの違いが見えませんが、たまに見えるお客様はきっと汚れに気付くもの。

●一年の計は元旦にあり
年末の忙しさに比べてゆったりとした時間がもてるお正月。家の中を見回して、お掃除計画をつくってみてはいかがでしょう。
まずは必要なモノと不要なモノを分ける「整理」。次に必要なモノをアイテム毎にまとめて使う場所に収納する「整頓」。整理・整頓ができれば「清掃」が簡単になり「清潔」が保てます。そんな習慣を家族全員が身につける「躾」、つまり身が美しくなりますよ。
整理のS、整頓のS。清掃のS、清潔のS、躾のS。5 Sが掃除の鉄則です。

12月下旬

大掃除は家族全員で計画的に

みんなでやればピクニック気分

●お掃除は上から下へ、分担を決めて
 お掃除は奥から外へ、上から下へが原則。上旬に一番奥の押入の整理・整頓が出来ていれば、あとは埃と汚れ対策ですね。
 寒い時の大掃除は辛いものですが、家族みんなで行えば楽しい行事に変身します。
 上から下へ。天井(&照明器具)→壁→床へと進めましょう。

●計画表をつくる
 家族全員で話し合い、分担を決め、計画表をつくっておくことが大切です。
 ガラス磨きは手間と時間がかかるので、専任を決めます。子どもが小学校の高学年なら任せるのも良いでしょう。
 ご主人、大きなお子さんなど男性陣には、天井、壁など高いところのお掃除と、畳干しやワックスかけなど力のいる掃除を。畳干しといっても、マンションなどでは干す場所がないでしょうから、湿気を含んでいそうな畳は角を上げてつっかえ棒をして、ドライヤーなどで乾かします。主婦は自分の城というべき台所、浴室、トイレ他、きめ細かな掃除を必要とする場所を。

●用具の準備
 掃除用具や洗剤は、居間、台所、トイレ、浴室など専用のものを揃え、それぞれの場所に置いておきます。雑巾はたっぷり用意すると、掃除がはかどります。大掃除の日には、トレーニングウエアなど、動きやすくて汚しても洗濯が簡単なものを。手や足腰に力を入れて、エネルギッシュに働けば、仕上がりがひと味ちがうはずです。

●お昼とおやつの楽しみ
 大掃除は一大仕事。ピクニックではありませんが、昼食は朝のうちに用意して、掃除のリズムを壊さないようにしましょう。
 おにぎりやサンドイッチなど食べやすいものと飲み物など、まさにピクニックのお弁当のつもりでメニューをつくれば楽しさも倍増します。
 力仕事ですから、10時と3時のおやつには菓子パンなどおなかにたっぷりたまるお茶菓子を用意するのも忘れずに。

12月上旬

やっぱり大掃除

押入の有効利用は整理の基本

●お掃除は奥から外へ
 12月の声を聞くと、なんだか急に心が慌ただしくなりますね。そこで気になるのが大掃除。電気掃除機やフローリングワイパーなどお掃除道具の発達で室内の汚れは日々、清潔になっているでしょう。でも、整理整頓はどうでしょうか。
 「掃除は奥から外へ」というセオリーを踏襲するとすれば、最も気になるのが押入の整理整頓清潔はないでしょうか。
 まずは、押入収納を見直してみましょう。下段には取り出しやすいプラスチックケースを並べ、床下からの湿気を防ぎましょう。必ずサイズを測って、ピッタリサイズを購入することが肝心です。

●荷物を全部出して整理
 まずは、押入に入っている荷物を全て出します。布団は天日に干して湿気を追い出します。埃は掃除機で隅々まで吸い取りましょう。そして、除湿器があれば押入に入れて2時間ほど運転します。除湿剤などは密閉空間では効果がありますが、押入など密閉されていない場所ではあまり効果がないと思ってください。除湿器がない場合は、隅々までドライヤーをかけるのも良いでしょう。
 そして、出したモノの整理。整理とは、必要なモノと不要な物を分けること。
 次に整頓。整頓とは必要なモノを必要な場所に納めること。シーツやカバー、寝間着などアイテム毎に分け、同じアイテムを同じ場所に納めます。その場合、下段に置くプラスチックケースに収納しましょう。

●湿気対策
 2階など湿気が少ない押入なら、下に古い毛布などを敷くだけで良いのですが、1階や、湿気の多い環境では下、後ろ、横に簀の子を使って空間を作り、湿気を防ぐ必要があります。
 布団は、午後3時以前に取り込み、押入にしまいます。3時以降になると、太陽の光が変化してしまいますので。
 押入の整理整頓が済むと、気分もスッキリと整理されたように感じますね。

11月下旬

冬の大敵、結露

外が寒く中が暖かいと出来る結露

●飽和水蒸気とは?
 空気中には水蒸気が含まれています。不思議なことですが、温度が高ければ水蒸気をたくさん含み、温度が低いと水蒸気は少ししか含まれません。
 空気中に含まれている水蒸気を飽和水蒸気と呼びます。
 さて、冬。暖房をしていて室内の暖かい空気にはたくさんの水蒸気が含まれています。そして、寒い外の空気中には少ししか水蒸気が含まれていないことになります。
 暖かい空気と冷たい空気が接するところ、つまり、窓ガラスなどに水蒸気をたくさん含んだ空気が外の冷気に冷やされて水滴がつくのが「結露」です。

●見える結露と隠れ結露
 窓ガラスにつく水滴は見える結露。でも、建物の内側に防湿層がない場合など、壁の内側に結露が生じるのが隠れ結露。建物を傷める恐れがあります。もうひとつの隠れ結露は布団の中で起きています。体温は36度くらいで、絶え間なく水蒸気を発散しています。室温が低いと、布団の中で結露が起きるので布団は湿ってしまいます。布団に結露が生じると、頻繁に布団干しをしなければなりません。これを防ぐには室温が下がらないように温度を調節する必要があります。

●結露を防ぐ方法
 まずは、暖かい室内の空気に含まれる水蒸気を減らすこと。除湿器を使うのが早道です。
 また、台所用洗剤を10~20倍に薄めて泡立て、雑巾を絞って窓ガラスを拭き、カラ拭き。界面活性剤の効果で水滴がつきにくくなります。
 塩水でガラスを拭くのも効果があります。
 燃焼する時に水分を発生するガスや石油の暖房機は結露を起こしやすいことも頭に入れておきましょう。

11月上旬

天井を見上げてみましょう

蜘蛛の巣、埃、ありませんか

●大掃除の前に
 年末になると、大掃除で頭を悩ませますね。一度に家中をお掃除するとなると、時間も労力もかかり、考えただけでも頭がいっぱいになってしまいます。
 で、例えば、今日は押入の整理とホコリ取り、今日はキッチンの引き出しの整理と汚れ取り……などと部位毎に分けてお掃除をすると、毎日1時間ほどで済み、億劫になりません。
 そこで、手始めに天井のお掃除から初めてみてはいかがでしょうか。
 そう、「掃除は上から下へ、奥から外へ」が原則ですから。

●座敷箒から電気掃除機へ
 座敷箒って、今ではあまり見かけません。掃除機の普及で畳にも掃除機をかけるようになったので、座敷箒は不要になってしまいました。昔は、座敷箒で履くサッサという音が聞こえていたんですけどね。今はガーガーという音がお掃除の象徴です。
 座敷箒があった頃は、早く帰って欲しいお客さまがいると、座敷箒を逆さにし、手ぬぐいをかぶせるとお客さまが帰るというおまじないがありました。その座敷箒に布をかぶせて天井を掃除したものです。

●フローリングシートのハタキ
 フローリングシートを5枚ほど重ね、端を3センチほど残して縦に四分割して切れ目を入れ、それを棒に巻き付けてハタキを作っています。これが優れもの(市販のハタキを買ってきて、分解して作り方を参考にしてください)。高い所も、狭い所も、サッサと触れれば埃を立てずに埃が取れます。
 高い天井掃除もこの特製ハタキが大活躍しますよ。

●巧妙な虫たち
 庭などを歩いていると、思いがけない場所で蜘蛛の巣が顔にまとわりつくことがありますね。また、いつの間にか入り込んだ蜘蛛が天井の隅にうっすらと糸を張っていることがあります。糸には粘りがあるので、特製ハタキで軽くはたきましょう。
 虫の糞やシミなどがついていたら、洗剤溶液で硬く絞った雑巾で拭き取りましょう。

10月下旬

パチパチ、不愉快な静電気

合成繊維より麻や綿を

●冬に多い静電気の発生
 合成繊維のランジェリーやセーターの着脱の時、パチパチと音がして驚いたことがあるでしょう。それは静電気の仕業。
 静電気は湿度20%以下、温度25度以下で起きやすくなるので、これからの季節、注意が必要です。
 合成繊維は製造工程で物理的、化学的なさまざまな処理がなされているため、静電気も起きやすいのです。合成繊維のうち、以下のものには柔軟仕上げ剤を使いましょう。①何度も洗っているうちに、手触りがゴワゴワしてきたもの②衣類の着脱の時にパチパチと放電するもの③歩いていると裾が絡まったりずり上がったりするもの。

●柔軟仕上げ剤の効用
 合成繊維でも耐久性のある柔軟加工が施されているものもあります。その場合は必ずしも柔軟仕上げ剤は不要。
 柔軟仕上げ剤は静電気を防止するだけではなく、セーターや毛布をふっくらさせ、毛玉を防いだり、タオルや肌着などを肌触りよくソフトに仕上げます。また、ストッキングの伝線を防いだり、埃を吸い寄せにくいので衣類の黒ずみを防ぐ効果もあります。
 柔軟仕上げ剤は、陽イオン界面活性剤を主にしたもの。そのため衣類に使用すると、加工材のプラスイオン部分がマイナスの電位を持つ繊維の表面につき、繊維同士の摩擦が低下して静電気が起こりにくくなるわけです。
 また、陽イオン界面活性剤は、水分を含みやすいので、静電気が起きても放電しやすくなっています。

●帯電しにくい麻・綿
 麻や綿は帯電しにくいと言われます。寒い季節に麻というのもいかがかと思いますが、綿素材を中心にワードローブ計画を立てたらいかがでしょうか。
 天然繊維といっても、毛皮やウールは帯電しやすい素材ということを知っておきましょう。

10月上旬

温度とおいしさの関係は

暖かいお料理が恋しくなりました

●暖かいお料理は60~70度
「白玉の 歯にしみとほる 秋の夜は 酒は静かに飲むべかりけれ」(若山牧水)。
 この季節になると思い出されるフレーズです。お酒でなくても、秋風が歯にしみ通るように感じられるようになりました。
 そこで、暖かいお料理が恋しくなる季節。70度以上ではヤケドの危険、また60度を下回るとさめた感じがするので、暖かいお料理は60~70度が適温です。
 逆に冷たいものは体温から25度以上離れていると美味しく感じると言われています。例えば体温を37度とすると、12度以下。でも5度以下になると舌が麻痺して味が分からなくなってしまうので、冷たいものの適温は5~12度ということになります。

●甘さは冷暖のメリハリを
 甘さは体温と同じくらいの時に一番強く感じられますが、この温度では“甘ったるい”と感じられます。甘みの強い食べ物は、熱いか冷たいかをハッキリ感じられる温度のほうが美味しいと感じられます。お汁粉は熱く、水ようかんは冷やして食べるのが美味しさの秘訣。しかし甘味は冷たくなるにつれて甘みの感じ方が鈍くなるので、冷やして食べるものは強めに甘味をつけましょう。

●低温ほど苦く感じる
 例えばさめたコーヒーがとても苦く感じるように、苦みは低温ほど強くなります。
 熱い時にはまろやかでも、冷たくなると嫌な苦みに変わるので、苦みの強い香辛料は使い方に気をつけなければなりません。
 塩味は温度が高いほうがマイルドに。酸味は温度による変化はないと言われています。

 暖かいお料理は暖かいままに、冷たいお料理は冷たいままに……仕上がりタイミングを整えてお料理が提供できると腕が一段と上がります。そのための手順をどうするか。そう、お料理はパズルなのです。

9月下旬

秋の夜長を明るい夜に

照明器具の掃除

●LEDに替えますか?
 消費電力が少ない、長持ちする、良いことずくめのLED。でも値段が高いのが玉に瑕。我が家では、長時間点灯する可能性がある場所だけをLEDに替えました。ダイニング、リビング、座敷、そして私の事務スペース。玄関、廊下、階段、トイレなどは白熱灯のまま。
 取り替える時、天上直づけの器具にしてもらいました。ダイニングはどうしてペンダント照明と相場が決まっているのでしょうね。和室はどうして木や竹のつり下げ型照明と決まっているのでしょうね。傘に埃がたまるし、手元は明るくても天井が暗いではありませんか。直づけなら、埃が溜まらないし、部屋全体が明るくなります(陰影をつけたいという考え方もあるかもしれませんが)。

●シールは剥がして
 メーカーというのはシールが好きですね。企業の存在証明になるとでも思っているのでしょうか。
 シールは時間が経つと本体と同化して剥がれにくくなります。また、シールの端々に埃がついてクッキリと汚れます。
 施設の掃除をしていた時、トイレ掃除の前にまずやらなければいけないことは、シール剥がし。便器、タンク、手洗い、約20枚くらいシールが貼ってあるのです。剥がしにくいシールもあり、それはアルコールを吹きかけながら金属ヘラで根気よく剥がさなければなりませんでした。
 照明器具も同様。カバーにべったりとシールが貼ってあるのです。カバーを時計回りに回して外し、シールを剥がします。シールの輪郭の糊は取れにくいので、アルコールを脱脂綿に含ませて取りました。

●照明器具のカバーを洗う
 夏の間に、照明器具の中に虫が入り込んだりしていませんか。走光性の虫たちは、明るい光に寄せられて、狭い隙間からカバーの中に入り込んで討ち死にしたり糞で汚したり。
 カバーを外して、洗剤洗い。良く乾かして取りつけ。ついでに蛍光管も外して水拭きしましょう。
 照明器具の掃除は明るさをもたらし、秋の夜長を楽しませてくれるでしょう。


9月上旬

掃除用具の掃除

あこがれの真っ白雑巾

●少なくなった雑巾掛け
 近年は雑巾を使うことが少なくなったと思いませんか? 四つん這いになって雑巾掛けをする姿は、あまり見られなくなりました。小学校の頃は、長い廊下のコッチからアッチまで、並んでひと走りしたものです。今では立ったままのモップ掛けになり、四つん這いで走る体力もなくなってしまいました。
 でも、モップ掃除は汚れをかき混ぜているだけ。使用後に毎回漂白して真っ白な状態で使えば別ですが、やっぱり雑巾掛けのほうが力も入るし、汚れ箇所も確認できるし、きれいになりますね。

●雑巾をどう洗いますか?
 雑巾の登場場面は、何かをこぼしてしまった時、そして油汚れや水汚れが飛び散った台所の床掃除くらいでしょうか。
 汚れを拭き取ってくれる雑巾。洗濯機で他の洗濯ものと一緒に洗うわけにはいかず、バケツの水で濯いだだけではキレイにならず、やっかいなものですね。
 私は、流しにペタッと置き、水道の水を含ませた後、石けんを塗りつけ、ゴシゴシとしごきます。それでも真っ白にはなりません。なぜなら、雑巾の登場場面は頑固な汚れを取る時なのですから。洗った後、漂白するしかありませんね。
 みなさんのお宅の雑巾はどうなっていますか? 真っ白な雑巾はあこがれです。

●掃除機の掃除
 掃除機も、汚れているモノの代表。施設の掃除をしていた時に確認したところ、100%の掃除機がひどい汚れでした。
 掃除機の汚れは、住居用洗剤を濡れ雑巾に付け、拭き取ります。その後、水拭き。でも、アチコチぶつけたキズと汚れが一体となっているのは、落ちません。何事も、汚れる前のケアが必要ですね。
 ついでに、溜まったゴミはマメに捨てましょう。ゴミがいっぱいになっていると、吸い込みが悪く、余計な負担がモーターにかかります。電気代をムダに消費するばかりでなく、寿命も縮めてしまいます。

8月下旬

家庭の省エネを考える

間違いが多い家庭の省エネ

●家庭のエネルギー消費は14%
 最もエネルギー消費が多いのは産業界で43%。そしてオフィスなど業務が20%、家庭が14%と続きます。家庭での消費は少ないように見えますが、自家用車を合わせると22%にのぼり、産業界の次に踊り出ます。車を持たない我が家は、大いに省エネに貢献しているわけですね。
 例えば、東京から箱根に行く時、鉄道を使うと443MJ(※)の省エネ。冷房温度を1度高めに設定すると301MJ、テレビの主電源を切ると33MJ。やっぱり家庭内の省エネの筆頭は、車を使わないことですね。

●イメージと現実の差
 家庭の年間エネルギー消費の多い順は、①暖房②冷房③給湯④照明・家電……と思うのが一般的ですね。ところが、実際には暖房は26%、冷房は2%、給湯が28%、照明・家電は35%だそうです。“え、冷房はそんなに少ないの”と意外に思うでしょう。その理由は、まずは年間でみれば使用期間が少ないこと、30度の気温を28度にするなど温度差が少ないこと、そして現役世代では最も暑い日中に在宅率が少ないことなどです。
 照明・家電は消費量が多いので、照明はこまめに切る、主電源も切る、エアコンの設定温度を守る、入浴は続けて……実態を知って省エネに取り組むのが効率的ですね。

●熱で省エネ
 暖房(冷房)25%、給湯28%、厨房9%。約60%は熱を作るために使われています。そこで、熱で省エネを考えるのが早道。
 例えば冷暖房は①カーテンで窓からの熱の出入りを防ぐ②2週間に1回はフィルターのお掃除をする③室外機の周辺に物を置かない④適正温度に設定する⑤風向きを調節(暖房は下向き、冷房は水平に)⑥扇風機を利用して温冷熱をムダにしない⑦タイマーを上手に使い、こまめにスイッチを切る(使わない季節はプラグを抜く)。など。およそ四分の一のエネルギーを使うエアコンの使い方が省エネの早道です。

●冷蔵庫で省エネ
 熱をムダにしない冷蔵庫の使い方は①コンプレッサーが加熱しないよう、周囲に適当な間隔を開けて置く②直射日光の当たるところ、ガスコンロなどの近くを避けて置く③詰め込みは厳禁④ドアのパッキンの痛みに注意(ピッタリ閉まらないと熱のムダ)⑤ドアの開閉は手早く⑥1ヶ月に1度は掃除し、整理整頓⑦暑い物はさましてから入れる⑧庫内温度を季節毎にチェック……夏は特にお世話になる冷蔵庫、しっかりメンテナンスしてやりたいものです。

※メガジュール=ジュールは小さなリンゴを1メートル持ち上げるエネルギー、その100万倍。1ジュールは1キロワットの電力を1時間消費した時の電力量。

8月上旬

浴槽の汚れ落とし

水仕事が快適な季節

●毎回、浴室洗剤で洗っているのに
 ふと、浴槽を眺めると、喫水線の辺りはうっすらと黄色く、底のほうにも汚れが付着しているように見えます。毎回、浴室用洗剤をスプレーし、ウルトラファイバー製のブラシで洗っているのに。
 我が家は約築20年。長年の間に汚れが蓄積してしまっていたのですね。
 さて、どうしましょう。

●掃除は根気
 施設の掃除婦をしていた時、井戸水使用のために真っ茶色になっていた浴槽をなんとかしようと思ったことがあります。まずは、ティッシュペーパーを貼り付けてハイターをスプレーし、しばらく放置しましたがなんの変化もありません。ついに、浴槽に入り込み、クリームクレンザーとナイロンタワシで磨き上げました。気の遠くなるような作業でしたが“磨けば光る”のたとえ通り、まあまあのできばえ。
 掃除は、発想(どうすればいいか)と根気と時間であると再認識したものです。

●水垢は石と同じ
 水の中にはミネラル分が含まれています。例えば、洗面ボールの排水口の金属輪の周辺が黄色くなってしまうのは、そこに常に水が溜まっていて、ミネラル分が蓄積されてしまった状態。ミネラルが蓄積すると、それは石と同じなので、洗剤だけでは落ちません。初期ならナイロンタワシで擦れば落ちますが、頑固に付着した場合は金属ヘラで擦り落とさなければなりません。石を削るのにノミを使うと同じことです。

●水垢は物理力で落とす
 浴室用洗剤は、身体を洗った時に出る皮脂や石けんカスなどの汚れを落とす成分が入っています。しかし、水の中のミネラル分が蓄積してしまった状態を解消するのは無理。そこで、クリームクレンザーとナイロンタワシで根気よく擦って磨きあげます。つまり、クリームクレンザーとナイロンタワシで削り取るのです。
 我が家の浴槽も、底についていたキズと思った黒い線もキレイになりました。
 陶器の浴槽は堅牢ですが、プラスチックの浴槽の場合は汚れは落ちますが微細なキズが残ります。そこで、次から猛然とした勢いで汚れが着きやすくなりますので、掃除の回数を増やす必要があります。

7月下旬

外回りの掃除

爽やかな風を誘う窓と網戸

●網戸の掃除
 網戸は外して洗うのが一番ですが、外し方や設置が素人では難しいかもしれません。
 まずは、ホースで全体に水を掛けます。バケツに住居用の洗剤溶液をつくり、お風呂用のウルトラファイバー(超長極細繊維)のブラシを浸しながら網戸を軽く擦ります(伸び縮みするタイプなら高い場所にも届きます)。そして再びホースで水をかけて終了。

●窓ガラスの掃除
 網戸の掃除をすると、網戸の汚れがガラス窓についてしまいます。そこで、ガラス窓も網戸と同様、洗剤溶液をブラシにつけながら汚れを落とします。そしてホースで水をかけ、スクイジーで水気を擦りとります。それでおおかたはキレイになるハズですが、まだ気になる汚れがあったら、ウルトラファイバーの布で気になる部分を拭き取ります。
 外側がキレイになると、内側の汚れが目立ってきます。内側は外側ほどは汚れていないハズなので、ウルトラファイバーの布で磨きましょう。少々の汚れなら乾いた布で落ちますが、頑固な汚れならちょっと濡らして擦ると簡単でキレイ。
 このウルトラファイバーの布は、鏡磨きにも優れものです。

●家庭用高圧洗浄機
 テレビショッピングを見ていたら、家庭用の高圧洗浄機なるものを紹介していました。さっそく、購入。これが優れもので、ブラシ不要。蜘蛛の巣も泥汚れも気持ちよいほどに落としてくれます。外壁の汚れまでキレイにしてくれます。
 価格は数千円から2万円前後。短時間で済むこと、高いところにまで届くこと、少ない労力、達成感をなど、費用対効果を考えると安いと思いますが?

7月上旬

ジメジメ、梅雨の足下を爽やかに

靴ムレ解消、颯爽と歩きましょう

●土踏まずはポンプ作用
 人は、歩くことで靴の中の湿気を排出します。踏み込んだ時に土踏まずが靴底について籠もった湿気を追い出し、後ろ足の土踏まずは上がって新しい空気を取り入れ、ポンプ作用で靴の中の湿気と新しい空気を入れ換えています。
 土踏まずはポンプの役目をしているのですから、立ったままの仕事、あるいは扁平足の人はこのポンプ作用がうまくいかず、靴ムレを起こしてしまいます。

●雨の日は革靴禁止
 革靴は、水気を吸い取ります。雨の日に革靴を履くと、型崩れするばかりではなく、含んだ湿気がすっかり乾くまでに1週間くらいはかかります。最近はパンプスタイプのオシャレな雨靴や本革と見まごうばかりの合皮靴が安価で売られていますので、靴屋さんを覗いてみましょう。

●靴も靴下も毎日、取り替え
 暑い季節は、晴れた日でも靴の中は汗のために湿気でいっぱい。靴下やストッキングを毎日取り替えるのはもちろんですが、靴も続けて履かないように。1日、履いた靴は次の日に乾かすというローテーションを組みたいもの。少なくとも2~3足は用意しましょう。また、悪臭防止パウダーの利用、敷皮の利用も良いでしょう。

●スニーカーは意外と不潔
 運動靴やスニーカーは甲部が布のために通気性があると思いがちですが、汗が一番溜まりやすい足の裏、つまり靴底がゴムでできているためにとてもムレやすいのです。スニーカー世代に悪臭が多いのは、成長期に加えてムレのためです。これも2~3足用意して毎日履き替える、そして頻繁に洗うよう心がけましょう。

●足の臭いは水虫の前触れ?
 水虫菌は高温多湿が大好き。靴ムレが続くと水虫菌に狙われます。つまり、足の臭いは靴ムレが原因で、臭いは水虫のバロメーターなのです。
 水虫は、とにかく足を乾かした状態(靴ムレを防ぐ)に保つことが大切ですね。

6月下旬

不愉快な虫が発生する季節

清潔環境でハエ・カ退治

●人間の生活と共にある害虫
 夏になると活動を始めるハエやカ。これらの害虫は病気を運んだり、生活環境を不潔にしてわずらわしいもの。ハエやカはどこかから飛んできて私たちの環境を悪くしていると考えがちですが、実は自分たちがつくりだしているのです。
 ハエは生ゴミや犬・猫の糞便で発生するし、カは水のある場所、例えば下水溝や汚水の溜まり場、墓の花立て、落ち葉の多い湿った場所、雑草が生い茂っている場所などで発生します。従ってそれらの発生源を取り除き、きれいな環境をつくれば、これらの害虫は防げるというわけです。

●ハエの生命サイクル
 ハエは、親虫が卵を産むと1日で幼虫になり、10日から2週間で成虫になります。それが1年で数回というサイクルで発生するため、放っておくと大変な数になります。
 成虫になる前のウジの段階で駆除するのが一番。ハエの好む生ゴミを処理し、殺虫剤をかけ、ドブなどには有機リン剤をまきます。家の外から飛んでくるハエには網戸などで防ぐのも方法です。

●ハエの予防
 まずは発生源をなくしてしまうこと。台所の生ゴミがその主な発生源。そこで、生ゴミは早く処理します。生ゴミ容器は密閉度が高く、親虫が入り込めないようにし、いつも清潔にしておきましょう。また、道路に排泄された犬・猫の排泄物も、見つけたらすぐに処理するなどの気配りも必要です。
 もちろん、ウジ虫や成虫を見かけたら殺虫剤をスプレーします。

●カの生命サイクル
 カは刺されるとかゆいし、最近はデング熱などの発症も報告されている恐ろしい害虫です。
 カは、卵が3日、幼虫が7日、サナギが3日と、約2週間で成虫になります。そして成虫になるまでの間はすべて水の中で生活をするわけです。この水の中にいる間に駆除をするのが一番。ボウフラの発生しそうな所に、有機リン剤を、春秋は10日に1回、夏には1週間に1回くらいの割合でまけば効果的です。
 蚊の予防は、まず不必要な水たまりをなくすこと。詰まった下水溝や汚水の溜まり場などは格好の産卵場所。水の流れている所にボウフラは住めません。まず、これらを清掃して流れを良くすることが予防の第一歩です。

6月上旬

LEDに換えますか?

価格と電気料金を考えながら

●長寿命をうたっていますが
 平均寿命は約40,000~50,000時間といわれ、1日15時間点灯した場合7年以上の長寿命といわれています。一般の白熱灯の寿命は3~6ヶ月。蛍光灯は約3年7ヶ月。寿命の面からはダントツですね。
 長寿命ということは、取り替える手間が少ないということでもあります。

●価格が高いのが難点
 最近はだんだん価格も下がってきましたが、まだまだ白熱灯や蛍光灯と比べると高いのも事実。
 例えば、1つ300円の白熱灯と、1つ1,000円の蛍光灯と、1つ2,000円のLEDを10年使った場合を比較してみましょう。
 白熱灯は20~40回の交換が必要となり、購入代金は6,000~12,000円。蛍光灯は2回の交換が必要となり、購入代金は2,000円。LEDなら10年間交換が必要なく、2,000円。白熱灯とは圧倒的に差がつきますが、蛍光灯とは購入代金が同じ。

●電気代比較
 1年間の電気代の比較です。
 白熱灯は2,492円、蛍光灯は551円、LEDは551円。え? またまた蛍光灯と同じではありませんか。じゃ、蛍光灯のままでいいのでしょうか。

●蛍光灯を越えるメリットは?
 蛍光灯には1本に5~20mgの水銀が含まれているのだそうです。不適切な処理で年間数トンの水銀が地中や空中に放出されています。蛍光灯の処分は役所が決めた場所に持っていかなければならない理由がそれなのですね。
 また、蛍光灯が放出する紫外線・赤外線が放出されないので、目や肌に優しく、家具などの色落ちの心配はありません。紫外線が好きな虫も寄りつきにくいという特長もあります。
 自然環境や生活環境を考えると、LEDに軍配が上がりますね。

5月下旬

ダニも永遠の共存者

とにかく清潔第一

●温度と湿度がダニを繁殖させる
 夏に向かってカビ対策は欠かせませんが、ダニもまた繁殖の季節を迎えます。
 ダニは、気温が25度前後、湿度が60~80%になると活発に繁殖します。好みの環境はカビとほぼ同じです。
 ダニはどこにでも住んでいます。人間に害を及ぼすダニの代表はヒョウダニやかゆみを引き起こすツメダニなど。かゆみを起こすダニは不愉快きわまりないものですが、“かゆい”という発見手段があります。ところがヒョウダニは痛くもかゆくもなく、アレルギー体質の家族がいるご家庭では発作の原因になりますので、注意が必要です。

●アレルゲンの筆頭
 ダニの大好物はフケやアカ。布団や枕など寝具周辺に要注意です。また、死骸が粉になって飛び散り、ハウスダストとなってアレルゲンの最大の原因物質となります。
 畳の中にも住んでいます。畳に突き刺して退治する薬剤もありますが、薬剤が染み込んだ部分のダニは退治できても、絶滅は不可能。そればかりか、薬剤に含まれる水分が畳に残り、再び、繁殖の環境をつくってしまいます。

●効果的なのは天日干し
 ではどうするか。ダニが最も嫌うのは太陽光。昔は大掃除で畳を干しましたが、今では畳を上げる労力もないし、干すスペースもないのが実情。繁殖期を前に、畳の隅を上げてドライヤーを当てて湿気を追い出しましょう。
 寝具も、天日干しが一番。ただ、表にいたダニは太陽を避けて裏に引っ込みますので、裏返してもう一度、干す必要があります。
 布団干しの最適時間は10時から15時まで。その間、裏表をひっくり返しながらまんべんなく太陽光を当ててください。
 とにかく、清潔が第一。寝具の洗濯はマメにするようにしましょう。


5月上旬

梅雨に入る前にカビ対策

爽やかな五月晴れの季節ですが

●乾燥の季節から湿気の季節へ
 新年から次第に温度も湿度も上がり、快適な季節になりました。人間にとって快適な温度は22±2℃、湿度は45~65%と言われていますが、5月の平均温度は18.5℃、平均湿度は65%(東京の場合)です。これから夏に向かっての期待感も含め、1年中で最も快適な季節といえるのではないでしょうか。秋にもまた温度・湿度の快適な季節がありますが、暗い冬に向かうこともあって気が引き締まってしまいます。

●人間と共存してきたカビ
 人間にとって快適なシーズンは、カビにとっても快適な季節。古来から、人々の生活と共にあったカビ。酒や醤油や納豆などの発酵食品をもたらし、日本人の健康を守ってきた役目もあれば、家中にはびこって悪さをする悪役もいます。
 そのカビ、温度は29℃、湿度は70%以上になると活発に繁殖します。
 5月を越えて、温度・湿度が高くなる夏に向けて、カビ対策をするのは“今でしょ”というわけですね。

●家の中にはカビの好物がいっぱい
 カビは人間の栄養源である5大栄養素すべてが好物。人間の栄養素だけでなく、汗、木材、畳など有機物だけでなく、金属を分解して繁殖するという生命力があるそうです。
浴室:最後に入った人は水のシャワーを壁面や浴槽に掛け、温度を下げましょう。その後、水滴を拭き取り、換気扇を2時間以上回します。
押入:床と壁面に簀の子をセットして、空気の流通する環境を作ります。晴れた日には襖を外し、扇風機で風を送り込みます。
キッチン:古い乾物を保存したままになっていませんか。このチャンスに食べてしまいましょう。調味料が垂れていたらきれいに拭き取りましょう。
下駄箱:履き物を全部出し、日に干しましょう。棚板も外して天日干し。その間、ドライヤーを当てて湿気を追い払います。

4月下旬

毎日、1週間、1ヶ月、季節毎

お掃除も新学期

●無人の家は傷みやすい
 よく、無人の家は傷みやすいと言われます。それは、掃除という手入れが行き届かないため。掃除は美しく清潔で快適な住まいをつくるだけでなく、家を長持ちさせるコツでもあります。
 女性にアンケートを採ってみると、お掃除派は4割、お料理派は6割。主婦にとって、お掃除はちょっと気が重いようですね。どこもかしこも日々、磨きをかける必要はありません。場所によって、毎日、週1回、月1回、季節毎などに分けてお掃除カレンダーをつくってみてはいかがでしょう。

●毎日の掃除
 リビング、ダイニング、寝室、子ども部屋、廊下、玄関、台所、洗面所、トイレなど、家族が毎日使う場所は、毎日掃除したい場所。
 生活の場は、埃だけでなく、ゴミや食べ物のカス、外から持ち込まれた砂埃などで汚れやすいからです。

●週毎の掃除
 応接間、書斎、浴室、食器戸棚、冷蔵庫などは1週間に1回が目安。お客さまの多い家、書斎を毎日活用する人など、使用頻度によって回数を増やす必要もあります。
 特に冷蔵庫。低温だから腐らないと過信するのは間違い。庫内が汚れていれば細菌が発生し、食中毒の危険もありますよ。

●月毎の掃除
 ガラス磨き、床ワックスがけ、金属磨き、家具のつや出しは“今日は磨く日”と決めて力を込めて磨きあげましょう。運動不足の解消にもなります。

●季節の掃除
 物置、押入の掃除や整理、天井の掃除、ペンキの塗り替え、外壁やトタンの点検などは年に2回、空気の乾燥した時期に徹底的な大掃除をしましょう。

4月上旬

トイレ掃除はシール剥がしから

シール跡はアルコールで落とす

●なんとシールの多いこと
 高齢者施設のトイレ掃除は、シール剥がしから始めます。シールは、時間が経つと周辺の糊の部分に埃や汚れがくっつき、汚くなるばかりか剥がしにくくなってしまうからです。
 そのシール、なんと数が多いことでしょうか。タンクの表面。会社のブランド名は陶器に焼き付けてありますが、その下には商品ブランド名のシール。酸性・アルカリ性の洗剤は使用してはいけないという注意書き。サイドにはシリアルナンバーとカラー名のシール。
 便器のサイドにはJISマークのシールと抗菌加工とその効果が書いてあるシール。さらにカラー名のシールが2枚。

●消費者には関係がないシールばかり
 例えば、トイレタンクの商品ブランド名は、消費者にとって必要ない情報ではないでしょうか。シリアルナンバーもカラー名も知らなくても良い情報です。
 抗菌加工がしてあるのはいいとしても、便器の奥のサイドに虫眼鏡でも読めない小さな字で書いてあっても無意味ではないでしょうか。
 洗面台に貼ってある注意書きのシールには「陶器に熱湯を流さない 陶器にかたい物を落とさない」と書いてあります。「硬い物を落とすな」は分かりますが、「熱湯を流すな」とはなんたること。陶器の良さは100度くらいの温度に耐えられることではないでしょうか。

●シール跡はアルコールで
 例えば、セロテープを貼って長時間経つと、セロテープがガビガビになってしまって、糊が取れなくなりますね。そんな時は、アルコールをスプレーして金属ヘラで擦ると糊が溶けてきれいになります。
 ただし、材質によります。ガラスやプラスチック、金属などはOKですが、紙や布にはダメ。セロテープは便利な物ですが、貼る材質を考えて利用しましょう。そして、短期間で剥がすようにしましょう。

3月下旬

優れたお掃除道具、絵筆、毛筆

隅の汚れと埃取りには筆

●隅の汚れが取れないブラシ
 例えばサッシの掃除ブラシ。さまざまな形状の物が売られていますが、歯ブラシのように軸に対して直角に毛が植えられている物がほとんど。ブラシの先を尖らせて隅に届くようにした物もありますが、それでも柄の先端が邪魔になって隅の細部までは届きません。筆のようなお掃除ブラシはないものかと探しますが、見あたりませんね。

●油絵の絵筆
 油絵を描いている友人に「いらなくなった絵筆をちょうだい」と言って、だいぶ前から油絵の絵筆をお掃除に使っています。毛が硬く、堅牢。長い間、使っていますが、まだまだ長持ちしています。
 室内なら、ガラスが嵌っている戸。桟の埃はドライのお掃除シートで取りますが、両端に少し埃が残ってしまいます。そこは絵筆の出番。ドライシートで受けながら、絵筆でチョコチョコッと払います。
 サッシのレール。ウエットのお掃除シートで汚れを拭き取ります。しかし、隅には汚れがいっぱい貼り付いているものの、シートでは取り切れません。器に水を汲み、絵筆と水で隅の汚れを掻き出します。

●仏壇は習字の筆
 春のお彼岸がやってきます。仏壇の掃除をしなければなりませんね。仏壇は、細かい細工があって、そこに埃があります。また、段の隅などにも埃。
 このときは、習字の筆が役立ちます。墨を洗い流し、干しておきます。習字の筆は軟らかく、自由に細かい細工の隅に入り込んで埃を払ってくれます。

 ご主人が画家の友人がいます。「いらなくなった絵筆があったらちょうだい」とお願いしたところ、プロフェッショナルの絵筆はセーブルだからお掃除には役立たないと言われました。高級毛皮のセーブルで作る絵筆があるんですね。

3月上旬

明るい日差しに目立つ玄関

玄関は家の顔

●冬の泥に汚れたタイルのお手入れ
 明るい季節になりました。雪や雨で運ばれた玄関タイルの泥汚れが気になる季節です。明るい日差しを受けて明るく映える玄関を考えましょう。
 玄関は出入りが多く、靴などの履き物と一緒に外の泥汚れや小さな石ころ、ゴミが運び込まれます。泥の中には排気ガス由来の油分も含まれますので、それが落ちにくい汚れとなってタイルに付着します。
 しかも、体重をかけて歩くことによって、土汚れをこすりつけているようなもの。タイルは過酷な状況にさらされているわけです。

●洗剤で水洗い
 少々の汚れなら、ブラシで擦れば落ちるでしょう。どうしても落ちない汚れは、洗剤を付けたブラシ(またはナイロンタワシ)で擦り、ぬれ雑巾で拭き取ります。それでもしつこい汚れは、漂白するという方法があります。汚れの部分にティッシュペーパーを貼り付け、漂白剤をスプレーし、2時間ほどおきます。漂白剤を使う時にはゴム手袋をすること。滑りやすいので、その部分に椅子などを置いて上を歩かないように注意を喚起しましょう。

●タイル用ワックスも
 玄関タイルは滑らないようにエンボス加工になっています。その細かい目に泥や汚れが詰まって汚く見えてしまいます。
 クレンザーを使うと、細かい目に研磨剤が詰まってしまうので、液体洗剤が無難です。
 でも長い間、磨き続けると、表面に細かい傷がついてしまうこともあります。そして、いったん傷がついたタイルは、磨いた時はきれいに見えても、すぐに細かい傷に汚れが入り込んでしまいます。
 石材用、またはタイル用ワックスを使ってみてはいかがでしょうか。しかし、頻繁に歩く部分はワックスが剥がれやすく、隅のほうと差ができてしまいます。塗り重ねるとますます差が広がりますので、塗り直し時は古いワックスを剥がしてから塗るようにしなければなりません。

2月下旬

整理整頓の3か条

お掃除が嫌いな人が6割

●お掃除好きとお料理好き
 長年、主婦のみなさんを観察していると、お掃除が好きな人、お料理が好きな人に分かれます。「はい」「いいえ」でたどっていくと、どちらのタイプか分かるという自作のチャートをつくりました。講演の時など、そのチャートをみなさんにたどってもらうのですが、その結果、お掃除が好きという人は4割、お料理が好きという人は6割。つまり、お掃除は苦手という人が多いのです。

●①ムダなモノを増やさない
 トイレットペーパーや調味料など、セールをやっているからといって、買い込まないこと。ムダなモノが増えると、そこにホコリが溜まります。お醤油などの調味料は、古くなると酸化してまずくなるばかりでなく、身体にも悪いんですよ。
 衣服や家具なども、1年間、使わなかったモノは捨るか不用品交換に持って行きましょう。そのリサイクル市で、また余計なモノを買い込まないように!

●②使ったモノはその場で片付ける
 掃除をしようと思っても、新聞や雑誌が読み散らかしてあったり、おもちゃが散らかっていたりすると、10分で終わるはずが20分、30分とかかってしまいます。最低、自分が使ったモノは自分で片付ける習慣をつけたいもの。
 そのためには、モノの所定の位置を決め、家族でその情報を共有しましょう。

●③汚れを溜めない
 汚れは、溜めれば溜めるほど“やらなければ”“やらなければ”と思いつつ、精神的な圧迫に苦しめられることになります。掃除嫌いな人こそ、汚れを溜めない工夫をして欲しいもの。汚れは、追いかけられるより追いかけるほうが楽だし、労力も少なくて済みます。
 汚れる前に掃除する……清潔環境の鉄則です。

2月上旬

「貰わない勇気」「捨てる勇気」

5s運動で気づくこと

●モノには心があります
 そんなことを言うと「モノに心があるわけがないじゃないか」という声が聞こえてきそう。心というのは、モノにはそれが生まれた背景と用途があるということです。生物が生まれるのと同じですね。その用途通りに活用すればモノは生きるし、活用されなければ死んでしまいます。ゴミになってしまうということです。

●家庭でも5sを励行しましょう
 5sというモノの生かし方があります。①整理②整頓③清掃④清潔⑤躾の頭文字を取って5つのsというわけです。
 整理とは、必要なモノと不要な物を分けること。整頓とは、そのモノがあるべき場所に納めること。そこまでできれば清掃は簡単。清掃をすれば清潔は保てます。そして、4つのsをみんな(家族)に躾ければいつも美しい環境が約束されます。躾けとは、文字通り身の周りを美しくすることなのです。

●家の中には不要品がいっぱい
 家の中を見回してみると、不要品がいっぱいありませんか。それは、整理ができていないから。
 なぜ、不要品が増えるのでしょうか。ひとつは「もらわない勇気」。例えば、商品を買った時、おまけで何かを貰います。金融機関に行った時、ギブアウェイを貰います。自分に必要なモノではないのに、ちょっと嬉しくて貰ってしまいます。
 自分にとって必要かどうかを見極めて、不要なモノだったら「貰わない勇気」を発揮してみましょう。
 もうひとつ、自分にとって不要になったモノでも、「何かに役立つかもしれない」「誰かに上げればいい」と思って取っておいていませんか。「何かに」ではなく、何に必要か、いつ必要になるかを見極めて取っておくようにしましょう。人に差し上げるなら、誰に差し上げるかを想定し、即刻、差し上げましょう。でも、多くの場合、自分が不要になったモノを貰って嬉しい人はいませんよね。そこで「捨てる勇気」が整理を一歩進めます。

1月下旬

漂白剤いろいろ

塩素系と酸素系と

●殺菌防臭の強い身方
 漂白剤には、塩素系と酸素系があります。塩素系の漂白剤は、アルコールよりも殺菌力が強く、漂白効果も高く、清潔環境の強い身方です。
 私が勤務している老人施設では、塩素系の漂白剤を多用しています。布巾や雑巾の漂白、手すりや肘掛けなどお客さまが触れる部分の消毒殺菌、そして食器の漂白などに。
 施設ですから、メラミン食器を使っています。割れないので危険がなく、軽くて扱いに便利だからです。

●メラミン食器の黒ずみは?
 メラミン食器も長い間、使っていると底の部分が黄ばんできます。
 職員は、それをきれいにしようと塩素系漂白剤を使っていました。でも、効果がないばかりでなく、さらに黄ばんでしまっていました。
 洗剤メーカーのお客さま相談室に電話をして漂白法を聞いてみました。すると、メラミン食器は塩素系を使ってはダメ。酸素系の漂白剤で漂白するのだそうです。

●沸騰寸前にして漂白
 さっそく業務用の酸素系漂白剤を購入。化学反応は、高温であるほど、長時間であるほど効果が高まると思い、大鍋に食器と漂白剤を入れて火にかけ、沸騰寸前まで高温にして、2時間ほどつけ込みました、
 すると、真っ白に! 厨房職員の喜んだこと。やっぱり、すがすがしい器で食事を提供したいですものね。
 「神は自ら求める者を助く」。情報も自ら求める者に与えられるのですね。

1月上旬

一年の計は元旦にあり

年初にお掃除を考える

●お掃除は不毛な作業?
 家は新築、物は新品が一番きれいです。汚れたらお掃除をするのですが、実は、必ずしも最初の美しさには戻りません。汚れて、お掃除をして、また汚れて……お掃除をしているつもりでも、時間が経つにつれて少しずつ汚れが積み重なっていくのです。
 と考えると、お掃除は不毛な作業ということになります。でも、お掃除で見えてくるコトがいっぱいあります。

●お掃除をクリエイティブに
 私は、昨年の8月から老人施設で掃除婦をしています。この汚れはどうしたら落ちるのかと考え、掃除道具を工夫し、きれいになると“ヤッター”という達成感があります。山に登る理由は、そこに山があるから。お掃除の理由も、そこに汚れがあるから。苦しい思いをして頂上に登り詰めた時の達成感が人々を山に誘うのでしょうが、同様に達成感があるお掃除は楽しい作業です。

●掃除をすると見えてくるもの
 お掃除とは、背を伸ばして(台に乗って)高いところのホコリを取り、床に這いつくばって低いところの汚れを擦りとり……まさに全身運動ですね。視点を高くすることによって見えてくるもの(例えば、キャビネットの後ろに落ちている異物やホコリ)、視線を低くして見えてくるもの(家具の隙間に入り込んだコインや便器の奥の頑固な汚れ)、普通の視線では見えないものが見えてきます。
 施設の職員は、自分の目の位置の目線で環境を見ていること、そして慣れてしまうことによって汚れを見逃してしまいます。
 汚れ(整理整頓)は、日々、積み重なっていくので、毎日そこにいる人には気がつきにくいもの。でも、例えばお客さまの新鮮な目で見ると、とても気になるものです。
 家も同様、住んでいる家族は気がつかなくても、お客さまは気づいていますよ!
 いつも新鮮な目で、環境を見て、整理整頓、清潔に気遣いましょう。

12月下旬

照明器具のお掃除で省エネ

20%明るくなります

●半年に1回はお掃除しましょう
 ホコリや虫、調理の湯気や煙……高いところなので目に付きにくい照明器具ですが、半年に1回は掃除したいもの。掃除によって、20%も明るくなるとされています。年が明ければ日差しも明るくなる季節、照明器具も明るくして明るい新年を迎えましょう。
 ①電源を切る②取り外した器具は熱を持っているためにしばらくしてから掃除③濡れた手で触らない④取り外しは取り扱い説明書を参照……これが照明器具の掃除の鉄則。

●洗える物は洗ってスッキリ
 電球や蛍光灯は①取り外す②軟らかい布で拭く③水拭きする場合はしっかり乾かす……。
 ガラス製やアクリル製のシェードなら、外して水洗いします。これらも、確実に乾かしてからセットすることを忘れずに。
 木・布・紙製のシェードは軟らかいブラシでホコリを払うしか方法がありません。雰囲気があって良いものですが、掃除のことを考えての素材選びも大切ですね。

●コードのお掃除も忘れずに
 さて、電気のコード。布製ならブラシでホコリを払うしか方法はありませんが、ビニール製なら洗剤溶液で絞った雑巾でしごくように拭き取ります。
 ついでに、部屋の入り口にあるスイッチの掃除。カバーの上にはホコリが溜まります。カラ拭きか、汚れていれば水拭き、スイッチそのものは楊枝の先でONとOFFを繰り返して汚れを掻き取ります。さらに、コンセントの上も。
 たった1ミリくらいの厚さであっても、その上にホコリや汚れが溜まるもの。汚れを発見する目をもって、明るい冬をお過ごしください。

12月上旬

年末の掃除を1日1室で

大掃除より計画掃除

●掃除は奥から
 いよいよ年末です。あれも、これも、気になる部分があることでしょう。行き届いた掃除をしようと思っても、なかなかまとまった時間が取れず、気になりながら腰を上げられずに過ごしてしまいがち。そんな億劫な気分をやる気にさせてくれるのが、チョコチョコ掃除。1日1室と決めれば、簡単に腰が上げられるはずです。
 掃除は奥から外へ、が鉄則。まずは、お座敷の押し入れから初めてはいかがでしょうか。

●押し入れの整理整頓
 押し入れに、何でも押し入れていませんか。整理とは、不要な物を取り除くこと。そして整頓とは、使いやすいように整えるとこ。整理整頓ができていれば、掃除は簡単です。
 押し入れの整理整頓は、いったんすべてを出し、不要な物は処分します。必要な物は使いやすいように収納(収納とはしまうことではなく出しやすくすることですから)。布団は干し、寝具は洗い、いつでも使えるように整えておきましょう。

●和室の掃除の要点
 壁、襖、床の間のホコリを払い、水拭き出来るものは水拭きするなど、材質に合った手入れをします。窓は窓枠やレールのホコリ・ゴミを掃除機で吸い取った後、濡れ雑巾で拭き、ガラスを磨きます。ガラス磨きはスプレー式のクリーナーが拭き筋が残らずに簡単。スプレーして乾いた布で拭き取ります。
 洋室も、収納材の中を整理して、アイテム毎に整頓して、不要な物は捨て、壁、床、窓の掃除は和室と同様に。
 整理とは、今ある物を取り除くことだと考えてください。今ある物の意味を考え、物と人との関わりを明確にし、グループ分けをし、その物達の指定席を決め、使用頻度に応じて収納して行くことです。

11月下旬

たたみの掃除法

和室を使うことが多くなります

●多目的な和室
 ちゃぶ台を置けば食堂、布団を敷けば寝室、座卓をおけば客間……多目的に使えるところが和室の良さですね。たたみにごろんと横になるなど、日本人にとってホッとする空間でもあります。
 数々のメリットがあるたたみ。でも湿気を吸いやすいこと、目にホコリや汚れが詰まりやすいこと、などのデメリットもあります。和室が多かった以前の住まいでは、たたみを干すための大掃除が必要でした。しかし、和室が少なくなったり、たたみを干したくてもスペースがなかったり、人手がなかったり、というわけで現代はたたみを干すのが難しくなりました。

●日常のたたみ掃除
 毎日の掃除は、たたみの目に沿って座敷箒で掃きます。1週間に1度くらいは掃除機で畳の目やヘリ、壁際、押し入れのレールなどの間に詰まったホコリを吸い取ります。箒が行き渡らないところは隙間ノズルを使います。
 1ヶ月に1度くらいはぞうきん拭き。といっても水気を嫌いますので、お湯で搾ったぞうきんを乾いたぞうきんで包んだ「隠しぞうきん」で拭いてください。それでも取れない汚れは、ぬるま湯に住まいの洗剤を溶かし、タオルを固く絞って拭き取り、その後、乾いた布で拭き取ります。

●プチ大掃除
 さて、湿気のこもったたたみをどうしましょう。運び出すのは力が必要ですし、運び出しても干す場所がない場合。たたみの片方を持ち上げて煉瓦などでつっかえ棒をし、ドライヤーで乾かします。
 家具などがあって、たたみが持ち上げられない場合は、除湿器を活用してみましょう。
 湿気を追い出さないでいると、ダニがはびこる原因にもなります。たたみの部屋は乾燥第一ですね。

11月上旬

晴れた日に、外回りの掃除

寒さが厳しくならないうちに

●草木、虫も眠る季節です
 台風の季節も過ぎ去り、木々も葉を落とし、虫たちも冬ごもり、生命の名残の外回りの掃除に絶好の季節になりました。
 枯れ草や虫の跡など、この時期に掃除をして、1年の締めくくりをしておきたいものです。
 庭周りは、普段は竹箒で掃くだけで十分ですが、落ち葉の季節は熊手を使うと便利です。大きな熊手は小回りが利かないので、小さな熊手を活用しましょう。
 草取りは、雨の降った翌日、土の軟らかくなっている時が最適。ゴム手袋か軍手をして手を守ります。

●門灯、庭園灯
 虫は走光性、つまり明るい光をめがけて飛んできます。そこで、門灯や庭園灯には虫の死骸や糞などがついているはず。ブラシでホコリやゴミを払った後、外せるカサは外して洗剤洗い。外せないカサは洗剤溶液で固く絞ったぞうきんで拭き取ります。

●門、塀、下水溝など
 鉄の扉や柵についた汚れは水を掛けながらブラシで擦り落とします。その後、研磨剤の入っていないカーワックスで磨いておきます。
 木の塀や柵についたドロはねは、水を掛けながらタワシで擦り落とします。2~3年に1回くらい、木が腐らないようにワックスやペンキを塗り替えるといいですね。
 下水溝の掃除は、汚水マスの蓋を取り、底に溜まっているドロを取り去ってから水を流します。このドロは、定期的にさらうようにしましょう。
 コンクリートの門や塀についた汚れは、タワシで擦り落とし、黒く変色したカビは漂白剤を薄めてスプレーします。
 落書きがあったら、住まいの洗剤を金属タワシで擦り落とし、その後、水洗いをしておきます。
 もうすぐお正月。室内の大掃除は12月のこととして、まだ寒さが厳しくない11月は外回りに注目してみましょう。

10月下旬

お世話になったエアコンの手入れ

冷房使用後のお手入れは

●暑い夏でしたね
 例年なら「省エネ、省エネ」と喧伝するマスコミも、今年は「熱中症に気をつけて、冷房を上手に取り入れましょう」と毎日言っていました。エコより健康。まったく、暑い、暑い、夏でしたね。
 その暑さはどこへやら、やっぱり季節は巡って秋の涼しさがやってきました。そこで、冷房でお世話になったエアコンを、暖房に備えなければなりません。

●冷房は湿気を吸い込んでいます
 冷房使用時に外に回ってみると、ドレンから水がしたたっています。冷たい空気をつくるためには湿気を呼び、エアコンの内部には水滴ができ、ドレンから流れ出しているのです。
 この湿気をそのままにしておくと、カビの原因になります。そこで、冷房を使い終わった後は、半日ほど「暖房」か「送風」を使い、湿気を追い出しましょう。
 フィルターのお掃除もカビ対策には必要。外して水洗いし、良く乾かしてから取り付けます。

●内部の掃除は大変
 最近では、自動でお掃除をしてくれるエアコンも登場し、便利になりました。
 旧式のエアコンは、内部を掃除するスプレーなどもありますが、それも湿気を残す元になります。エアコンは空気を循環させるので、カビやホコリをそのままにしておくと部屋中にアレルゲンをまき散らすことにもなります。
 デリケートな家族なら、専門業者にお掃除をしてもらうのが得策です。

10月上旬

町は一斉に冬の装い

衣類と収納場所の点検を

●のちの衣替え
 制服のある学校などでは、6月には冬服から夏服へ、10月には夏服から冬服へと衣替えが行われ、町が一変して季節の移り変わりを感じさせます。6月の衣替えに対して、10月は「のちの衣替え」と言われました。
 昔は、10月には「虫干し」を行っていました。着物を衣紋掛け(えもんかけ)に掛けて風を通し、夏の間に繁殖した虫たちを払い落としたというわけです。

●夏服の手入れ
 今ではあまり行われなくなった虫干し。冷暖房が普及しているので、夏にも長袖が必要だったり、冬でも半袖が必要だったり、海外旅行では季節外れの衣装が必要だったり。あまり季節感が感じられないためかもしれません。
 また、ウオークインクローゼットを取り入れる家庭が増え、夏冬の入れ替えが必要なくなったためかもしれません。
 でも、これを機会に夏服の手入れをしましょう。空が澄み渡り、湿度が低くなるこの時期のお手入れは最適です。

●夏服の点検
 1回しか着なかった夏服でも、汗ジミが残っているとシミの原因になります。肌に直接着た物は、クリーニング店に出す時には汗抜きコースを頼むか、家で水洗いをします。汗ジミはドライクリーニングでは落ちません。
 ジャケットやセーターなども、陰干しして湿気を追い出し、ブラシを掛けてホコリを払います。
 これを機会にタンスやクローゼットのお掃除を。そして、繕いや不要品の整理のチャンスでもあります。

9月下旬

秋分の日は彼岸の中日

9月23日(火)飛び石です

●お墓掃除も定期的に
 春分の日、お盆、秋分の日……ご先祖様に思いを馳せる1年のうちの3日間。この日にぞうきんやスポンジで水拭きをしておけばいつもお墓はきれいでしょう。墓石の高いところから、低いところへ。一番、頑固なのが石碑と下の台のつなぎ目。雨が降るといつまでも水分が残り、そこに砂埃が付着して取れにくくなります。
 墓石は、表面が磨き込んでありますので、金属タワシは使ってはいけないとされています。頑固な汚れは、メラミンスポンジで擦ってみてはいかがでしょう。

●石碑の文字は絵筆で
 石碑は、また竿石(さおいし)とも呼ばれます。表には「○○家」などとかかれ、脇には埋葬された人の名前や日にちが書かれています。
 彫られた文字の裾にも、水分と砂埃で汚れています。歯ブラシでは細かい部分にブラシが届かないので、私は堅い絵筆を使っています。細かい部分まで届いて、便利ですよ。
 墓石も、石碑の文字も、家庭用の洗剤ではシミになることもあります。頑固になってしまった汚れは「墓石用洗剤」を使ってください。

●彼岸が開けたらお供えを持ち帰る
 花を供えたままにしておくと、茎が腐敗して花立ての中がどろどろになります。
 ビールやジュースの缶をそのままにすると錆が石に付着し、取れなくなります。食べ物などは鳥が食べ、カスや糞が石に付着します。
 彼岸が終わったら、お供えは家に持ち帰り、花立ては逆さにしておくと雨水などが入ることがありません。
 よく、交通事故で亡くなった人を弔うために道路脇に花やお供えがありますね。「ここでなくなったんだな。かわいそうに」と思うのですが、しばらく経つと、花はしおれ、お供えは風化している光景に出会います。このような場合も、ある程度の期間が過ぎたら撤去するべきですね。


9月上旬

防災記念日には家族で話し合いを

台風、洪水、災害の多い年ですね

●防災訓練に参加しましょう
 大正12年の9月1日。神奈川県相模湾北西沖80kmを震源地としてマグニチュード7.9の大地震が起きました。105000人余が死亡し、建物倒壊、液状化による地盤沈下、崖崩れ、津波など大きな被害がもたらされました。
 そこで、昭和35年、9月1日を防災記念日と制定。少なくも1年に1回は災害対策に思いを馳せて安全対策を講じておこうということです。

●非常持ち出し袋の点検
 当座の食料や水、懐中電灯、携帯ラジオなどを入れた非常持ち出し袋を用意していると思います。その中身を点検しましょう。食料や水にも消費期限があります。懐中電灯や携帯ラジオの電池の点検も必要です。
 非常持ち出し袋以外にも、貴重品(通帳とはんこ)、常備薬などもコンパクトにまとめて置き場所を決めておきましょう。①非常持ち出し袋②貴重品③常備薬の3店セットをサッと持ち出せるようにしておくことが大切です。

●家族で防災訓練に参加しましょう
 9月1日には(あるいはその前後)、各地で防災訓練が行われます。今年は家族で参加してみませんか。おっくうだと思わずに参加してみると、思わぬ情報に巡り会えます。
 また、この日は節分から数えて210日目。災害が多い日ともされています。
 この日をきっかけに、万全の対策を。地震以外にも、台風や豪雨など、さまざまな災害が多いこの頃ですから。

8月下旬

夏は食中毒に注意!

8月は食品衛生月間です

●高温多湿は細菌が大好き
 高温多湿の日本の夏。食中毒は季節を問わず起こっていますが、細菌性の食中毒はやっぱり6~9月が最多。細菌の多くは室温が20度で活発に増殖し始めます。一方、人間は暑さのために食欲が低下して抵抗力が弱くなります。
 酸性度が高い胃酸は多少の細菌なら死滅させてしまいますが、暑くて水をたくさん摂り、胃酸が薄まってしまったりすると本来の能力が発揮できずに食中毒になりやすくもなります。

●細菌、ウイルス、自然毒
 実は、食中毒は夏だけのものではなく、年間通じて起こってます。でも、ウイルスは乾燥した冬のもの、自然毒とは、植物性の毒キノコや動物性のフグの毒など。
 そこで、夏はやっぱり細菌の繁殖に注意しなければなりません。
 国立医薬品食品衛生研究所によると、次の5つの鍵があると警告しています。①清潔に保つ②生の食品と加熱済みの食品を分ける③よく加熱する④安全な温度に保つ⑤安全な水と原材料を使うなど。
①の清潔に保つは、手洗いと調理器具の清浄と殺菌。②は、例えば肉を焼く場合には生の肉を挟む箸と焼けた肉を挟む箸を変える。肉や魚と野菜の調理器具は別にする。③は、レアが好きでも夏はウエルダンにしたほうが安全。大体の細菌は75度で1分以上の加熱で消滅します。⑤は新鮮な材料を選び、流水で良く洗ってから調理するなどに心がけましょう。

●スポンジ、まな板、流しの清潔
 スポンジに食品の残渣や水分がついたままだと驚異的に雑菌が繁殖します(1個当たり1億~100億)。食器洗いが終わったら、もう一度、洗剤でスポンジを洗い、水でゆすいで、しっかり乾かしましょう。2~3個用意しておいていつも乾いたスポンジを使うように。
 まな板は(1c㎡当たり1,000~1万)肉や魚用と生もの用は分けて。調理が済んだら塩素系の漂白剤で殺菌、乾燥するのが一番。
 片付けが終わったら、塩素系の雹漂白剤を希釈して流しの隅々やゴミ受けにスプレーします。

8月上旬

水遊び感覚で外回りの掃除

夏休みは子どもを巻き込んで

●網戸、窓ガラスの汚れが気になります
 子どもたちにとっては楽しい夏休み。でも、お母さんにとっては朝昼晩の食事の世話や宿題の世話など、忙しい夏休みですね。暑くて、家事をする気も起きないし。
 窓を開けたり、網戸を使ったり、何かと窓の開口部が目に付く夏です。濡れてもいいシャツやパンツを着用して、子どもたちを巻き込んで開口部の洗浄に挑戦してみてはいかがでしょうか。

●道具の準備
 バケツ、お風呂洗いの取って付きスポンジ、スクイジー、長いホースを準備しましょう。
 まずはバケツに中性洗剤を溶いて、スポンジに付け、外側から網戸の全面を洗います。その後、ホースで水をかけて汚れと洗剤を洗い流します。これで網戸はすっきり。
 でも、網戸の汚れが窓ガラスにべったりついてしまいます。そこで、今度はガラスを洗剤付きスポンジで上から下まで擦り洗い。その後、ホースで水をかけ、スクイジーで上から下へ水分をこすり取ります。その際、スクイジーを平行に使わずに斜めに使うと水分がすっきりと流れ去り、水滴を残しません。

●内側はガラスクリーナーで
 新聞紙を濡らしてガラスを拭くと新聞紙に含まれる油分が汚れを落とすという方法が紹介されています。
 でも、新聞紙のインクが手やゴム手袋にべったり付いてしまい、あまりおすすめできません。
 ガラスクリーナーなら、スプレーしてぼろ切れで拭き取るだけ。私は、下着や綿のシャツなどを10センチ角くらいに切り、ティッシュペーパーの空き箱に入れておき、ちょこちょこ掃除やガラス磨きに使っています。便利ですよ。

7月下旬

お中元の季節です

一年のうちの真ん中

●上元、中元、下元
 夏になるとお中元を贈り合いますが、中元って何でしょう。
 中国の暦の一種で、六十干支が一周した期間を指します。上元、中元、下元と1年を3つに分け、旧暦の中元の7月15日がど真ん中。無事に半分過ぎたことを祝い、親しい人々が贈り物をし合うという行事です。
 東京では6月末から7月15日までにお中元の品を贈ります。あるいは季節感に合わせて7月末から8月15日までに贈る地方もあります。

●頭を悩ませる贈り物
 デパートのお中元売り場に行って、あれこれ品定めをしても、なかなかピンとくる品がありませんね。そこで、ついつい無難な品になってしまいます。
 ここ南アルプス市は、果物の産地。7月初旬はまだ桃や葡萄は時期尚早。私は一番おいしい果物が実った時期に「お中元」とせず「暑中お伺い(7月15日から立秋まで)」とか「残暑お伺い(立秋以降)」として、あるいは単なる感謝の気持ちとして贈っています。
 みなさん、生活が豊かになっているので、定型的な贈り物をするより、旅行に行った時にその土地の珍しい産物を贈るというのでもいいですね。

●デパートから送るのが主流
 遠くに住んでいるので訪問するのは無理、あるいは自分も相手も時間がないなどの理由で、現代はデパートなどから送るのが主流ですが、本来は訪問して手渡すのが正式。デパートなどから送られてきた場合は、3日以内にお礼と届いた旨を連絡しましょう。万一、届かなかったなどということもありますから。
 なお、喪中の場合でも感謝の気持ちですから贈ってかまいません。

7月上旬

ご先祖様を迎える

仏壇、お墓のお掃除

●13日の夕方は迎え火
 東京では7月13日が盆の入り。地方では季節感に合わせて、様々な歳時を1ヶ月遅れで行うところが多いようです。そこで、8月13日からという地域もあります。
 お盆といえば、座敷に棚を設えて、上に茣蓙を敷き、仏壇のお位牌を並べ、背後にはお盆用の掛け軸を掛け、盆提灯を飾ります。お菓子、果物もお供えして。両脇には、キュウリの馬とナスの牛を飾り、ご先祖様がいらっしゃる時には馬に乗って早く帰ってきますように、帰る時には牛に乗ってゆっくり戻って行きますようにという願いが込められています。
 13日の夕飯から始まり、16日の朝ご飯までお供えします。

●仏壇掃除は筆が活躍
 お位牌を出した時が仏壇のお掃除のチャンス。
 お位牌や仏具は柔らかい布で埃を払います。線香立ては、先の細い箸で灰をかき回しながら摘んで取るのが簡単。
 仏壇は細かい細工が施してあるので、お掃除シートだけでは埃が取りにくいですよね。私は、お習字の筆を良く洗って乾かし、穂先を使って細工の埃を払います。仏壇の隅の埃も、隅々まで行き届きます。

●お墓掃除はナイロンタワシで
 お墓掃除には、蚊取り線香を持って行きましょう。草が生え、花立てなどの水がある場所なので蚊には絶好のすみかです。
 掃除道具は、こびりついた泥汚れを取るナイロンタワシ、花立ての中を洗うブラシ(百均の安いトイレブラシなら、先をギュッとつぶせば花立てに入ります)、掃除の後を拭き取るぞうきん(タオル)が必需品。
 灯籠にはろうそくが消えないように障子紙を貼ります。みなさん、外側にベタッと貼りますが、私は内側に貼ります。そのほうがきれいでしょ!?

6月下旬

徹底カビ対策

湿度に注意

●最も狙われやすい浴室
 カビに最も狙われやすい場所は、浴室。湿度と温度がカビにとって快適で、どんどん子孫を増やします。
 まずは、温度を下げることが大切。お湯を落とした後、シャワーで浴室全体に水をかけ、冷やしてください。
 そして、入浴後の換気も大切。入浴後、2時間ほどは換気扇を回さなければなりません。
 狙われやすい場所は、バスタブと壁を繋ぐコーキング部分。カビの餌になる物質が入っていて、しかも柔らかいので、根を深く生やします。奥まで根を生やしてしまったら取り替えるしか方法はないので、日頃のケアが必要です。カビを見つけたら、すぐに市販のカビ取り剤を吹き付け、30ほどしてから水洗いします。

●次ぎに狙われるのは台所
 煮炊きをする台所は、湿気と熱がこもりがち。煮炊きをする時には、かならず換気扇をまわし、湿気も熱も外へ排出しましょう。換気扇で調理の臭いを出すことは、家の臭いを追い出すことにもなり、さわやかな空気が約束されます。
 調理が終わった後も、2時間くらいは換気扇を回します。
 そして、片付けが終わったら、シンクや蛇口周り、ゴミ受けなどを洗い、カビの餌となる物質を残さないようにしましょう。

●下駄箱の湿気対策も
 靴を履くと足の湿気が靴に残り、臭いやカビの原因となります。毎日、同じ靴を履かずに、2日ほど乾かしてから下駄箱にしまうようにします。
 下駄箱の棚には湿気防止様のシートを敷いておくのも良いでしょう。
 湿気を吸い取る靴敷きもあります。男性用ならそれを使うのも良いでしょうが、女性用のパンプスには不似合い。男性よりも湿気がこもりにくいので、良く乾かすようにしましょう。
 近所に、玄関前にスニーカーを置いて日に干しているお宅がありますが、活動盛りの子どものスニーカーは、そんな方法もいいですね。


6月上旬

暦の上では入梅です

6月11日は入梅ですが

●雑節は日本つくられました
 季節の節目を表す「五節句」と「二十四節気」は中国でつくられた節目ですが、「雑節(ざっせつ)は日本でつくられたために日本の季節感にピッタリです。
 でも、それは旧暦のこと。6月11日は「入梅」となっていますが、この日、旧暦では5月の14日。新暦では7月の7日に当たります。そこで、入梅は約1か月後になります。

●事前に湿気対策を
 湿度が55%以上になるとカビやダニが発生し始めます。東京を例にとると、4月から平均湿度が59%になりますので、早めの湿気対策が必要です。
 ハウスダスト、つまり掃除機の中のホコリの中には、ダニが1,000匹、カビの胞子が13万個、細菌が3,000万個入っているといわれます。まずは、マメな掃除が大切。でも、アレルギー体質の家族がいなければそれほど神経質にならなくてもいいのですが。

●ダニが住みにくい環境づくり
 ダニがたくさん住む場所は、カーペットや畳、そして寝具などです。畳の上にカーペットを敷くのは最悪。
 我が家は、座敷以外はみんなフローリングにしてしまいました。フローリングならお掃除ロボット、あるいはお掃除シートでサッサと、ホコリを取るのも簡単。カーペットや畳で生活しているとするなら、それこそ頻繁なお掃除が大切だということになります。
 寝具類も洗濯を頻繁に。布団干しも頻繁にしたほうがいいのですが、表を干すとダニが裏に回ってしまいます。お昼頃に布団をひっくり返して、両面を干すことをお勧めします。

5月下旬

五月病を一掃しましょう

慣れない環境に疲れていませんか

●ピカピカの1年生でしたが
 新入学、進級、就職……勇んで行ってはみたものの、慣れない環境のストレスで5月頃に体調不良や倦怠感を感じる人も多い五月病。
 五月病対策はストレスを発散するのが一番ですが、お酒を飲んだり(大人の場合)暴食をしたりするのは逆効果。
 友人とお喋りをしたり、近くの山に登って森林浴をしたりするのが良いでしょう。風薫る5月。大自然に抱かれて鋭気を取り戻してください。

●サザエさん症候群とも
 土曜・日曜と楽しい時間を過ごしていたのに、一夜明ければ月曜日がやってきます。
 かつて日曜日の夜に放映されていたテレビ番組「サザエさん」。五月病と同様に、月曜日には学校や仕事に行かなければならないという現実に憂鬱になってしまうのを「サザエさん症候群」と呼ばれていました。

●5月の次には梅雨の季節
 カラッとした空気、青い空、萌えいずる木々。爽やかな5月の次にはジメジメの梅雨がやってきます。
 五月病は5月のうちにストレスを発散して心を軽くしておかないと、憂鬱を長々と持ち越すことになってしまいます。
 悪いことが起こったら「明けない夜はない」と思い、良いことが起こったら気持を引き締めて、山坂あるのが人生というものだと考えましょう。
 家族の健康を守るお母さんの役目は、お母さんが元気でいること。そして、料理や掃除を通じて家族の気分を転換してください。



5月上旬

夏も近づく八十八夜

5月2日は立春から88日目

●立春を1日と数えて88日
 「♪夏も近づく八十八夜……」と歌われた茶摘み。この日に摘んだお茶を飲むと長生きするといわれ、茶畑は賑わいます。お茶の産地である埼玉県の狭山、京都、静岡などでは一般人も参加できるイベントが組まれているそうですので、お茶好きなら行ってみるのも楽しいでしょう。
 最初の新芽を摘むのが一番茶。一番茶は旨味の元であるテアニンをたくさん含んでいて、ふくよかな新芽の香りと旨味が味わえます。

●玉露は60度の湯で
 収穫前2週間くらいは覆いをして育てる玉露。そうすると旨味成分であるアミノ酸が増加し、逆に渋みのあるタンニンが減少して芳香が生まれます。玉露は60度以下のお湯で3~5分抽出します。
 煎茶は覆いをせずに新芽を摘んで繊細に加工したもの。昔は煎じて飲んでいたのでこの名がつきました。70度で1~2分抽出。
 番茶は煎茶を摘んだ後、二番茶、三番茶を飲むものだから「番」茶。タンニンが多くカフェインは少なめ。90度でサッと抽出します。

●ほうじ茶は焙烙で焙じて
 茶葉には酵素が含まれているので、時間が経つにつれて発酵が進みます。そこで摘んですぐに加熱して発酵を止めたのが緑茶。半分発酵させるのがウーロン茶。完全に発酵させたのが紅茶です。多くのお茶は蒸して発酵を止めますが、釜で炒って発酵を止めるのが釜炒り茶。
 古くなってしまったお茶は、焙烙(ほうろく)で焙じれば香り高いほうじ茶になります。

4月下旬

春の大掃除

締め切った冬の汚れを一掃

●冬は綿埃がいっぱい
 冬の衣類や寝具は厚くて暖かいものが多いので、部屋は綿ボコリでいっぱいです。
 春の大掃除は、まずはホコリ対策。
 私はお掃除シートを5枚ほど重ね、切れ目を入れて棒に取り付け、自家製ハタキをつくります。それで天井、壁、電気の傘の上、家具の上、額の上や後ろをポンポンとはたきます。お掃除シートには吸塵剤がついていますので、ホコリを立てずにホコリを払うことができます。
 忘れてならないのが、幅木。洋間や廊下などは掃除機で壁を傷つけないように幅木というものがあります。その上の1センチくらいのところにもホコリが溜まっています。それも自家製ハタキを押し付け、スーッと歩いてホコリを取っていきます。

●窓枠の隅は絵筆で
 窓枠の隅、ガラスを嵌めた飾り戸の隅にたまったホコリは取りにくいですね。そこで、油絵の硬い絵筆を使うと隅々まできれいになります。
 この絵筆、洗濯機の型抜きされた鋭角的な隅の汚れを掻き取るにも有効です。絵筆に洗剤をつけ、隅の汚れを取り、水で洗い流します。

●窓ガラスを磨く
 ついでに窓ガラスを磨きましょう。新聞紙を濡らして拭くという方法が紹介されていますが、手が(ゴム手袋が)真っ黒になってしまうのでお勧めできません。
 やっぱりガラスクリーナーをスプレーしてマイクロファイバーの布で磨くのが一番手軽だと思いますよ。


4月上旬

エアコンの手入れ

寒い冬を乗り切った後には

●活躍した機器に感謝
 例年になく寒い冬でしたね。エアコンを使う時間も増え、電気代も例年より高かったのではないでしょうか。
 エアコンは、部屋の空気を吸い込んでその空気を暖め、暖かい空気を部屋に吹き出します。そこで、部屋の汚れがフィルターにすべて付着することになります。部屋の汚れは、ハウスダスト。ハウスダストにはダニの死骸なども含まれていますので、アレルギー体質の家族がいる場合にはアレルゲンをまき散らしてしまうことになります。

●フィルターの掃除は2週間に1回
 まずは、日常的にフィルターの掃除をすることが大切。フィルターを外し、掃除機でホコリを吸い取ります。汚れがひどい時には住居用洗剤溶液で洗い、よく乾かしてから装着してください。
 フィルターにホコリが詰まっていると、モーターに負荷をかけ、電気代が上がることにもなります。

●エアコン洗浄スプレーでフィンを洗う
 ホームセンターにエアコン洗浄スプレーが売っています。液だれで床を汚さないように下に新聞紙を敷き、外のドレンのホースにビニール袋を取り付けます。フィルターを外し、フィンにスプレーを丸ごと1本使い切ります。
 冷房時のエアコンは湿気を呼び寄せ、カビの温床になる場合があります。暖房時も、加湿器を使った場合はカビが生えている危険があるかもしれません。
 2年に1回ほどは、専門家に任せるのも安心ですね。

3月下旬

いよいよ春です!

カーテンを洗う

●洗える素材を考えて買う
 冬の間に、外気の寒さをシャットアウトしてくれたカーテン。本格的な春に向けて、締め切りがちだった冬の汚れを洗い流したらいかがでしょうか。
 まずはレースのカーテンを外し、吊り具を取って洗濯機へ。その間、布製のカーテンを外し、吊り具を取って次の洗濯の準備を。レースのカーテンが洗い終わったら、布製のカーテンを洗濯機へ。レースのカーテンに吊り具をつけて、レールに吊します。そして、裾を持ってちょっと引っ張り、シワを伸ばします。洗い終わった布製のカーテンも同様に。
 カーテンを買う時に、家で洗濯が出来る素材を選ぶことが、いつも清潔に保つ条件です。クリーニングに出すと、結構、値段が張りますので。

●高齢世帯は遮光カーテンを
 年を取ると、雨戸の開け閉て(あけたて)は重労働になります。
 遮光カーテンなら、簡単。朝はサッと開けて、夕方はサッと閉めるだけ。
 外部にも光が漏れないし、外の明かりが内部に入らないので安眠できます。遮光カーテンは、省力化と機能性に優れています。

●洗わないと摩耗します
 特に、レースのカーテン。洗わないで放っておくと、縫い目が弱くなってほころびたり、レース部分が破れたり。
 せめて、春分と秋分には洗う、年に2回は洗うと決めて、清潔と耐久性を両立させましょう。

3月上旬

テレビやオーディオの掃除

汚れが目立つ明るい日差し

●いよいよ春です
 朝6時過ぎると窓が明るくなり始めます。いよいよ、春! 
 日差しが明るくなると、窓際に置いてあるテレビやオーディオの汚れが気になります。プラスチック製品はホコリを呼ぶので、陽に照らされるとホコリが目立ってしまいますね。

●ガラスクリーナーで磨く
 電気製品は水が御法度。しかも、水で拭くとホコリの筋が出来てなかなかスッキリいきません。乾いてみたらホコリの筋が残っていたというふうに。
 そこでガラスクリーナーで磨きましょう。あまり量が多くならない程度に軽く吹きつけ、きれいなタオルで磨きましょう。
 ガラスクリーナーは静電気防止剤が入っているので、再汚れ防止効果も期待できます。液晶画面はやさしく丁寧に拭かないと破損する恐れがありますのでご注意を。
 金属部分は、金属磨きを。
 木質部分は家具磨きで。
 いずれも、ホームセンターに揃っています。

●ついでに窓も
 ガラスクリーナーとタオルを持ち出したのですから、ついでに窓ガラスも磨きましょう。
 春の日差しが透明感を増して感じられることでしょう。
 内側はそれほど汚れていないでしょうから、タオルで。外側は土埃がついているかもしれないので、ペーパータオルで磨けば、使い捨てできます。


2月下旬

お雛さまを飾る

楽しくて大変な行事

●3月3日は桃の節句
 新暦の3月3日は旧暦では2月3日。お雛さまの象徴である桃の花もまだ硬いつぼみのまま。地方では旧暦の季節感に合わせて4月3日に祝うところも多いようですが、東京などでは2月末ともなるとサービス業などが盛大にお雛さまを飾ります。
 以前は段飾りが主流でしたが、住まいがコンパクトになった現代ではお内裏様だけ、あるいはケースに入った木め込み人形などが多くなっています。
 段飾りは段を作ったり、大きな箱からお雛さまやお道具を出したり、大変な作業ですが、お内裏様だけ飾るのも結構、大変ですね。

●何が入っていたか箱に記入
 やっぱり、まずは掃除です。きれいになった部屋に、段を組みます。お内裏様の段、上から飾るとスムーズ。
 買った時にはきちんと箱に収まっていたのに、片付ける時には箱に入りきらなかったなどということがないように、箱表に入っていたものを記載しておきます。
 お雛さまのお顔に手脂やハンドクリームなどがつくと台無し。白い手袋をして扱いましょう。

●伝統的には男雛が右
 お内裏様の飾り方は、向かって右が男雛。京都の御所は南を向いて建てられているので、日が昇る向かって右が上座だからです    明治時代になると、男性が左という西欧の習慣を取り入れたので、今では“どちらでも正解”となりました。
 私見ですが、座り雛は男雛が右、立ち雛は男雛が左という方法が多いようです。


2月上旬

裁縫箱の整理

2月8日は針供養

●裁縫箱やミシンの引き出し
 裁縫が苦手な家にも、1家に1個、必ず裁縫箱がありますね。本格的なお裁縫をしなくても、ボタン付けやほころびの繕いなど、簡単なものはご自分でなさっていることでしょう。
 お子さんの洋服や学校で必要な下足入れ、お弁当箱、袋物などを手作りする上級者は、ミシンも裁縫箱も充実していることでしょう。
 でも、それらは整理されていますか。意外にも、次から次へと物を入れて、雑然としているのではないでしょうか。

●細かい場所も整理整頓
 裁縫箱の整理整頓も、お部屋の整理整頓と同じです。
 まず、中の物を全て出し、ホコリを払ってきれいにしましょう。中身の点検をきっかけに、不要な物は捨てましょう。もう着なくなってしまった洋服の替えボタンなどが入っていませんか。もったいなくても、きっと出番はもうないでしょう。同様に、ボタンと一緒に付いてきた繕い用の布きれも。錆びた針、折れた針がそのままになっていませんか。
 針は針、糸は糸、アイテムをまとめて収納すればスッキリ片付きます。

●針供養とは
 布団、着物……ほとんどの物を家庭で縫っていた昔は、裁縫は女性のたしなみ。「かあさんが夜なべして手袋編んでくれた」と歌にもあるように、夜なべして手作りの衣類や寝具を作っていました。
 そこで、大切は針を供養しようと、この日は針を使うのをやめ、折れた針を豆腐やこんにゃくに刺して床の間に飾り、感謝する日でした。現在、一般家庭ではこの習慣はなくなってしまいましたが、1年に1回、裁縫箱の整理をする日と決めてみてはいかがでしょうか。

1月下旬

お正月をしまう

お掃除と什器の始末

●お屠蘇気分も抜けて
 1月も下旬になると、そろそろお屠蘇気分も抜けて、本格的に新しい年を充実させなければという気分が満ちてくることでしょう。
 まったりと過ごして日頃のお掃除に身が入らなかったでしょうから、まずはお掃除から始めましょう。
 お正月にお客さまを招いたお宅では、布団干し、寝具の洗濯、客間やリビングの掃き掃除と拭き掃除。台所もおせち料理で活躍したでしょうから、シンク磨き、床の拭き掃除。
 お掃除は、取りかかるまでがおっくう。でも、動き始めればやる気が出てくるものです。

●年賀状の整理
 掃除がゆき届いた部屋で、年賀状の整理をしましょう。年賀状を出し忘れた方からお年賀をいただいたら、大寒の20日頃までに「寒中見舞い」を出しましょう。
 大寒とは、1年を24の季節に分けた中国の季節の節目。二十四節気の大寒ともなると最も寒い時期ですが、春はもうそこまでやってきています。
 日差しも次第に長くなり、春の訪れを感じられる日も多くなります。

●お正月什器をしまう
 1年に1回しか使わないものは、丁寧に手入れをしてお蔵か天袋など日頃は使わない物の収納場所に収納します。
 漆器は、太陽光や急激な寒暖の変化、衝撃が苦手。柔らかい布をぬるま湯に浸し、きつく絞って汚れをぬぐい去ります。その後、乾燥させてからガーゼや柔らかい布で包んで箱にしまいます。
 来年のお正月にも、きれいなままで活躍してくれますように。

1月上旬

一年の計は元旦にあり

今年はお掃除を目標にしましょうか

●年も気持もあらたまり
 大晦日と1日違いなのに、年があらたまると気持もあらたまります。
 今年はお掃除を目標にしてみましょうか。
 お掃除は学校でも教えてもらえなかったし、きっと自己流でやっているのではないでしょうか。
 スッキリ片づいているように見えても、なんとなくホコリがたまっていたり。毎日、掃除機をかけたりハタキをかけたりしているものの雑然としていたり……。
 そうです、お掃除には「整理整頓する」という要素と「清潔にする」という2つの要素があるのです。

●整理整頓とは
 整理整頓の極意は、まずは同じアイテムは同一場所にしまうこと。そして、その分類は、①使う目的で分ける②使用頻度で分ける③使用する時期などで分ける……こと。
 使う目的で分けるとは、例えばキッチンで使う物はキッチンに。
 使用頻度で分けるとは、毎日使う物はワンアクションで手に届く場所に、数日に1回使う物は屈んだり背伸びしたりして届く場所に。1年に数回しか使わない物は倉庫や床下収納に。
 使用する時期で分けるとは、冬物は冬物、夏物は夏物をまとめて収納することです。
 そして「収納とはしまうことではなく、出して使うこと」が原則。使いやすさを目的に収納しましょう。

●清潔とは
 健康に過ごすために、カビや細菌から家族を守るのが「清潔」にするということ。ホコリがあればその中にダニの死骸や微生物が繁殖して健康を害します。水回りにカビが生えていればやっぱり健康を害します。キッチンが清潔でなければ命に関わるアクシデントが起きるかもしれません。
 清潔にするためのお掃除は家族の健康を守ります。

 今年のお掃除は「整理整頓と清潔」を目標にしてみませんか。

12月下旬

お正月様を迎える神棚の掃除

新しいお札と取り替えます

●高いところの掃除は注意
 神棚はだいたい高いところに祀ってあるので、お掃除には細心の注意が必要です。
 まず、棚に乗っているものを全部おろしますが、その時、気をつけなければいけないのが足元。キャスター付きの椅子などに乗るのはもってのほか、椅子が動いて大けがをする危険性があります。
 小さめの脚立が一番ですが、なければしっかりした椅子を用意します。モノを持ちながら椅子の上り下りは大変ですので、椅子に乗るための小さな台を置いておくと行動がスムーズです。

●柔らかい布でホコリ払い
 まず、棚のホコリを取りましょう。新しいお掃除シートで拭き取るか、水で絞ったタオルをさらに乾いたタオルで包んで、少しの湿り気で拭く(しめり雑巾)のもよいでしょう。
そして、榊立て、米や塩を備える皿、水入れなど水洗いできるものは、先に水洗いをして乾かしておきます。
棚から下ろしたものは、新品のお掃除シートか柔らかい布でホコリを払います。

●お札の交換
 年末には、天照大神、あるいは地元の氏神様のお札が届いていますね。棚から下ろしたお宮の前面を外し、古いお札を取り、新しいお札に取り替えます。天照大神は真ん中、地元の氏神様は右、左には崇拝する神社のお札を飾るというのが定石です。
 乗せる時にも転倒に注意してください。

12月上旬

寒さにめげずに大掃除

家族の強力をあおいで

●掃除の手順
 掃除の手順は“上から下へ”の大原則に従って行います。天井→壁→床へと進めましょう。
 ガラス磨きは手間と時間がかかるので、専任を決めます。子どもが小学校高学年以上ならまかせるのもよいでしょう。
 ご主人や大きなお子さんなどの男性陣には、天井、壁など高いところの掃除と畳干しやワックス掛けなど力の必要な掃除を。主婦は自分の城ともいうべき台所、浴室、トイレほかきめ細かな掃除を必要とする場所を。

●リズムを壊さないように
 大掃除は大仕事。昼食は朝のうちに用意して、大掃除のリズムを壊さないようにしましょう。おにぎりやサンドイッチなど食べやすいものと飲み物を用意。ピクニックのお弁当づくりのつもりでメニューを考えれば、楽しさも倍増します。
 力仕事ですから、10時、3時のお茶時には、菓子パンなどお腹にたっぷりたまるお茶菓子を用意するのも忘れずに。

●整理して収納
 スッキリ生活のコツは、整理収納。整理とは、必要な物を不要な物を分けて不要な物は処分し、同じアイテムをまとめること。収納とは、使う場所に応じて仕舞うこと。整理と収納と、両方が出来ていれば、生活は快適に合理的になります。
 例えばキッチン。まずは引き出しを全部引き出し、中の物を出し、不要な物は処分し、使うシーンを考えながら収納します。戸棚なども同様に行います。
 小物の整理収納など細かい仕事は女性向き。ダイニング、リビングなど公共の場所は、家族がいない平日にコツコツと行いましょう。どこに何が入っているか、家族みんなが共通認識を持てるように最初は内容物を書いた紙を貼っておくのもよいでしょう。


11月下旬

昔の掃除と今の掃除

汚れの質が変わっています

●掃除は上から下へ
 “掃除は上から下へ”は昔から伝わる生活の知恵。また、“掃除は中から外へ”は茶道が教える知恵。
 掃き掃除はハタキで上のホコリを落としてから始めます。でも、ハタキや箒ではホコリを舞い上がらせるだけ。昔は新聞紙を湿らせてちぎって撒いたり、茶殻を湿らせて撒いたりという工夫をしていました。しかし今は、掃除機で吸い取るのでホコリを舞い上がらせることはありません。でも、掃除機の排気穴から出る気流で細かいホコリは舞い上がります。健康家族では心配はありませんが、アレルギー体質の家族がいる場合は、長いホースを使い、掃除機本体は外に出すなどの工夫が必要です。

●お掃除シートのハタキ
 布のハタキでは、ホコリを舞い上がらせるだけ。そこで私は、お掃除シートを5枚重ね、縦に切れ目を入れ、オリジナルハタキをつくっています。お掃除シートは吸塵剤がつけてあるので、ホコリを舞い上がらせることはありません。障子の桟だけでなく、電気の傘、張りの上、額の上や裏側などのホコリをサッサとはたき落としています。

●汚れ今と昔
 ホコリの質も昔と今ではずいぶん違っています。昔は砂ボコリ、綿ボコリなどが中心で、ハタキ、箒、雑巾の“お掃除三種の神器”があれば十分でした。現在は新建材の発達や建築様式の変化で機密性が高まり、自然の空気の流通によって室外に排出されていた汚れがいつも室内にとどまることになりました。また、たばこの煙、暖房機の排ガス、食生活の変化による油汚れなど、汚れの質も大きく変わりました。そこで、“おばあちゃんの知恵”より、適材適所に洗剤を使い分け、合理的で素早い掃除を心がけましょう。



11月上旬

大掃除には最適な季節

一番気になる押し入れの整理

●押し入れの奥行きは90センチ
 「立って半畳、寝て1畳」と、日本の家屋の基本は180センチ×90センチが基本。厳密には、柱の中心から柱の中心までのサイズが、京間は1910×955mm、江戸間は1760×880mm、団地間は1700×850mmと違いがあります。
 押し入れは布団をしまうには適していますが、ベッド生活が主流になってきた現代の生活ではちょっと奥行きが深すぎ。そこで、奥の物は出し入れしにくく、押し入れはブラックボックスになりがちです。“整理しなければ”“整理しなければ”と気になっていませんか。

●まずは結露対策
 押し入れに収納するモノは、日常的にあまり出し入れしないので、湿気がこもりがち。壁には段ボールの箱を潰して立てかけます。段ボールは2枚のボール紙の間に波形の紙を挟んだ厚紙なので、湿気を吸いやすい性質があり、押し入れの除湿に効果的です。床には簀の子を敷いて空気の通り道をつくります。
 晴れた日には押し入れの襖を開けっ放しにして喚起をはかりましょう。強制的に湿気を追い出すには、襖を閉めて除湿器をかける、簀の子の隙間からヘアドライヤーを使うなども有効です。

●いったん中のモノを出して整理
 押し入れ整理は、中のモノをすべて出し、不要なモノ、必要なモノを仕分け。そして、掃除機でホコリを吸い取り、再度、収納します。奥行きが深い押し入れですから、出すことを考えて収納しましょう。衣類収納などは奥行きを測ってピッタリサイズの引き出し式プラスチックケースに。暖房器具など重い物は、滑車をつけた簀の子の上に乗せて収納すれば出し入れが簡単です。


10月下旬

窓を閉め切る季節のトイレ掃除

臭いの元を断ち切りましょう

●男性の尿飛沫は1日2300滴
 ライオンでは、男性が洋式便器で小用を足した時の飛沫を調べました。一般に1日7回と言われていますので、7回の飛沫を1つ1つ数え上げたところ、なんと2300滴。
 きれいに掃除しているつもりでも、なんとなく臭いがするという理由も、その飛沫のせいなのですね。臭いは掃除不足のバロメーター。臭いのしないトイレを保ちたいものです。

●マメに拭き取る
 この実験結果から、男性の家族がいる家庭では、毎日、床や便器の尿飛沫を拭き取ることが必要です。現在は、トイレ用のウエットお掃除シートが市販されていますので、とってもお掃除が楽になりました。
 臭いを無くそうと、芳香剤を使用するのは逆効果です。芳香剤の臭いが壁などに染み込み、時間の経過で嫌な臭いに変化してしまいます。

●奥の手、でも注意が肝心
 お掃除しても嫌な臭いが取れない場合、奥の手をご紹介しましょう。でも、これはとても危険な方法なので、注意して臨みましょう。
 ハイターなど漂白剤溶液で掃除すること。漂白剤は殺菌作用の強い劇薬です。その時、窓を開け、マスクをし、ゴム手袋をはめ、万全の体制で臨んでください。
 お掃除後は、窓を開け、湿気が取れてから使用するようにしてください。

10月上旬

家事は全身運動

家事上手はダイエット上手

●スポーツが苦手でも
 家事は、全身運動です。背伸びをして高いところの物を取ったり、かがんで低いところを整理したり、料理で手を動かしたり、掃除で家中を歩き回ったり……しっかりと家事をしている人は、スポーツをしなくてもきっとスリムのはず。体育の日のこの時期、家事の効用を見直しましょう。

●家事で五感を磨く
 かつて女性たちは五感をフルに活用して家事を行っていました。例えば、茶碗を洗う時、手の肌で器が滑らかに洗い上がっているかを感じ取り、目で汚れが落ちているかどうかを確かめていました。料理などは五感の全てを総動員します。目で鮮度を見分け、鼻で美味しさをかぎ取り、手に取って実がいっているかどうかを確かめ、舌で味を確かめながら煮炊きし、美しく盛りつけます。美味しく煮えたかどうかは目(色加減)、鼻(臭い)、耳(煮詰まった音)、舌(味、柔らかさ)も活躍します。

●五感が失われた現代機器
 ところが、現代の家事では五感の活躍が少なくなってしまいました。洗濯はポンと洗濯機に入れるだけ、煮炊きも電子レンジの目盛りを合わせるだけ。五感を活躍させれば、五感は磨かれます。五感が磨かれればそれだけ感性も発達し、第六感と言われる“カン”も冴えてきます。美しい女性、溌剌とした主婦になるためには、感性を豊かに磨くことが必要ではないでしょうか。家事には五感を磨くチャンスがいっぱいあります。体育の日をキッカケに、家事の効用を見直してみませんか。


9月下旬

ご先祖さまに感謝する秋分の日

-9月23日はお彼岸の中日—

●あの世は彼岸、この世は此岸
 お彼岸というのは、彼方の岸、あの世のこと。それに対してこの世は、こちらの岸、此岸(しがん)と呼びます。秋分の日を挟んで前後3日、7日間をお彼岸と呼んでご先祖さまに感謝する日とされています。

●仏壇のお掃除
 お彼岸に備えてお墓のお掃除ももちろんですが、仏壇のお掃除も大切です。でも、細かい細工がしてある仏壇のお掃除はちょっと大変ですね。
 まず、お位牌など中の物を全部出し、お掃除シートで棚のホコリを拭き取ります。
 そして、墨を良く洗い落とした太めのお習字の筆で細かい細工のホコリを払い落します。
 いろいろ試してみましたが、お習字の筆が一番。隅の隅まで筆先が入り込んで、スッキリとホコリを落すことができます。

●お位牌、お鈴、蝋燭立ても
 お位牌やお鈴など仏壇のグッズも軟らかい布で磨き立てます。蝋燭立てについた蝋はナイフなどで削り取ります。
 お線香立ては、先が細い箸を使って、かき混ぜながらつまみ取るのが便利です。灰が飛び散らず、簡単。


9月上旬

夏をしまう

そろそろ涼風の季節です

●9月8日は「白露」
 二十四節気では、「白露」の季節。露も涼しげな色に変わり、涼風が吹きはじめるという意味です。
そんな季節の変わり目を感じたら、夏の後始末を。
例えば、緑のカーテン。母の居室である東南の部屋には緑のカーテンを育てていますが、そろそろ撤去時。私は、屋根に4メートルほどの木材を乗せ、そこに12本の釘を打ち、そこから垣根縄を吊るし、緑のカーテンをつくっています。一般に網を張りますが、網では蔓を取るのが大変。縄なら、しごけば簡単に取れます。

●ヨシズ、スダレをしまう
 まずはホコリを取るために掃除機をかけます。そして、水拭き。汚れが目立つ場所は洗剤拭き。そして、日陰に立てかけ、丸1日くらい乾燥させてからしまいます。スダレは紙に包んで倉庫に。ヨシズはビニールに包んで雨のかからない軒下にしまいます。

●茣蓙やマット
 足元を涼しくするために、茣蓙を敷いたり、麻のマットを敷いたりしていたかもしれません。茣蓙やマットは細かい目にゴミが入りやすいので、掃除機で念入りにゴミを取り去ります。その後は、スダレなどと同様、水拭き、汚れがひどい場所は洗剤拭き。これも良く乾かしてから、丸めて紙に包んでしまいます。


8月下旬

防災の日の前に準備すること

9月1日は関東大震災の日

●大正12年9月1日
 大正12年9月1日、関東大震災に見舞われました。そこで、昭和35年の閣議でこの日を「防災の日」と決定しました。昨今は、東北大震災を被って、ますますこの日の重要性が認識されています。
 この日、地域や会社で防災訓練が行われます。面倒がらずに、ぜひ、参加をお勧めします。やっぱり、日頃の訓練がイザという時に役立ちます。

●家族で話し合う日
 非常時の連絡方法や避難場所など、家族でしっかり確認しておきましょう。
 非常時は、電話連絡が殺到して、いつものように直接連絡が取れない場合があります。被災地と連絡を取りたい時には「非常用伝言ダイヤル」という方法があります。171番にアクセスし、相手の電話番号を入力し、30秒以内で伝言を吹き込みます。でも、相手がそれを聞いてくれたかどうかは確認できないので、相手が聞いたら連絡をくれるように日頃からコミュニケーションを取っておくことが肝心です。

●9月1日は災害体験を
 防災グッズを準備していますか。1年に1回、9月1日を食品や水などを入れ替える日にしましょう。日頃の贅沢な食事をやめ、防災グッズの食品と水で夕食を摂り、日頃の安全を感謝するというのもいいのではないでしょうか。
 国では1週間分の食料を蓄えるようにと指導していますが、ちょっと大変。お住まいの環境をみながら、グッズの準備を。あれもこれもとあまりたくさん蓄えると、持ち出す時に重くて苦労してしまいます。


8月上旬

夏休みの家事を家族で楽しむ

みんなでやればピクニック気分

●夏休みは家事三昧
 夏休みになると、子供達が家にいて、お母さんは大変。朝昼晩のご飯の世話から、宿題の世話、家事に至るまでてんてこ舞いです。
でも、子供達に家事を手伝わせるチャンスと考えましょう。例えば料理。ハンバーグを子供達と一緒につくればどろんこ遊びの雰囲気で子どもは大喜び。自分でつくった料理は、味もひとしお。好き嫌いをなくすチャンスでもあります。

●窓ガラスのお掃除
 窓の外側は、水遊びのチャンス。まず、ホースで水をかけ、洗剤溶液を持ち手つきのスポンジに浸して洗い、さらにホースで水をかけ、スクレーバーで水気を落します。
 お母さんは内側にいて、ガラス磨きで曇りを取ります。内外、両側に人がいれば、どちらの汚れか分かり、全部がピカピカに。
 子供達は水着を着て挑戦。終わったら、お風呂に入って汚れと疲れを洗い流しましょう。

●ついでにお風呂の掃除
 窓ガラスを拭いた後、お風呂の掃除も子供達と一緒。天井は柄付きスポンジで汚れを落し、壁面も柄付きスポンジで汚れを落します。肝心なのは、バスタブと床面、排水口の掃除。バスタブは浴室用洗剤と柄付きブラシで擦り洗い。床面はクレンザーと硬いブラシでタイルの目地まで力を入れて擦ります。
 排水口は蓋を外してみると、ドロドロになっていませんか。でも、ブラシで洗うだけで簡単に汚れが落ちます。
 全部終わったら、お風呂を沸かし、みんなで入りましょう。
 家事のお手伝いは、日頃のお母さんの苦労が分って感謝の念が沸くかも知れません。


7月下旬

ご先祖さまを想う盂蘭盆会

東京では7月、旧暦の地方も

●お墓のお掃除
 お盆がやってきます。旧暦の7月13日は、新暦では8月19日。旧暦と新暦では約1か月の開きがあります。東京では新暦の7月13日から。旧暦の季節感に合わせて8月13日からという地域もたくさん残っています。
 炎天下のお墓のお掃除は大変ですが、お盆の前にお墓掃除を。花立ての中はドロドロに汚れているはずですから、100円ショップの針金でできたトイレブラシを潰して中を掃除します。
 墓石は、雑巾で拭く程度でいいのですが、裾の部分は泥汚れがこびりついているので、ナイロンタワシで擦ります。最後に水を掛けてすべての汚れを

7月下旬

ご先祖さまを想う盂蘭盆会

東京では7月、旧暦の地方も

●お墓のお掃除
 お盆がやってきます。旧暦の7月13日は、新暦では8月19日。旧暦と新暦では約1か月の開きがあります。東京では新暦の7月13日から。旧暦の季節感に合わせて8月13日からという地域もたくさん残っています。
 炎天下のお墓のお掃除は大変ですが、お盆の前にお墓掃除を。花立ての中はドロドロに汚れているはずですから、100円ショップの針金でできたトイレブラシを潰して中を掃除します。
 墓石は、雑巾で拭く程度でいいのですが、裾の部分は泥汚れがこびりついているので、ナイロンタワシで擦ります。最後に水を掛けてすべての汚れを洗い流します。

●害虫対策も万全に
 お墓は、水場もあり、草も生えているので、蚊やブヨ、アブなどの絶好のすみかです。私は腰に付けるタイプの蚊取り線香を持って出かけます。手には腕時計のような形の電気式蚊取り。何重にも対策を取らなければ、ワイルドなパワーには勝てません。

●灯籠の風よけ紙
 灯籠の3方に和紙を貼って、蝋燭が風で消えてしまうのを防ぎます。
 私は、内側から貼ります。そうすれば、昼間に見ても違和感がありません。半紙を縦半分に切り、上下に両面テープを貼り、注意しながら中側に貼り付けます。ちょっとテクニックが必要ですが、見た目重視の灯籠の貼り方です。117.JPG








7月上旬

いよいよ夏、本番!

直射日光対策を万全に

●わが家はゴーヤとヨシズ
 6月21日に夏至を迎えましたが、夏本番はこれから。連休前に苗を植えたゴーヤも蔓を伸ばし、南向きの部屋に涼しい木陰をもたらしてくれています。
 東南の角部屋にはゴーヤ。朝顔やパッションフルーツのほうが立派な蔓を伸ばしますが、やっぱり食べられる方が実用的ですから。
南に向いた洋間と和室にはヨシズ。地面から軒下までのビッグなヨシズを通信販売で買いました。ところで、通信販売って便利ですね。大きなもの、重いもの、なんでも届けてくれるのですから。車のない私には、とても重宝しています。

●遮熱効果の比較
 緑のカーテンは、遮熱効果と見た目の爽やかさが持ち味。では、遮熱効果はどのくらいあるのでしょうか。
 いろいろ調べたところ、緑のカーテンの遮熱効果についての測定はあまり行われていません。ある調査によると、その効果は20%だとか。外気温が30度の時は、室内は24度くらいに感じられるということです。

●遮熱製品のいろいろ
 一般の窓ガラスは、遮熱効果は12%。2枚のガラスの真ん中が真空になっているガラスは51%だそうです。
 既存のガラスにフィルムを貼って遮熱する遮熱フィルムは、なんと70%遮熱するというのですが。
 データの取り方がそれぞれ違うので、どれが優れていると一概には言えそうもありませんが、自分でできる緑のカーテンは涼しさと美味しさをもたらしてくれる方法ですね。


6月下旬

夏の準備は万全ですか

梅雨明けと同時に暑さがやってきます

●夏の準備
 梅雨明けと同時に、夏の暑さがやってきます。夏を涼しくする工夫を今からしておく時期です。
 太陽熱を遮るには、戸外対策が先決。室内の対策では、ガラス窓やカーテンに籠もった熱を室内に放出します。できれば、ゴーヤや朝顔など緑のカーテンを育てるのが一番ですが、その場所がない場合は、ヨシズやスダレを戸外にかけましょう。
そのスペースもない場合は、遮熱カーテンを。近年は、レース地にステンレス加工を施したもの、セラミック加工を施したものなど、工夫されています。
 あるいは、断熱シートを窓ガラスに貼るのもよいでしょう。

●エアコン、扇風機の点検
 最近では、エアコンは1年中使っていますが、暖房から冷房へと切り替わる季節には、エアコンの点検とお掃除を。エアコンの内部には湿気が籠もりがちですので、できれば年に1回くらいは専門家に任せるというのも家族の健康と機器の寿命のために有効です。
 また、扇風機の点検も。昨年、しまう時にきれいに拭いたはずですが、倉庫の奥深くにしまわれていたハズですから、ホコリをかぶっているかもしれません。

●蚊や虫もうごめいています
 近年は、冬でも室内が暖かく、蚊などは思いがけない時期に発生することもあります。蚊取り線香、電気蚊取り、虫さされ用薬剤などの準備も万端に。


6月上旬

梅雨時の家事の注意点

家の中にも湿気がいっぱい

●梅雨入りの平均は6月8日
 最も快適な5月が過ぎると、そろそろ梅雨入りの季節。関東甲信では、平均6月8日ということですから、梅雨時の家事の心配をしておかなければなりません。外がジトジトしていれば、家の中も湿気がいっぱいです。
 統計によると、梅雨の晴れ間は3日に1度だとか。でも、都合良く3日に1度晴れてくれるわけではありません。天気予報を見ながら、晴れた日を逃さずにお洗濯をしましょう。今では、部屋干しでも細菌が繁殖しない洗濯洗剤もありますから、便利になりました。

●布団干しは晴れた日の2日目に
 問題は、布団干し。雨の翌日は空気に湿気が籠もっていますので、晴れたからといって朝から布団を干すのはちょっと考え物。どうしても干したい場合は、湿気が少なくなる10時から3時までの間に。
 ジトジトして不愉快な場合は、布団乾燥機か、電気毛布を使うという方法があります。熱が籠もって寝苦しくないように、機器の利用は5時頃までにして、熱を追い出してから就寝できるようにしましょう。

●梅雨明けの平均は7月21
 なんと、平均値で言えば、梅雨は1か月以上もあるのですね。その間、湿気対策と食事対策に注意しなければならないので、主婦は大変。食品は熱を通すこと、新鮮なうちに調理すること。適量をつくっておかずを食べきるようにすること。
キッチンや浴室、洗面所のカビ対策も肝心。布巾やまな板は次亜塩素酸ソーダ(キッチンハイターなど)に浸けるのが一番です。浴室や洗面所は換気扇を回してできるだけ湿気を外に追い出すことと、カビ取り剤を上手に使いこなすことです。

5月下旬

汚れて見えれば黴菌は10億

ミクロの目を鍛えましょう

●黴菌がウヨウヨ
 黴菌が付着している場所は、①スポンジやタワシ(数10億~100億)②ふきん(1万~1億)③おしぼり(1000万~1億)④包丁(1平方センチ当たり10万~1000万)⑤まな板(1平方センチ当たり1万~1000万)などなど。ミクロの目で見れば、身震いしたくなりますね。

●漂白剤が大活躍
 そこでフル活用したいのが漂白剤。漂白剤には漂白作用の他に、除菌作用、除臭作用があり、上手に使えばキッチンのオールマイティー洗剤として使えるのです。
・スポンジ、タワシ=洗い桶に台所用の漂白剤をキャップ1杯とかし、スポンジやタワシをしばらく浸けておきます。水できれいに洗い、日が当る戸外に干しておけば完璧。
・おしぼり=おしぼりは白いものにすると強力効果の塩素系漂白剤が使えます。色物なら、酸素系漂白剤をぬるま湯にとかしてから30分ほど置き、すすいで乾かします。
・布巾、まな板、包丁=まな板に布巾を乗せ、塩素系漂白剤溶液を振りかけてしばらく放置します。こうすれば一挙両得。鉄製の包丁は漂白剤で錆びてしまいますが、最近ではステンレス製が多いので、漂白剤が使えます。

●漂白剤が手に触れないように
 漂白剤が手についた時、ヌルヌルした経験はありませんか。それは、肌が溶けてしまっているから。劇薬ですから、ゴム手袋をはめたり、溶液であっても直接手に触れないようにしましょう。
 熱も強い身方なので、煮沸消毒をするのも良いでしょう。

5月上旬

風薫る5月

最も湿度が少ない月

●夏に向けてのカビ対策
 カビが好む環境は、湿度が60%以上、温度が25~33度。ジメジメとした場所、お風呂場やトイレ、キッチン、洗面所などの湿気と熱が加わる場所は、冬でも狙われています。
 カビの栄養源となる物質は、木材、合板、石こうボード、塗料、接着剤、ビニールクロス、畳、垢……つまり、家中がカビの温床になっているということです。見た目が悪く、気分が悪いだけでなく、鉄をさびつかせたりプラスチックを変色することもあります。

●カビを見つけたら
 ビニールクロスなら、乾いた布拭き→洗剤拭き→水で薄めた漂白剤を全体にスプレーします。カビの生えやすい洗面所や北側の部屋などはビニールクロスにしておくと処理が楽ですね。
 漆喰壁など洗剤や漂白剤が使えない素材は、サンドペーパーやスチールウールで擦り取るしか方法がありません。カビが生えないように風通しをよくすることが肝心です。

●換気と冷水
入浴後は浴室全体に冷水をシャワーし、温度を下げることと、窓を開けて換気をすることが大切。キッチンも湿気がこもりやすい場所なので、調理の後は換気扇を回すようにしましょう。換気扇は、料理の臭い対策と同時に、湿気や温度を下げる効果もあります。入浴後、調理後、2時間くらいは換気扇を回しておきましょう。


4月下旬

ふっくら布団干し

明るい陽射しの下で

●コップ1杯の汗
 大人1人が1晩、寝ると150グラム、約コップ1杯の汗をかくといわれます。そこで、布団を干して水分を放出し、快適な睡眠を実現してください。敷き布団や掛け布団はもちろん、肌掛けや毛布、枕などもこまめに陽に干して湿気を取り除きましょう。
 布団干しはまた、ダニ対策にも有効ですから。

●3時には取り込む
 布団干しに適した時間は、午前10時から午後3時まで。朝はまだ空気中の湿気が多く、夕方になるとまた湿気が多くなります。そして、正午頃にはひっくり返しましょう。表地の日焼けを防ぐために布団カバーはかけたまま。取り込む時に、パンパンと布団を強く叩くと、中の綿がちぎれたり、表地が傷んだりしますので、軽く布団の表面を叩く程度にしましょう。

●雨が続く季節には……
 雨が続く季節には、電気毛布を使うのも方法です。部屋に布団を広げ、干したい布団2枚で電気毛布をサンドイッチにして電気を通します。2時間ほどしたら裏返しましょう。
 病人がいる家庭や、十分な陽が当らない家の場合は、思い切って布団乾燥機を使ったらいかがでしょうか。どうせ買うなら他にも応用がきくものを。ビニールケースがついていて、衣類の乾燥にも使える重宝な商品も市販されています。


4月上旬

明るい陽射しに映える白

漂白剤の上手な使い方

●白は真っ白、色は鮮やかに
 漂白剤には、大きく分けて2つのタイプがあります。もう1つは還元作用によって漂白するもの。
酸化作用によって漂白するものには、ブリーチ、ハイターなどの商品名で知られる次亜塩素酸ナトリウムを主体とした塩素系と、ワイドハイター、カラーブライトなどの商品名で知られる過炭酸ナトリウムを主体とした酸素系があります。
還元型はハイドロハイターという商品名で売られています。

●白いものは塩素系で
 塩素系の漂白剤は強力で、ほとんどの黄ばみや汚れを漂白してくれます。ただ、色物には使えず、繊維によっては使えません。綿、麻、ポリエステル、アクリルには使えますが、絹、毛、混紡もの、合成繊維には使えません。
 一方、酸素系は色柄物にも使え、絹や毛以外の多くの繊維に使えますが、塩素系ほど効果的ではないのが残念。その場合、40度くらいのお湯を使って漂白すると効果が増します。

●漂白剤は洗濯の後で
 塩素系の漂白剤は、必ず洗濯の後で、漂白したいものだけを取り分けて使います。洗濯機の中に一緒に入れて洗うのは①塩素系の漂白剤は金属を傷めるので洗濯機に負担をかける②効果を上げるためには多量の漂白剤が必要③漂白しなくてもいいものの生地を傷める……という理由でやめましょう。また、酸素系も②の理由から洗濯機への投入はやめましょう。

3月下旬

入学・進学・就職の季節

お祝いは早め、早めに

●親しいお子さんの情報収集
 春。中学・高校・大学への新入学、就職など人事が一新する季節。どなたが入学、どなたが就職か、お知り合いのお子さんたちの情報は十分ですか。それとない会話の中から、情報を集めておいて、お祝いを届けましょう。お祝いは、早め早めにするのがマナーです。

●お金? 品物?
 お祝いには、お金か品物か、頭を悩ませますね。よほど親しい相手なら、欲しいものを聞いて贈るという方法もありますが、そうでなければやっぱりお金? でも、現金より、ギフト券を贈って本人が欲しいものを入手するというのが無難。
 ギフト券には、クレジット会社系のギフトカードをはじめ、さまざまなカードがありますが、子ども達には音楽ギフトカード、こども商品券、外食に使えるジェフグルメカード、マックカード、図書カード、文具券、ゆうえんち券、などが向いているのではないでしょうか。

●お祝いの届け方
 お祝いによらず、本来、贈り物はお届けするのがマナーでした。しかし、忙しい現代、また遠くのお知り合いなどには届けるのは無理なので、お送りしても失礼ではありません。ギフト券は、のし袋に入れて送りたいものです。結婚式以外は、お祝いは蝶結び。結婚式は2度とないようにという意味をこめて、結びきり。その他のお祝いは何度も繰り返したいのでほどけやすい蝶結び、という理由なのです。もちろん、不祝儀も繰り返したくないので結びきり。


3月上旬

だんだん陽射しが明るくなって

室内の汚れが目立ってきます

●虫が這い出す啓蟄
 冬至を基点にし、季節を二十四に分けた中国伝来の季節の節目があります。「二十四節気」といわれ、現代の季節感とは多少のずれがありますが、季節の変わり目を知らせてくれるゆかしい暦ですね。
 啓蟄とは、冬眠をしていた虫たちが、土から這い出してくる季節。だいたい3月の6日頃ですが、今年は5日です。

●陽射しに目立つ汚れ
 陽射しが明るくなると、窓際に置いてあるオーディオなどの汚れが気になります。プラスチックは静電気を帯び、ホコリを吸い寄せますので、特に静電気の起きやすい冬は意外に汚れています。
 プラスチックや金属部分は、ガラスクリーナーで拭くときれいになります。ガラスクリーナーはまた、静電気防止剤が入っていますので、再汚防止効果も期待できます。電気機器は水を嫌いますので、その点でもグッド。

●家具はカラ拭き、家具磨きで
家具は、白木ならカラ拭き。シリコン加工してあるものは固く絞った雑巾拭き。
家具磨きのクリームもあります。高級家具の場合、シリコンや化学成分が大敵ですので、表示をよく見て買い求めましょう。

2月下旬

バシッと静電気が起きる冬

乾燥する冬は静電気が起きやすい

●静電気の原理
 物と物が接触すると、静電気が起きます。私たちは衣類を着ていますから、肌と衣類、衣類と衣類が接触して、そこに静電気が起きるわけです。
 でも、冬に起きるわけは? それは空気が乾燥しているから。水に含まれるイオンは電気伝導物質なので、空気中の水分が多ければ静電気を逃がしてくれるのです。一般に、静電気は湿度が35%以下になると発生しやすくなります。
 静電気を体に溜めておくと、カルシウムやビタミンCが流出してしまうと言われていますので、物に触れるとバシッときて不愉快なだけでなく、健康や美容にも影響してしまいます。

●洗濯時には柔軟剤仕上げを
 摩擦が原因で静電気が起きるので、摩擦をなるべくなくすのが得策。柔軟仕上げ剤には水に馴染みやすい界面活性剤が入っていますので、摩擦を軽減してくれます。また、絡みつき防止スプレーなども有効です。
 例えば、エレベーターのボタン、ドアの取っ手、壁などに触る時、手指で触らずに衣服で触ってから手指を使うというのもバシッとくる不愉快さから逃れる方法です。

●着合わせにも注意
 ウール、ナイロン、レーヨン、絹はプラスに帯電しやすい繊維。アクリル、ポリエステル、麻、木綿はマイナスに帯電しやすい繊維。プラスに帯電しやすい繊維とマイナスに帯電しやすい繊維を重ね着すると、静電気が起きやすいので、組み合わせを考える必要もあります。さらに、綿は吸湿性に優れているので、下着は綿にしたほうがよさそうです。

2月上旬

結露はカビの元

空気が乾燥している冬にも注意

●温度によって空気の水分含有量が違う
 空気って不思議。温度によって空気中に含める水蒸気の量が違ってきます。20度の場合は17.5mmHgですが、10度なら10mmHg。つまり、温度が低ければ空気中に含む水蒸気の量が少なくなります。冬は乾燥しがちなのは、空気に含まれる水蒸気の量が少なくなってしまうからです。

●結露はなぜ起こる?
 冬、室内を暖房します。室内は暖かく、つまり空気に含まれる水分量が多く、外気は冷たいので水分量が少なくなります。
外気と室温の間にあるガラス窓。外気温で冷やされると、ガラスに接している室内の空気の温度が下がり、限界を超えた水分がガラスに付着するというわけです。窓ガラスだけでなく、外気に接している壁などにも結露は起こりますが、壁は何重にもなっているので室内では気付かないだけなのです。そこで、押し入れや壁際のタンスの裏などに結露していないかどうかもチェックする必要があります。

●換気、除湿、結露防止グッズ
要は室内の空気の中の水分を減らせばいいわけです。時々窓を開ける、換気扇を使う、石油ストーブやファンヒーターなど燃焼形の暖房機を避ける、など。家具は壁から少し離して置く、押し入れの壁にはスノコを貼る、観葉植物を結露しやすい部屋におかない……などなど。強制的に湿気を取るには、除湿器を使うのも良いでしょう。また、ガラス窓に貼る断熱シートもありますので、検討してみたらいかがでしょう。


1月下旬

お正月をしまう

漆器の手入れ法

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●漆器は高価なもの
 漆器をつくるには、まず木材を良く乾燥させ、荒挽き、中挽き、仕上げ挽きの行程を経て、成形します。それに漆を、下塗り、中塗りをして漆風呂といわれる湿度の高い乾燥室で乾燥。次に表面に塗る漆と密着させるために研ぎが行われ、上塗りが施されます。専門の職人が長い時間をかけてつくりあげますので、高価になってしまうのもうなずけます。
 クレンザー、金属タワシ、食洗機などは使わないようにしましょう。

●日常的なお手入れ
 日常的に使う漆器は、使った後、スポンジでやさしく洗ってください。漆の皮膜は水を吸収する性質があるので、水につけ置きしてはいけません。また、表面は堅牢にできていますので、汚れはスポンジで水洗いだけでも十分に落ちます。汚れが落ちにくい場合は、台所用洗剤をスポンジにつけて洗いましょう。洗ったらすぐに、乾いた布巾で水分をぬぐいます。漆器は水分を嫌うと覚えてください。また、紫外線で表面が劣化することもありますので、日光が当る場所での保存は不向きです。

●お正月用の漆器のしまい方
 お屠蘇の器や重箱など、1年に1回しか使わない漆器は、お蔵や押し入れにしまっておくと思います。
 最近の住宅は機密性が高く、通気性がありません。もし、湿度が高く機密性が高い場所にしまっておくと、カビが生えることがあります。
 漆を固化するには湿度が必要ですが、収納には湿気が害になりますので、注意が必要です。


1月上旬

三が日は寝正月

ひほ(にお)を積む

●三が日は火を使わない
 火は、神さまの化身。お正月さまがわが家においでになる三が日は、火を使わないようにと、日持ちのするお節料理をつくって食べるのが習慣でした。でも、お雑煮だけは火を使ってつくります。それは、神さまと共に食べるため。
 神さまのおいでになる三が日は家事もお休み。久し振りの一家団らんを楽しんでください。

●東北地方は寝正月
 にほ(にお)とは、刈った稲を円錐形に高く積み上げること。にほを積むといい、東北のある地方では、にほを積むように、寝て暮らすという習慣があるそうです。
 友人が新潟出身の家に嫁ぎ、お正月に行ってみたら、家族全員、寝正月でビックリしたという話があります。
 農業で忙しく仕事をしていたので、お正月くらいは体を休めようということなのかもしれません。お節も、いつも家事で忙しい主婦にゆっくり休んでもらおうという意味もありました。

●寝ながら一年の計を
たんに寝て過ごすだけでは、ちょっともったいないですね。せっかくですから、炬燵で寝ながら、家族で一年の計を話し合ってみたらいかがでしょうか。1人で計画すると3日坊主になりがちですが、家族で約束し合えば、やる気になるかもしれません。家族それぞれの計を紙に書いて、リビングに貼っておくのもいいですね。
人間は弱いものですから、1人で決めてもなかなか実行できません。人目があれば頑張ろうという気持になるものです。



12月下旬

大掃除は1週間かけて

内から外へが原則

●快適な大掃除の手順
年末の大掃除、憂鬱ですね。でも、日頃のお掃除をちょっと念入りにするつもりで、日にちをかけて取り組んではいかがでしょうか。現代は、核家族で力仕事ができる人材が少なくなって家具や畳を上げることも難しく、まして広い庭などの干す場所さえありません。
そこで、1週間かけて大掃除をしてみたらいかがでしょうか。

●まずは、押し入れの整理
 お掃除は奥から外へが原則。奥のゴミやホコリを外へうっちゃることが基本です。1日目は押し入れの整理・掃除。2日目はクローゼットやタンスの整理・不要品の処理。3日目は座敷・和室など普段はあまり使わない場所の掃除。4日目はリビング。5日目はキッチン。6日目は玄関回り。そして、家族が休みの7日目は、お風呂場やトイレなどの水回り。ガラス拭きなどは家族を巻き込んで楽しくやりましょう!

12月上旬

家の音に耳を傾けてみましょう

建具のガタつき、きしみを直す方

●床、廊下のきしみ
歩くとギシギシと音を立てる廊下は、床板の継ぎ目がゆるんでいないかどうか、疑ってみましょう。
ゆるんでいる場合は、継ぎ目の隙間に合成ゴム系接着剤を注入し、ドライヤーの熱風を当てて奥まで流し込むようにします。
床板にそりがでて音がする場合は、床板と根太をしっかりつなぎます。釘の頭にはパテをつめてニスを塗り、回りの隙間にも接着剤をつめておきましょう。
それでも音が消えない場合は、床板の暑さや根太の間隔、ヒビなどが原因ですので、専門家に任せたほうが安心です。

●ドアの開閉の不具合
ドアがスムーズに開閉しなくなるのは、扉の重みでちょうつがいのネジがゆるんでいる場合が多いもの。まずドライバーでネジをきつく締めてみます。
穴が広がっていてネジが閉まらない時には、細く削った割り箸に木工用接着剤をつけてうめ木し、接着剤が乾いてからネジ止めしましょう。

11月下旬

家事の締めくくりの月

忙しい12月の前にしておくべきこと

●年末の計画を立てましょう
11月は年末に向かって家事の締めくくりを準備する月。12月に入ってからあれもこれもやろうとすると、気ばかり焦ってなにもできなくなってしまいます。年末の計画を立てると同時に、掃除などは普段の月より念入りにして、少しずつきれいにしておきましょう。不要品の整理も忘れずに。
今年お世話になった方へのお歳暮のリストも11月中につくってしまえば、あわてずに済みます。

●省エネで暖かく暮らす
暖房器具を準備し、試運転して修理の要否を確認しておきましょう。新たに購入する場合は、省エネ機能に注目してみましょう。赤ちゃんやお年寄りのいる家庭では、安全性と空気清浄機能を確認してください。
初霜、初雪の便りが聞かれるころ。寒冷地では、水道管の保温処置を。
乾燥している季節、そしてもうすぐ新しい年を迎える季節。クロスの張り替え、畳替え、襖の張り替えなどに好適です。
冬は布地の厚いカーテンを床まで垂らすと、保温効果が随分違います。

11月上旬

静電気予防の秘訣

乾燥する季節に起きやすい静電気

●天然素材は静電気が起きにくい
 空気が乾燥する季節になると、静電気が起きやすくなります。ドアなどに触れると、「バシッ! ビシィ!」と放電され、痛いやら驚くやら。静電気の発生は、驚かされるだけでなく、身体にプラスイオンを帯電させ、健康にも良くないと言われますので、今年は静電気対策を怠りなく。
 ナイロン、ポリエステル、アクリルなどの合成繊維は、製造工程で物理的・科学的な処理がされているので、静電気も起きやすいのです。できれば、木綿、ウール、シルクなどの天然繊維の衣服を選び、重ね着をする場合は同じ素材にするのが良さそうです。

●湿度を保って静電気を撃退
 静電気は、物と物が擦りあわされた時に発生します。例えば、ポリエチレンはマイナスに帯電し、人間の身体はプラスに帯電します。人は動き回るので衣類が擦り合わされ、合成繊維がマイナスに、身体がプラスに帯電してしまいます。
 それを防ぐのが柔軟仕上げ剤。柔軟仕上げ剤は陽イオン界面活性剤が原料。衣類に使用すると、加工剤のプラスイオンがマイナスの電位を持つ繊維の表面につき、繊維の摩擦が低下して静電気を起こりにくくします。
 また、静電気防止用スプレー(エレガードなど)も効果的です。

10月下旬

シミには素早い対応が必要

シミ抜きは効果の薄い順に試してみましょう

●あ、シミをつくってしまった!
 食事をしている時、飛び跳ねが洋服についてしまうことが多いですね。ちょっとしたシミでも、処理次第でお気に入りの洋服が台無しになってしまいます。
 外出中なら、まずはハンカチにたっぷり水を含ませ、裏側にも当て布をし(ナプキンやティッシュでも可)、シミの部分をトントン叩いておきます。家に帰ったら、すぐに台所用洗剤でトントン叩き、そのまま洗いましょう。洗濯マークの手洗い印があれば手洗い、洗濯機で洗えるものは洗濯機で。洗い→のり付け→乾燥→アイロン掛けという手順。
 洗濯屋さんに出す場合も、外出先での水処理、家に帰っての台所用洗剤処理はしたほうがよいでしょう。

●染み抜きのコツは効果の薄いものから
 食事のシミは台所用洗剤が効果的。そして、例えば、カーペットなどの何のシミか分からない時、①まず水拭きしてみる②住居用洗剤溶液拭き③住居用洗剤原液拭き④油汚れを想定してベンジン拭き……効果の薄いもので試してみて、だんだん強いものへと進んでいくことが材質を傷めないコツです。
 ワインのシミ抜きにはみなさん苦労されているようですが、私も苦労しています。漂白できる素材ならいざしらず、漂白できない素材には、専用シミ抜き剤でなければなかなか取れませんね。

10月上旬

夏にさようなら、秋支度

10月の家事暦

●9月からしまい始めた夏の衣類は、10月にはしまい終えましょう。ほつれやボタンが取れたものがあったら、リフォームしておけば来年の夏にあわてなくて済みます。長時間しまっておく場合には、幅の広いハンガーか、肩の部分にタオルを巻いておくと肩の線の崩れが防げます。
●空気が乾燥しているこの時期、大掃除をしておくと寒い年末に大変な思いをしなくて済みます。
●網戸もかなり汚れているはず。年末はなにかと忙しいので、この時期に掃除をしてしまいましょう。天気の良い日を選んで、外して寝かせ、洗剤とタワシで洗って干せば簡単にきれいになります。
●10月は春と並んで慶事の多いシーズン。交際費の準備も必要です。礼服も、いつでも着られるように点検しておくと良いですね。虫干しにも絶好の季節なので、和服など衣類の整理を。
●秋の味覚も出回り、漬物、ジュース、ジャムなどの手作り健康食品にも良い季節です。

9月下旬

夏物の整理

翌年に嘆くことのないように

●汗は水洗いで
 残暑が厳しいといえ、さすがに朝夕の風も涼しくなってきます。そんな季節の変わり目を感じたら、夏物の整理を。夏の衣類でも薄手のものからしまい、一度でも着たものは必ず洗うこと。汗が残っていると、翌年、着ようと思ったらシミがあった! なんてことになりませんように。
汗ジミは、水溶性ですから、ドライクリーニングでは落ちません。最近では繊維も進化しているし、洗剤も進化しているし、洗濯機もおうち洗いに適したモードがあります。私は、ほとんどを家で洗っています。アイロン掛けがちょっと面倒ですが。
洗濯屋さんに出す場合は、「水洗いでお願いします」と言ってください。黙って出すと、ドライクリーニングで洗ってしまいます。
 夏物をしまうついでに、合い着を早めに出しましょう。

●レジャー用品は乾燥が決め手
 夏の間に活躍してくれたレジャー用品も整理しましょう。まずは水洗いして汚れを落します。水洗いで落ちないものは、洗剤洗いを。そして、きれいにすすぎます。
レジャー用品は、ビニールやプラスチック素材でできているものが多いので、しっかり乾燥して水分を残さないことが肝心です。天気の良い日に、十分に広げて、乾燥させます。翌年、使おうと思ったらカビが生えていたなどということがありませんように。

9月上旬

9月1日は防災の日

東日本大震災後、防災意識が高まっています

●関東大震災は9月1日
 1923年(大正12年)9月1日、関東大震災が起こりました。神奈川県相模湾沖80キロを震源とし、マグニチュード7.9。相模湾沿岸部と房総半島沿岸部で、高さ10メートルの津波を観測しています。当時、木造住宅が多かったために、火災が発生したことが被害を大きくし、10万5000人もの死者・行方不明者を出してしまいました。その教訓を伝えるために、9月1日を防災の日とし、地震対策を喚起しています。
 東日本大震災後、防災意識が高まっていますが、お宅の防災対策は万全ですか。防災の日には、家族全員で、①防災用具の点検、②避難場所の確認、③非難経路の確認、④家族の連絡網の確認などを。

●非常持ち出し袋の点検
 非常持ち出し袋に、すべての生活用品を入れることはできません。そこで、何を選ぶかが肝心。多くの場合、食料などを推薦していますが、阪神大震災以来、コンビニなどの物流網が整備されています。2~3日もすれば、食料は確保できると考えましょう。①さえあれば、人は生き延びられます。それより大切なのは、②ラジオ。非常時には情報が命を守ります。そして、夜間に備えて③懐中電灯。④ティッシュ。⑤特に高齢者は常備薬。⑥当面のお金。⑦生理用品やおむつ、⑧ビニール袋(食品入れにも汚物入れにも大活躍)。
 さらに何を入れるかは、ご家族の構成によります。女性が背負える重さは10キロと言われています。10キロといっても大変な重さですよ。荷物が重すぎて逃げ足が遅くなることはありませんように。

8月下旬

安近短の夏休み

実家に帰省する人も多くなりました

●お客さまを迎える準備
 東日本大震災以来、家族の絆が見直されたのでしょうか、実家に帰省する人も多くなったと聞きました。久しぶりに親戚が集まって、昔話に花を咲かせる情景がたくさん見られることでしょう。
 行くほうもお土産など気を遣いますが、待ち受けるほうはもっと大変です。
布団を干したり、シーツやタオルケットを洗ったり。洗って仕舞ったつもりのシーツや枕カバーなども、長い間使わないとヘンな臭いがついてしまうので、やっぱり洗っておかなければなりません。
お掃除も大変。お客さまが必ず使う、トイレ、お風呂、洗面所などはいつもより念入りにしましょう。

●メニューは伝統料理を
 “ご馳走をつくろう”と思うと大変。例えば山国でお刺身などは不要です。お客さまが都会から見えるなら、都会のほうが美味しいお刺身が食べられるからです。
 メニューは、いつも食べている地元の特産を使った伝統料理が一番。そのほうが田舎に帰ってきた実感がすることでしょう。
 我が家にお客さまを招く時には、伝統料理の「ほうとう」をお出しします。「ほうとう」とは、うどんのように茹でずに煮て食べるもの。“うまいもんだよカボチャのほうとう”という惹句があるように、カボチャやジャガイモなど芋類を入れるのがポイント。もちろん、鶏肉か豚肉などの肉類を入れて味に深みを持たせますが。

8月上旬

主婦が忙しい夏休み

子どもを巻き込む家事のすすめ

●子ども達が家にいる!
 早起きしてお弁当をつくり、夫や子ども達を送り出せばホッとひと息つけた普段の日。でも、夏休みは子ども達が家にいて、ひと息つぐ暇もありません。さらに、三度三度の食事に加えて、寝坊をしたい子ども達を起こして規則正しい生活をさせたり、宿題をさせたり、口うるさく怒ってしまうことも度々。日本のお母さんの口癖は「早くしなさい!」だそうですが、その言葉は子どももお母さんもストレスを増加させます。
 ストレスを増加させないためには、子ども達も巻き込んで家事をするのが良さそうです。

●一緒にお料理&お掃除
 家事のお手伝いは、お母さんにとっては手間がかかりますが、子ども達にとっては意外に好きなこと。お料理などは工作に似ているし、お掃除は体操に似ています。“包丁を持たせると危ない”と思わずに、果敢に挑戦させてみましょう。
昔の子ども達には、ちゃんと役割がありました。例えば、胡麻を擂る時にはすり鉢を支える、鰹節を削る、煮干しの頭やはらわたを取る……お料理も加工食品のおかげで手間がかからなくなり、子どもの出番がなくなってしまいました。
 普段であれば、お料理をする母親の背中を見ているだけでも、お母さんのありがたさが分かろうというもの。勉強部屋に追いやらずに、ダイニングテーブルで宿題をやってもいいではありませんか。そのほうがお互いに効率が上がるかもしれません。

7月下旬

土用にはウナギを食べる

夏ばてを防ぐウナギ

●栄養たっぷりのウナギ
 ウナギは、身体の抵抗力を高めるビタミンA、ビタミンAの吸収を高める脂質、そしてビタミンB1、B2、E、D、カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛などが含まれる食材。また、血中のコレステロールを抑制するDHA(ドコサヘキサエンサン)、EPA(エイコサペンタンエンサン)もたくさん含まれ、生活習慣病の予防にも役立ちます。こんなに栄養豊富なウナギ、医薬品や健康食品が無かった昔は滋養強壮の妙薬として珍重されたのでしょう。
 特に、暑くて食欲が低下し、寝苦しくて睡眠も十分に取れない夏には、絶好の食材です。
 乱獲もあり、稚魚が捕れなくなり、今年はウナギが高騰しています。残念ですね。

●いまだに謎めくウナギの生態
 日本の食文化にしっかり根を下ろしているウナギですが、その生態はいまだに謎。川で捕れるので淡水魚でもありますが、海で産卵して川に上ってくる降河回遊魚(こうかかいゆうぎょ)で、どこで産卵してどのコースを辿って故郷の川に戻ってくるのか、その実態は分かりません(最近、少しずつ解明されているようですが)。
 ウナギは、エラだけでなく皮膚でも呼吸できるために、身体が濡れている条件さえあれば陸上でも生きられるといわれます。切り立った崖を這い上る姿は、「ウナギ上り」という言葉を生みました。そして、甲殻類や水生昆虫、蛙や小魚などを食べます。そんな生命力が、ますますウナギの価値を高めているのかもしれません。

7月上旬

準備万端に夏用グッズ

梅雨明けと同時に夏の暑さがやってきます

●今年は特に省エネを
 梅雨明けと同時に、ドッと夏の暑さがやってきます。原発事故以来、省エネ志向が身につきつつある我が国ですが、今年の夏はさらなる省エネが求められています。また、今年の梅雨明けは早いと言われていますので、夏の準備を怠りなく。
クーラーも扇風機も、お掃除次第で熱効率が良くなります。ヨシズ、スダレ、熱を遮断するカーテンなどの準備、蚊取り線香や虫さされの薬なども準備万端に。
 クーラーより扇風機、扇風機より団扇や扇子のほうが省エネであることは確か。でも、特に高齢者は我慢をし過ぎて熱中症にならないように注意が必要です。頻繁にトイレに行きたくないばっかりに、飲み物を敬遠しているのは要注意。適度に飲み物を摂り、汗もしっかりかき、健康的な夏をお過ごしください。

●エネルギーを使ったら
 でも、エネルギーは現代生活に不可欠です。エネルギーを使ったとしても、それを打ち消す、「カーボンオフセット」という考え方があります。つまり、カーボン=CO2、オフセット=打ち消す方法。家庭から排出されるCO2を、さまざまな事業に投資して直接・間接にCO2を吸収するのです。
 例えば、カーボンオフセット旅行は旅行で発生するCO2を電力量に換算して旅行代金に追加する。溜まったポイントを寄付してカーボンオフセットとするスーパーやコンビニ。使用済みカートリッジの回収個数に応じて資金を積み立てている事務機メーカー。
 じっとしている省エネでは、なかなか日本の経済は活性化しません。積極的な行動でエコに結びつく方法も考えてみましょう。

6月下旬

梅雨時は食中毒に注意!

清潔キッチンを心がけましょう

●食中毒予防の6つのポイント
 高温多湿の梅雨時は、家庭内食中毒に注意が必要です。多くの食中毒菌は、暖かくてしめった場所が大好きで、活発に繁殖するからです。
 厚生労働省は、食中毒予防の6つのポイントを提案しています。①食品は新鮮なものを購入する。②食品を持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫で保存する。③調理に取りかかる前に手を洗い、調理器具の清潔にも留意する。④多くの食中毒菌は加熱で死滅するので、十分に加熱する。⑤食事の前には家族全員が手を洗う。また、調理した食品を常温に長く放置しない。⑥残った食品は清潔な容器で保存する。また再加熱する……などです。

●食品を安全にする5つの鍵
 世界保健機関(WHO)は、食品をより安全にする5つの鍵を発表しています。第1の鍵:清潔に保つ、第2の鍵:生の食品と加熱済みの食品とを分ける、第3の鍵:良く加熱する、第4の鍵:安全な温度に保つ、第5の鍵:安全な水と原材料を使うなどです。

●加熱では死滅しない菌も
 サルモネラや腸炎ビブリオなどは75度で1分加熱すれば死滅。ノロウイルスなどは85度で1分加熱すると死滅します。1分といっても、食品の中心部まで熱が届いての1分ですから。
ところが、ウエルシュ菌、ボツリヌス菌、セレウス菌は、通常の加熱では死滅せず、121度で1~10分加熱しなければ死滅しないのです。でも、すべての食品を圧力釜で調理するというのも現実的ではありません。そこで、予防の6つのポイントと、食品を安全にする5つの鍵を守ることがそれらの中毒から家族を守ると心得ましょう。


6月上旬

6月1日は気象記念日

役立つ生活指数

●初の気象台が設置された日
 6月1日は気象記念日。明治8年、赤坂の葵町に日本初の東京気象台が設置され、気象と地震の観測が開始されたことを記念して明治17年に制定されました。
 ちなみに、3月23日は世界気象機関が世界気象デーと定めています。
 ところで、最近はさまざまな生活指数が発表されます。①花粉飛散指数②洗濯指数③掛け布団指数④重ね着指数⑤鍋物指数⑥不快指数⑦ビール指数などなど。生活に取り入れてみると、思いの外役立ちます。でも、この生活指数、特に基準があるわけではなく、気象会社がそれぞれの基準で出しているのだそうです。

●毎日発表される洗濯指数
 汗をかく夏は、洗濯物の量もたくさんになり、洗濯指数が気になります。テレビの天気予報の時間に洗濯指数が報道されますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。湿気の多い夏は、部屋干しをするとカビやダニを発生させる元にもなるので、なるべく外に干すためにも洗濯指数が役立ちます。
 洗濯指数は、ある例では、100=非常に良く乾く、80~90=完全に乾く、60~70=乾く、40~50=乾ききらない、40以下=乾かない、など。温度、湿度、風速、日照時間などを総合し、実際に洗濯物の乾き具合を観察して決めているのだそうです。
 布団干しには80以上の日が無難です。

●紫外線指数も参考に
 夏は、もう一つ気になる紫外線指数。お出かけの際はもちろんのこと、部屋の中に居ても紫外線対策は大切。普通のガラスでは40%しかカットしてくれませんから、安心できません。窓ガラスを紫外線防止する特殊ガラスは90%カットしてくれるそうですが、高価ですしね。
 最近のファンデーションには、UVカット効果があるものが多いので、外出をしない日でもお化粧をしたほうが日焼けの心配は少なくなります。あるいは、UV防止の乳液を顔や手など、露出部分に塗っておくのも良いでしょう。

5月下旬

エアコンの点検・整備

今年はさらなる省エネを

●エアコンが頼りの日本の夏
 “夏をもって旨とすべし”と言われてきた日本家屋。寒さは衣服などで防げるけれど、高温多湿の夏は防ぎようがないので、住まいは夏に過ごしやすいように建てましょうという意味でした。高床式の古代建築などは、そのお手本でもあります。
 ところが現代は、新建材や新工法の発達で、機密性の高い家になりました。そこで、エアコンは必需品。夏の前にエアコンをチェックし、爽やかに過ごしましょう。

●電力消費量は7月がピーク
 1960年代は、電力使用量は年間を通じてあまり変化がありませんでした。ところが、高度成長期になると夏の使用料がグングン上がってきます。人々がエアコンを使い始めたのです。現在では、4月の約1.6倍の電力を使用しています。
 エアコンの使用を押さえることが、省エネのポイントでもあるのですね。
 さて、しばらく使用を止めていたエアコン。内部にはカビが生えるなど、恐ろしい自体になっているかもしれません。そこで、使用する季節の前に、エアコンの点検・整備をしておきましょう。

●エアコンの掃除
 まず、電源を切ってください。そして、カバー・フィルターを外します。外したカバーとフィルターは洗剤溶液とタワシできれいに洗います。水ですすいだ後、陰干し。
 フィルターを外すと、熱交換機の部分が現れます。そこに、市販のエアコン洗浄剤をスプレーします。家の外にあるドレン排水ホースから汚れた水が出てきますので、受け皿を置いておきましょう。
 本体部分を濡れたタオルで拭き取り、乾いたフィルターとカバーを嵌めれば終了。20~30分、送風運転をしましょう。

5月上旬

カビ・ダニが発生する前に

湿度と温度が発生の原因

●5月になると湿度が60%を超えます
 カビやダニが発生する条件は、①栄養分②酸素③湿度④温度。カビは温度25度、湿度70%を超えると元気にはびこります。ダニは、湿度55%を超えると急激に増えていきます。
 5月になると最高気温が22度(東京)、湿度が65%になりますから、高温多湿の夏に向けて、徹底的なカビ・ダニ退治をしておく必要がありますね。
 気温を抑制するのは、エアコンを掛けるのが常道ですが、家中のエアコンを動員するなどは不可能。まして、原発問題以来、省エネ生活が日本の大命題。温度と戦うより、湿度対策と栄養源の根絶が現実的ですね。

●カビ対策には
 カビ対策が最も必要なのは、お風呂場ではないでしょうか。お風呂場は、冬でも温度と湿度がいっぱいですから、入浴後には換気扇を回して湿気を追い出すこと。お湯を落した後、バスタブや洗い場周辺に水を掛けて温度を低くすることなどを励行してください。
 もし、カビが生えてしまったら、市販のカビ取り剤をスプレーします。カビ取り剤は次亜塩素酸ソーダ(ハイターなど)に粘性を持たせたもので、水平の壁にも長時間とどまりやすく、時間攻撃でカビを退治してくれます。

●ダニ対策には
 カーペット、畳、布製のソファー、布団、枕、ぬいぐるみなどは、食物の食べかすや家族やペットの垢やフケなどが付着し、ダニの絶好の食べ物になるとともに、湿気を帯びやすいのでダニの天国。まずは、掃除・洗濯をマメにすること、布製のものは頻繁に日に干すこと。そして、お掃除を徹底することです。
 湿気対策も有効ですので、和室や寝室などは除湿器を使って強制敵に除湿をするのも良いでしょう。

4月下旬

虫も動き始める季節

木の家が好きなキクイムシ

●木の香りがする家
 木の家は、雨が降ると湿気を含んで膨らみ、戸外の湿気をシャットアウトしてくれます。また、晴れた日には湿気を放出して縮み、空気の流れをつくってくれます。つまり、呼吸しているので、人間にとっても快適な環境を保ってくれるのです。
 木の香りがする家は、ステキですね。でも、新しい家ほど虫に狙われやすいので注意が必要です。デンプンが虫の栄養源ですが、時間が経つと木からデンプンがなくなってしまうからです。
 キクイムシの被害は4~6月に多くなりますので、観察眼を磨いておいてください。

●キクイムシは導管が住み処
 キクイムシは、産卵に適した導管という穴がある木に巣くいます。ラワンなどの広葉樹、ナラ、ケヤキ、タモ、キリなど。針葉樹であるスギ、ヒノキ、マツには導管がないので被害を受けません。建材ばかりではなく、家具にも被害を与えるので家の内外を見ておく必要があります。

●木くずがこぼれていたら要注意
 木材に小さな穴があり、木くずがこぼれていたら大変。ホームセンターで専用の薬剤を買って処理しましょう。
 スプレー式の薬剤をその穴にスプレーし、ロウを塗り込みます。一度で完全に退治するのは難しいので、1か月に1度はその作業を繰り返し、根絶やしする必要があります。被害が広がってしまった場合は、シロアリ駆除業者に駆除を頼んだほうが良いかもしれません。

4月上旬

春の交通安全運動スタート

気を引き締めて安全運転

●移動の季節、ピカピカ車でお出かけ
 新入学、新学期、新年度……4月は新しい生活が始まる季節。通学や通勤経路も、それまでとは違ったルートになる人も多いことでしょう。
 もし、車で通勤・通学をなさるなら、ピカピカの車でさっそうとお出かけしたいものですね。幼稚園や駅までのお見送り・お出迎えも、ピカピカ車ならお友達に見られてもちょっと鼻を高くしていられます。
 春の交通安全週間は、4月1日から10日間、全国一斉に繰り広げられます。検問されても、きれいな車なら心証が良くなるかもしれません?

●洗車するのは陽射しを避けて
 炎天下やエンジンがまだ熱いうちに洗車を行うと、熱で水分のみが蒸発し、洗剤やコーティング剤が熱せられてシミの原因になるとか。日陰や涼しい所を選びましょう。そして、勢い良く水を掛けて、砂、泥、ホコリをまず吹き飛ばします。水を掛けただけでは落ちない場合は、雑巾で優しく擦りながら落してください。砂や泥が残っているままにブラシなどで擦ると、表面を傷つけてしまうことがあるので要注意です。
 洗剤を直接車に掛けずに、バケツに溶液をつくり、良く泡立て、スポンジで優しく擦ってください。そして、洗剤が乾く前にホースで水を掛けるのがコツ。洗剤分を車に長時間留めておかないようにしましょう。
 “車は鋼鉄でできているから強い”と思ったらそうではなく、表面のコーティングは以外にデリケートなのです。

●水分を残さないように
 洗い終わったら、水分を残さないように雑巾拭き、乾いた布拭きを。水分が残ると、水に含まれるミネラルが付着して輝きをそこなう場合がありますので。これは、ステンレスの流し磨きと同じですね。
 ワックスについては、ワックスに添付されている注意書きを良く読んで、マニュアル通りに使いましょう。

3月下旬

お雛さまを仕舞う

4日に仕舞わないとお嫁に行き送れる?

●女の子の幸せを願って
 最近は、住居が狭くなってしまったことから、お雛さまを出さない家庭が増えたと聞きます。でも、女の子の幸せを約束してくださるお雛さまですから、お内裏さまと三人官女だけでも飾りたいものですね。
 さて、お雛さまは3月4日に仕舞わないとお嫁に行き遅れると言われました。でもそれは、どうも人形業者の陰謀のようです。早くお雛さまを仕舞って、早く五月人形を出して欲しい(購入して欲しい)という希望的観測らしいのです。また、片付けをきちんとする習慣を女の子にも身に付けさせたいという、生活の知恵でもあったのでしょう。
 忙しい現代生活では、4日でなくても、“なるべく早い時期に”というくらいの心がけで良いのではないでしょうか。
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●まずは、ホコリを払って
 まずは、天気の良い、乾燥した日を選びます。お雛さまを扱う時には、白い手袋をし、素手がお顔や衣裳に触れないようにします。ほぼ1か月の間、飾ってあったお雛さまですから、見えないホコリをかぶっているので、毛ばたきでホコリを払い(私は毛筆の柔らかい筆の糊を洗って取って使います)ます。
 同様に、お道具もホコリを払います。細工が細かいので、隅々まで丁寧に。

●箱に仕舞う
 一番大切なお雛さまのお顔はティッシュペーパーなど柔らかい紙で包み、その後、全体を柔らかい布で包みます。型崩れしないように、裾や袂などに少量の柔らかい紙を丸めて支えておきましょう。
 箱に入れたら、動かないように丸めた紙を詰めておきます。
 防虫剤は、お雛さま専用のものが最適。防虫剤はお顔や衣裳に触れないように入れてください。
 デリケートなお雛さまですから、湿気のない場所に、そしてあまり乾燥し過ぎない場所に保管します。

3月上旬

陽射しが明るくなってきます

部屋のホコリが気になる季節

●部屋に差し込む日の光
 元旦には7時くらいにならないと明るくなりませんでしたが、3月ともなると、6時過ぎには明るくなってきます。しかも、夏の陽射しと違って、部屋の奥深くまで入り込みますから、ホコリが気になる季節でもあります。
 厳しい寒さも和らいで、気軽に体が動くようになるので、家具磨きに挑戦してみたらいかがでしょうか。

●オーディオ磨き
 プラスチックが多用されているオーディオ機器は、静電気を発生するのでホコリを呼んでしまいます。集塵ハタキで取れるホコリなら簡単ですが、ハタキで取れない汚れはガラスクリーナーを使ってみましょう。電気製品に水分は危険ですが、泡状のスプレーのガラスクリーナーなら安全です。そして、ガラスクリーナーには静電気防止効果もありますので、その後のホコリの付着を多少押さえてくれます。

●家具磨き
 ウレタン樹脂で表面塗装されている家具は、住居用の洗剤拭きでも大丈夫です。何回も洗剤拭きしてツヤがなくなってしまった場合は、家具用のワックスを塗れば新品の輝きが戻ります。ワックス剥がし剤で古いワックスを剥がし、新しいワックスを塗ります。外せる構造なら、外して処理すると労力が少なくて済みますね。
 金属部分は、金属磨きが最適ですが、歯磨きでも代用できます。

●仕上げ材を使っていない家具は
 天然木そのままの家具、桐の箪笥などは洗剤もワックスも使えません。日頃から、きれいな布でから拭きをするしかありません。でも、から拭きで拭き込んで、自然なツヤを出すのが天然木の家具の良さなのです。

2月下旬

結露は大敵

思わぬところがカビの住み処に

●寒暖の差が結露をもたらす
 夏、冷たい飲み物の回りに、水滴がつきますね。それと同様、外は寒く、室内が暖かいと、その境目には結露が発生します。特に、ストーブなど燃焼タイプの暖房機を使用していると、燃焼する時に水分を発生するので、結露が生じやすくなります。アルミサッシの窓などは、金属もガラスも熱伝導率が高いので、結露が発生しやすいといえます。現代建築で、気密性が高いほど、結露も発生しやすいと心得ましょう。結露を放っておくと、やがてカビが発生したり建材を傷める原因になるので、冬の間の結露対策が肝心です。

●部屋の温度に注意
暖かい部屋は、心まで温かくなって快適ですね。でも、結露しやすい環境では、ちょっと暖房温度を下げることも必要です。扇風機を使って、暖かい空気を循環させると、それほど温度を上げなくても快適に過ごせるハズ。省エネにもなりますね。
結露を防ぐには、部屋の湿度を下げること。そのためには、よけいな水分を発生させないこと。①台所での煮炊き②洗濯物の部屋干し③グリーン④水槽⑤人々の呼吸から出る水分……生活の中にはさまざまな水分発生の原因があるので、①料理中、料理後の2時間くらいは換気扇を回す。②結露しやすい部屋での部屋干しは避ける。③水分を発生するものは、特に家族が生活するダイニングやリビングに置かない。④時々、窓を開けて換気する。などの注意が必要です。

●意外な結露場所
窓だけでなく、例えば押し入れやクローゼットなど、室内との温度差がある場合はその中に結露が発生することもあります。布団や衣類にカビが生えたら大変。時々チェックをして、襖やドアを開けておくなどの配慮が必要です。クローゼットなどは、冬の間は壁から離して置くことも考えましょう。
市販の断熱シートを窓に貼るのもいいでしょうが、ちょっと見苦しいけれどプチプチシートを貼るというのも方法です。でも、対策が行き届かない場合は、除湿器で強制的に湿気を取り除くのが最善です。除湿器は、梅雨時の部屋干しなどにも働いてくれます。

2月上旬

1年中でいちばん寒い季節

暖房機のチェックをしましょう

●2月はきさらぎ
 2月は“きさらぎ”と呼ばれます。如月、または更衣と書き、いっそう寒くなるので着更着、つまり着物をさらに重ねて着るから“きさらぎ”と名付けられたという説が有力です。旧暦では3月くらいの気候ですが、それでも更に着物を重ねたというくらいですから、現代ではもっと寒いはず。着物を重ねるより、暖房機の点検をして省エネ暖房を心がけましょう。

●エアコンのフィルターの掃除
11月くらいから、暖房機が大活躍したことでしょう。いっそう寒いこの時期、暖房機の点検をしてみましょう。
エアコンのフィルターが目詰まりしていると、暖房効率が落ちてしまいます。その分、電気代もかかることになってしまいますので、省エネ時代に対応するためにも、フィルターのお掃除を。ほとんど、外して洗える構造になっていますので、取扱い説明書を見ながら外して洗い、よく乾かしてからセットします。
フィルターは、1か月に1度はお掃除するというのが家電メーカーのお勧めです。でも、最近は自動的に目詰まりをクリーニングする機能がついている製品もありますので、その場合は不要ですが。

●ストーブの反射板の手入れ
ストーブの反射板の汚れも、暖房効率を悪くします。反射板を磨いて、熱が効率よく反射されるようにすると、室内の空気の対流も順調に行われ、省エネ対策にもなります。
芯は燃焼によって先端が炭化するために、シーズン中に1~2度、空だきをするとよいと言われます。灯油を抜いた状態で空だきをし、炭化した部分を焼き切ります。


1月下旬

お正月の片付け

来客の多いお宅ではプチ大掃除

●座布団、ソファーカバーの点検
 松の内も終わると、お屠蘇気分も終わり。来客の多いお宅では、キッチン回りやダイニング、応接間などのプチ大掃除が必要になります。
 冬用の座布団にお屠蘇のシミなどがついていませんか。あるいは、ファブリック製のソファーカバーも点検してみましょう。シミは早く手入れをすれば取れますが、放っておくと染みついて取れなくなってしまいます。カバーを外して洗いますが、もしシミがついていたら、その部分は台所用の洗剤をつけてブラシで擦ってから洗濯機に。食品のシミは、台所用洗剤が有効です。
 私は洗濯屋さんに出す時に、「防水加工をしてください」とお願いします。そうすると、シミがつきにくくなりますので。

●食器の手入れ
屠蘇器や重箱など漆塗りの容器は水分を嫌います。台所用の中性洗剤で洗い、湿気をよく拭き取り、しばらく放置して水分がすっかり蒸発してから薄紙か布に包んで箱に入れて仕舞います。最近の住まいは、機密性が高く、機密性が高いということは通気性がないので、水分が残っているとカビの原因になったりするからです。
漆は、水分で固化(乾燥)しますが、保管時の湿気は害になります。

●食器も手入れしてから仕舞う
お客さまには、有名ブランドの食器を使うことも多いでしょう。普段は使わない食器やグラスもきれいに洗って仕舞います。台所用洗剤をスポンジにつけて洗いますが、汚れが残っていないように目でよく点検してください。特に、糸尻などの凹みもしっかり点検しましょう。ガラスや陶器は漆器と違ってカビが生えても取るのは簡単ですが、翌年に出してみてビックリしないように。

1月上旬

お正月さまを送る

松の内は7日まで? 15日まで?

●松は神さまの依代
 新しい年の始まりは、神さまに守っていただくように、依代(よりしろ)を立ててお迎えします。依代とは、神さまが宿る印。古来から松を依代としたのは、極寒の中でも青々とした姿が、神さまにふさわしいと感じられたからでしょう。あるいは、針葉樹のフィトンチット効果を感じていたのかもしれません。フィトンチットとは、“森の不思議物質”と呼ばれ、針葉樹が発散する植物兵器。植物にとっては害虫から身を守るためのものですが、人間には心をリフレッシュする効果があるとされています。
 松の内とは、その松がかざられている間という意味です。

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●15日? 7日?
では、いつまでが松の内なのでしょうか。
元々、1月15日までが松の内でしたが、7日まで、あるいは20日までと、地方によって違いがあります。15日が7日に短縮されたのは江戸時代。経済の発展に伴って人々の暮らしが贅沢になっていくのを諫めようと、江戸時代には奢侈禁止令(しゃしきんしれい)が何度も施行されました。お屠蘇(おとそ)気分から早く覚めて、働きなさいということでしょうか。
時間が早く回転する現代でも、7日までというのが現実的かもしれませんね。

●お飾りを処理する
昔は、正月さまをお送りするために、お飾りを燃やしたものでした。その煙が神さまのお住まいの天に昇っていくと信じられていたからでしょう。どんど焼きなどと、盛大に燃やす地域行事も行われています。
ところが、現代はCO2規制から庭でのたき火は許されていません。まあ、神事ですから少しばかりの焼却はゆるされるかもしれませんが。自宅で燃やす場合には、お飾りの材料に化学物質が含まれていないものを選びましょう。また、ゴミとして出さなければならない行政の指導なら、半紙に包んでゴミ袋の一番上に置くなどの気遣いも必要ですね。


12月下旬

お正月飾り、29日、31日は避けて

苦松、1夜飾りは嫌われます

●神棚のホコリ払いを忘れずに
 お正月には、新しい年の幸せを守る年神さまが我が家にやってきます。そこで、神さまが自宅に降りてきてくださるように、特別な場所をしつらえます。めでたい松や竹を飾り、依代(よりしろ)と呼ぶ神さまが依(よ)ってくださる物に見立てるのです。
 しめ縄は、占める、つまり神さまの占有の場所で、不浄のものの進入を禁止する印。お正月やお祭りには、家中にしめ縄を張り巡らせ、いつもの空間が神さまをお招きする舞台になります。
 いつもの神さまの場所、神棚のお掃除を忘れずに。お宮を下ろし、神社から配られるお札を新しいものに替えます。古いお札は、神社に納めてお炊きあげをしてもらうか、庭で焼却します。

●めでたい松竹梅を飾る
 昔は、能は神事として行われました。能舞台に松が描かれているように、松は神さまが依ってくださる神木。そして、冬も葉を落とさずに真っ直ぐに立つ竹。さらに、寒い時期に真っ先に花をつけ、健康食品にもなる実をつける梅。中国の「歳寒三友」の思想が日本に伝わり、松竹梅と称して慶事の象徴とされました。
 お正月には、松竹梅を中心に花を生けましょう。色味が欲しい時には、万年青(おもと)や水仙を添えて。

●お飾りは28日に
 29日は、9の文字が苦に通じるとして、お飾りをしない日とされています。また、31日は「1夜飾り」と言われ、嫌われます。旧暦には31日はなかったのですから、この日に飾ってはいけないという説もあります。
 お飾りは、28日に済ませましょう!


12月上旬

いよいよ大掃除!

上から下へ、奥から外へ

●気ぜわしい12月
 師匠も走る師走。師匠でなくても、1年の締めくくりをしなくてはなりませんから、なにかと気ぜわしいのが12月。アッと言う間に時が過ぎていきますので、毎日の予定表をつくってダイニングなどに張り出しましょう。お歳暮、掃除、買い物、大物のお洗濯、お節の準備など。家族の協力も欠かせませんので、手伝える日にちを書き込んでもらいましょう。

●大掃除は高いところから始めます
 「お掃除は上から下へ、奥から外へ」が鉄則。まず、押し入れを整理・掃除して、奥の汚れを出します。キャビネットなどの収納財など、普段、手の行き届かないところも整理・掃除。
 次は、照明器具や天井など高いところのお掃除。箪笥、サイドボード、ピアノの裏側など、家具を動かさなければならない大仕事は、男性の手を借りながら早めに。

●浴室や洗面所などは、家族の協力を得て
 水回りは手間がかかるもの。休日を利用して家族に手伝ってもらいましょう。
 窓ガラス、窓枠などの掃除は晴れた日を見計らって。オーディオ機器はご主人の出番です。
 下旬になったら、流しやレンジ回り、食器棚、冷蔵庫内などのお掃除を始めます。
 玄関ドアのお掃除、玄関収納の整理もお忘れなく。玄関やキッチン、トイレマットを新しいものに取り替えると、お正月気分が満ちてきます。
 30日と31日は、お部屋全体の仕上げをして、午後はお節料理に取りかかりましょう。


11月下旬

建具の手入れ

障子・襖・畳・クロスの点検

●大掃除に先駆けて障子張り
 お正月を迎えるに当たって、障子や襖を張り替えましょう。
 障子貼りは、自分でも出来ます。まず、障子紙をホームセンターで買います。その時、障子張り用の糊を買うのも忘れずに。規格サイズなら、そのまま張れますが、規格外なら、桟に合わせて、あらかじめ障子紙を切っておかなければなりません。昔はフノリを煮て使いました。糊は、剥がすことを前提に、剥がしやすいタイプを使います。
 障子を表に出し、ホースで水をたっぷりかけ、しばらく置いて糊を浮かせ、古い障子紙を剥がします。桟は、タワシで水洗い。糊や剥がしきれなかった障子紙などを洗い流します。
 乾いたら、障子張りです。刷毛に糊をつけ、障子紙を貼ります。
 最後に霧を吹き付けておけば、障子紙がピンとなります。

●襖張りにも挑戦
 糊つきの、素人にも張れる襖紙がホームセンターに売っています。好みの柄を選んでください。
 襖の両端上部を、金槌でトンと叩くと、左右の枠が外れます。すると、上下の枠も外れます。
 古い襖紙を剥がし、新しい襖紙を貼りましょう。最後に、外した時と逆の手法で枠を嵌めます。

●畳は専門家に
 さすがに、畳は専門家に任せなければなりません。
 年末は業者も忙しくなるので、事前に予約をしておきましょう。
 クロスも、専門家に任せたほうが無難です。貼り替えの必要があれば依頼します。その時、ハウスシックを引き起こさない糊を使うよう、念を押しておきましょう。



11月上旬

暖房器具の点検・掃除

熱源の種類いろいろ

●輻射式と対流式
 輻射熱とは、太陽の熱のように、遠赤外線の熱線が直接伝わる熱を指します。ストーブや床暖房などの熱の伝わり方を輻射式暖房機と言います。空気を暖めるのではなく、壁面や家具などを暖め、そこから熱を放出することによって、自然な暖かさを感じることができます。機密性の高い住宅に適しています。欠点は、すぐに暖まらないことでしょうか。
 一方、エアコンやファンヒーターなどは対流式暖房機です。空気を循環させ、空気を暖めることで暖を取るものです。すぐに暖まるのが特徴。
 熱の伝わり方には、もう1つ、伝導熱があります。湯たんぽやカイロのように、暖かいものから冷たい物へ熱を伝えます。

●エアコンの点検・掃除
 室内の空気を吸い込み、暖めて吹き出すエアコンは、フィルターに室内のホコリや汚れが付着しています。特に、着ぶくれする冬は、フィルターに綿屑がいっぱい。2週間に1回は、外して掃除機でホコリを吸い取りましょう。時々は、水洗いし、乾かしてから取り付けます。

●ストーブの点検・整備
 輻射熱を利用するストーブは、反射板をピカピカにしておくと熱効率が良くなります。住居用洗剤溶液とぞうきんで汚れを取り去り、から拭き。あるいは、ガラス磨きで磨くのも良いでしょう。
 本体も磨いて、快適な冬をお過ごしください。

10月下旬

虫干しは年中行事でした

和服の手入れ

●澄み切った秋の空気
 高温多湿の夏。秋になると、「天高く馬肥ゆる秋」と言われるように、空が澄み渡り、天が高く見えて来ます。それだけ、湿気がなくなってきたということです。
 湿気が少なく、暑くもなく、寒くもなく、家事をするにも絶好の季節。昔は、しまい込んでいた和服などを出し、座敷に綱を張って掛け、虫干しをしたものです。現在ほど防虫剤も発達していないし、エアコンで湿気管理が出来なかったので、主婦の大切な年中行事でもあったわけです。

●夏冬の入れ替え時です
 夏は冷房で冷えすぎる環境もあるので、カーディガンなども出しておかなければならず。冬は暖房が行き届いているので、一重物も出しておかなければならず。季節感のなくなった現在、夏冬の入れ替えも少なくなりました。収納財が充実していて、夏冬の入れ替えが不用のお宅は良いですね。そうでなければ、やっぱり入れ替えは必須。入れ替えと同時にワードローブの整理をしてみましょう。3年以上、着ていない衣類は、処分しましょう。

●樟脳とナフタリンは一緒に使わない
 不要品を処分し、必要な物をしまう時、防虫剤を使います。その時、樟脳とナフタリンを一緒に使わないように。反応して、溶けたりして、衣服にシミをつくってしまいます。
一般的に防虫剤を買うと、多くの場合はナフタリンでしょうから大丈夫ですが、和服をお持ちの方は「和服防虫剤」には樟脳がありますので、注意が必要です。

10月上旬

照明器具の掃除

秋の夜長に向けて

●蛍光灯と白熱灯
 照明器具の汚れをきれいにすると、明るさがグンとアップします。秋の夜長に向けて、照明器具のお掃除をしましょう。
 白熱灯は、黄色みを帯びた暖かい光、蛍光灯は青みを帯びた冷たい光。家庭には白熱灯のほうが適していますが、電気代が気になります。
 60ワットの白熱灯と、13ワットの蛍光灯は同等の明るさで、消費電力は60~80%も少なくなります。また、寿命も5~6倍長持ちしますので、経済的には蛍光灯に軍配が上がります。
 近年は、白熱灯と同様に球体で、光も白熱灯に近づけた「電球型蛍光灯」もありますので、取替を検討するのもよいでしょう。

●20~40%明るくなります
 普通の部屋で、1年間、照明器具のお掃除しない場合、20%暗くなると言われます。台所などは、油汚れが混じり、40%も暗くなるそうです。本来の明るさを取り戻すためにも、お掃除をしましょう。
 照明器具のお掃除は、スイッチを切って数十分経ってから、お掃除に取りかかります。器具がすっかり冷めてからでないと、火傷などの危険があります。
 電球も(蛍光灯も)傘も、外して拭くのが簡単。高いところについているのですから、脚立の横に台を置いて、外した器具を乗せる場所を確保しておきましょう。

●住居用洗剤拭き、乾かして設置
プラスチックなど水拭きできる素材は住居用洗剤溶液で、ぞうきんを硬く絞って汚れを拭き取ります。電球や蛍光灯も同様に。その後、水拭き。そしてから拭きして良く乾かします。
水分があると、感電する危険がありますので、しっかり乾いてからの設置を心がけてください。
外せない傘は、洗剤拭き、水拭き、から拭きで。
きれいに保つためには、水拭きできる素材を選ぶことも大切ですね。

9月下旬

下駄箱の臭い追放

汗だくの夏も終盤

●昨日とは違う靴を履く
 夏は、足も汗をかきます。特に、男性の靴は、足をすっぽり包んでいるし、新陳代謝が活発なので、靴が臭いがち。毎日、同じ靴を履いていると、前日の湿気や臭いが発散する前に、さらに臭いを加えていくことになりますので、しっかり乾いてから履くことがベストです。
 靴の臭いが気になるなら、家に帰ったら中をアルコールで拭き、下駄箱にしまわずに、陰干しできる場所に置いておきましょう。
下駄箱にも湿気がこもって、なんとなく臭っていませんか。下駄箱は玄関にあるのが普通ですから、来客に不快な思いをかけないためにも、臭い退治をしてみましょう。

●靴を全部出し、下駄箱の掃除
 まず、中に入っている履き物を、全部、出します。棚を外し、棚と内部を漂白剤溶液で拭きましょう。漂白剤を使う時は、ゴム手袋をするのをお勧めします。
 完全に乾いたら、履き物をしまいます。手早くしたい場合はドライヤーを当てて乾かすのも良いでしょう。

●ついでに靴磨き
 履き物をしまう時に、ついでに靴のお手入れ。エナメルなどは、クリーナーで磨き、ピカピカに。皮なら表面の汚れをクリーナーで取った後、靴の色より薄めのクリームを塗って、さらに布で磨きます。
かかとが減りすぎていないか、ヒールの先が取れていないか、点検。修理が必要な靴があったら、まとめて修理に出しましょう。
 かかとの減り具合は、歩き方が正しいかどうかのバロメーター。外側が極端に減っていないか、左右の減りが違っていないか。もし、そのようなかかとだったら、歩き方を正しくする必要があります。
 足は、全身を支える支点。足がゆがんでいると、脊椎もゆがみ、腰痛や肩こりの原因にもなりますので、靴底の点検は健康の第一歩でもあります。

9月上旬

夏物をしまう準備

来年の夏に嘆かないために

●汗ジミは水洗い
 9月になっても残暑は厳しいものの、そろそろ夏物をしまう準備にかかりましょう。
 夏は、汗をかくのが普通。エアコンも28度に設定しなさいと言われているので、ちょっと動くと室内でも汗をかいてしまいます。
 この汗汚れ、ドライクリーニングでは落ちません。汗は、やっぱり水洗いをしなければなりません。
 夏物を購入する際には、家庭で水洗いが出来る素材にするのが、清潔を保つコツです。クリーニング屋さんに水洗いを頼む方法もありますが、頻繁に洗いたい夏物をクリーニング屋さんまかせでは、費用も大変ですね。

●クリーニングの後は
 さて、しまおうと思ってクリーニング屋さんに出すと、ビニール袋を掛けて戻ってきますね。それを、そのまましまうのはタブー。いったんビニール袋から出し、湿気を取り除いてからクローゼットにしまいましょう。湿気たままにしておくと、カビが生えたり、シワになったり、次の夏にガッカリすることになりますよ。
 家庭で洗濯をしたものも同様。湿気を十分に取ってからしまいましょう。

●入れ替えは整理のチャンス
 夏物をしまい、秋冬物を出す作業は、不要品の整理のチャンスです。しまう夏物は、シミや汚れの点検を。ヨレヨレになってしまって、来年は着ないようだったら処分しましょう。綿のTシャツなどは、小さく刻んで使い捨てぞうきんにするのも得策。ティッシュペーパーの箱に入れておくと、整理もつき、取り出しやすくて便利です。
秋冬物を出してみたら、虫喰いがあったり、シミが浮き上がっていたりすることがあります。さらに着るなら補修や染み抜きを。もう着られないようなら、処分しましょう。
 物がすっきりすると、心まですっきりしますよ。


8月下旬

台風の季節到来

外回りの点検をしてみましょう

●屋根、樋、外壁、庭木
 台風シーズン到来。まず、屋根の点検をしてみましょう。瓦は規則正しく並んでいますか。スレート瓦が剥がれたり割れたりしている部分はありませんか。
 激しい雨が降ってもちゃんと流れるように、樋の掃除も肝心です。傷やゆがみがないかどうか。水平の樋が垂直になる部分を繋ぐ集水器に枯れ葉などが詰まっていませんか。
 外壁や戸袋も点検。カサカサしていたら、塗り替えが必要です。モルタルにヒビが入っていませんか。ヒビから水が染みこみ、外の気圧が低くなる台風時には、内側に水分が引っ張り込まれることがあります。このような場合には、専門家の手を借りなければなりません。
 庭木の手入れも忘れずに。屋根に触れるような枝があったら、払っておきましょう。屋根を傷つけないために。
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●樋の掃除
 傷やゆがみがあったら、専門家に相談することです。樋から雨水が溢れると、外壁を痛める原因にもなりますから。
 壊れていないのに雨水が溢れるなら、それは秋に落ちた枯れ葉や風で舞った異物が詰まっていると考えられます。
 集水器を覗いてみましょう。詰まったゴミを取り除き、ホースで水を流して、水圧で下まで押し流します。水がスムーズに流れるかどうか、確認してください。

●備えは万全ですか
 大きな台風が来ると、停電したり、さらには非難しなければならない場合もあります。
 非常持ち出し袋を点検し、食品や水を取り替えるべきかどうか確認。ラジオや懐中電灯の準備も忘れずに。非常時は、ラジオから流れる情報が頼りになります。電池が劣化していないかどうかも確認してください。

8月上旬

久しぶりに親戚が揃って

地方のお盆は8月

●お客さまを迎える準備
 東京のお盆は7月ですが、地方では旧暦の季節感を重んじて、8月のお盆が多数です。夏休みでもあり、親戚が揃って賑やかにお盆を過ごすご家庭も多いことでしょう。
 旧盆は帰省ラッシュ。帰省する側は、お土産の準備を。迎える側は大変です。お掃除をしたり、布団を干したり、食事のメニューを考えたり、その買い物をしたり。
 お客さま用の布団を干すのをキッカケに、押し入れの整理をしてみたらいかがでしょうか。押し入れの物をみんな出し、掃除機をかけ、溜まった埃を吸い取ります。
 その後、不用な物は捨て、必要な物は戻します。湿気がこもりがちの押し入れなら、除湿器を使って強制的に湿気を取り除きましょう。

●布団は、裏表を干しましょう
 布団には、ダニが住んでいるかもしれません。日が高くなる9時頃に布団を干し、12時くらいにはひっくり返して裏側も干します。太陽に弱いダニは、表を干しても裏側に逃げ込みますから、裏も干す必要があるわけです。
 夏は、干したての布団は暑いので、2~3日前に干すのが肝心です。
 もちろん、寝間着、布団カバー、シーツ、タオルケットなどの洗濯も忘れずに。

●メニューは郷土料理を
 久しぶりにふるさとに帰ってくる人々。食事の支度は大変でしょうが、特別なご馳走をつくる必要はありません。都会には、美味しいものがいっぱいあるのですから。
 そこで、懐かしい郷土料理を用意してはいかがでしょうか。または、自家製の野菜を使ったお料理など。きっと喜んでくれるはずですよ。

7月下旬

盂蘭盆会がやってきます

お墓の掃除法

●お墓の掃除道具
 墓石は、風雨にさらされ、雨が空気中の汚れを運び、結構、汚れているものです。また、鳥の糞などがこびりついていることもあります。
 盂蘭盆会(うらぼんえ)を迎えるに当たって、墓石を磨きましょう。
 お墓に持って行くのは、中性洗剤、タワシ、スポンジ、ぞうきん、ナイフ、トイレブラシなど。バケツはお寺に備え付けてありますので、それを使いましょう。
 塩素系、酸素系、研磨剤入りの洗剤は墓石を痛めるのでお勧めできません。

●まず、タワシ磨き
 風雨にさらされている墓石の汚れの正体は、水垢です。水の中に含まれているミネラルと空気中の汚れが混ざって、墓石を変色させてしまいます。
 まず、中性洗剤を薄めた液をタワシに含ませながら、磨き洗い。特に、墓石と台座の接触部分には、泥などがこびりついていますので、タワシで泥汚れを取り去りましょう。
 その後、水洗いし、乾いたぞうきんで水分を拭き取ります。
 鳥の糞などがこびりついていたら、ナイフではぎ取りましょう。

●花筒の掃除
 特に夏の花筒の中は、花の茎が腐ってドロドロになっています。それをきれいにしておかないと、新しい花が長持ちしません。
 百円ショップでトイレブラシを求め、ブラシ部分をギュッと握って細くしたものを使うと便利。高いトイレブラシはギュッとつまんでも細くならないので、針金で作られた安いトイレブラシを買うのがコツ。
 お掃除が終わったら、花を飾り、お線香を上げて、お盆にはご先祖さまに我が家に帰って来てくださるようにお祈りしましょう。

7月上旬

住まいも夏支度

梅雨が明けると本格的な夏

●昔は住まいも夏支度
 障子はスダレのはまった夏障子に替えて風通しをよく。畳には籐の敷物を敷いて足元を涼しく。座布団は夏用の縮みのカバーに。そして、スダレやのれんを掛けて、涼しい風を屋内に呼び込みました。
 現在は、それらの夏用品をしまっておくお蔵もなくなってしまいましたので、住まいの夏支度をする家庭も少なくなりました。それよりエアコンのおかげで過ごしやすくなりましたね。

●現代の夏支度
 それでも、エアコンにばかり頼らずに、夏は夏の景色を整えましょう。
 例えば、カーテンも夏用の柄行と冬用の柄行を揃えておくと便利。冬用のカーテンは、洗濯をして、そのまま2~3日カーテンレールで干し、夏用のカーテンと付け替えます。そうすれば、半年に1回くらいはカーテンのお洗濯をするということが習慣化できます。あまり、長い間、カーテンを吊しっぱなしにしておくと、生地が傷む原因にもなります。
 我慢できる暑さなら、扇風機や団扇を使いましょう。

●風鈴は夏の風物詩
 風鈴は夏の風物詩。もともと、軒の四方に吊り下げられ、音で邪気を払ったもの。お寺の屋根を見ると、その名残が見られます。
 鉄器はリーンと澄んだ音色が長く続き、耳を楽しませます。大きさで音が違うので、大小並べるのも楽しみ。
 ガラス製は、江戸風鈴が有名です。チリチリとかすかな音が愛らしく、涼しげな絵柄は目にも楽しい風物詩です。
 ただし、秋風が吹く頃の風鈴は興ざめ。夏が終わったら、風鈴をしまいましょう。

6月下旬

人間がダニを育てた???

人間にとって快適ならダニにも快適

●暑さ寒さから解放された住まい
昔の田舎の冬は、雨戸と障子で外気を遮断し、暖房器具はこたつか火鉢しかなかったのですから、スゴイ寒さでした。夏は、夏で、団扇で風を送るしかないので、スゴイ暑さでした。
今は、エアコンがあるために、年中、快適な温度で過ごせます。ありがたいことですね。
でも、悩みもあります。冬、暖かく、夏、涼しい環境は、ダニにとっても快適な環境です。

●人間とダニの違いは?
 ダニを根絶しようと思っても、現在の環境では無理かもしれません。
 人間にとって快適で、ダニにとって不快なのは、唯一、太陽。梅雨の晴れ間には、寝具を日に干し、ダニを追い払いましょう。でも、表を干しても、ダニは裏のほうに逃げ込んでしまいます。そこで、日が高くなる9時頃に布団を干し、12時頃にはひっくり返してさらに干しましょう。すると、裏に逃げ込んだダニを退治することができます。

●寝具を清潔に
 衣類や寝具には、人の汗や垢が染みこんでいます。それは、ダニの大好物。そこで、衣類や寝具をマメに洗濯し、清潔にしておくことが肝心。
 昔、昔、全国のダニの調査をしたことがあります。掃除機のゴミを研究所に送ってもらい、その中にどれくらいダニがいるか調べたのです。
 清潔自慢の家のゴミにもダニが含まれていたのですが、一番、少なかったのは鹿児島。そこで考えました。鹿児島は桜島の噴火によって火山灰が家の中まで入り込み、朝晩のお掃除をやむなくされているのではないでしょうか、と。つまり、清潔にしておくとダニが少ないというだと思われます。

●アレルギーの家族がいる場合は
 ハウスダストがアレルギーを起こす原因だと言われます。
 もし、アレルギー体質の家族がいる場合は、掃除機のノズルの長いものを求め、掃除機を外に出して掃除をします。掃除をした後、発作を起こす例が多いのですが、それは掃除機の排出する空気でハウスダストを舞上げてしまうからだと考えられるからです。

6月上旬

いよいよカビ・ダニの季節

温度25度、湿度70%になると

●カビの好きな環境は?
カビが好きな環境は、酸素、栄養分、温度、湿度などの条件が揃うこと。人間も酸素がなければ生きてはいけませんから、家の中に栄養分と温度と湿度の条件が揃うとカビの天国になります。
栄養分とは、有機性のもの。畳も有機性であり、お風呂の汚れも有機性であり、綿などの衣服も有機性です。そこで、25度から30度の温度になって、湿度が70%を超えると、家中の有機性の栄養分を狙って大発生します。

●カビの好きな環境はダニも好き
 ダニも、高温多湿が大好き。カビもダニの餌になるので、カビが生えているところにはダニも隠れていると考えましょう。
 家の中にいるダニは、その7割以上がチリダニの仲間。チリダニは人を刺すことはありませんが、糞や死骸が粉状になって舞い散ると、アレルギー体質の家族にとっては大変。発作の元はハウスダストと言われていますが、ハウスダストの中のアレルギー物質はほとんどがダニ由来のものですから。健康な家族だったらあまり影響はないのですが……。

●まずは、湿気対策を
つまり、カビもダニも湿気を断つのが早道。湿度が高くなる季節には……。
畳の部屋にはカーペットを敷かないこと。共働き家族で1日中家を閉めっきりにする場合には、時々、エアコンの除湿機能を使って湿気をこもらせないようにすること。その時には、押し入れも開け放して同時に湿気を取ること。
また、入浴後は壁やバスタブに冷水をシャワーして温度を下げること。窓がある環境では窓を開けること。窓がない浴室なら、入浴後に換気扇を回すこと(3時間くらい)。それでもカビが生えてくるようなら、除湿器を使って強制除湿をすること。
キッチンでも、調理の後は換気扇を回すこと。流しやスポンジなどは、いつもきれいにしておくこと。
などに心がけましょう。

5月下旬

夏に向けて、エアコンの点検

もうすぐ、暑い夏がやってきます

●夏をもって旨とすべし
 日本家屋は「夏をもって旨とすべし」と言われました。温暖地帯と良いながら、真夏には熱帯性気候が盲腸のように日本列島に張り出し、まさに熱帯気候が訪れます。昔は、冬はいっぱい着込めばなんとかしのげるものの、夏の暑さには閉口だと、夏に涼しい家を造りなさいと推奨したのでした。
 現在は、エアコンが普及し、快適な夏が過ごせることはなんと幸せなことでしょうか。そのエアコン、部屋の空気を吸って、涼しい空気を(冬は暖かい空気を)吐き出します。そこで、部屋の空気に浮遊している汚れを全部、吸い込み、汚れているんですよ!

●エアコンの掃除は、まず電源を切って
 エアコンの掃除は、外して洗って乾かしてセットして……と、結構、時間がかかりますので、晴れた日を選んで朝から取り組みましょう。
 まず、電源を切ってください。そして、カバー・フィルターを外します。外したカバーとフィルターは洗剤溶液とタワシできれいに洗います。そして、陰干し。
 フィルターを外すと、熱交換機の部分が現れます。そこに、市販のエアコン洗浄剤をスプレーします。家の外にあるドレン排水ホースから汚れた水が出てきますので、受け皿を置いておきましょう。
 本体部分を濡れたタオルで拭き取り、乾いたフィルターとカバーを嵌めれば終了。20~30分、送風運転をしましょう。

●次の季節のために大切なこと
 冷房やドライ運転をすると、熱交換機で空気を冷やした時に生ずる水分が熱交換機に残ります。吸い込んだ部屋の埃がその水分を吸収し、しめった状態になっているのです。
 夏が終わってそのままにしておくと、埃と湿気が大好きなカビに狙われます。そして、暖房時にそのカビが部屋中にばらまかれるというわけです。アレルギー体質の家族がいる家庭などでは、エアコンのカビが原因で症状がひどくなる場合もあります。
 「夏が終わったらエアコンの掃除」と心得て、健康にお過ごしください。

5月上旬

梅雨に先駆けて保存食の点検

五月晴れの湿気対策

●五月晴れは梅雨の晴れ間
「五月雨を集めて早し 最上川」芭蕉の句にある五月雨とは、実は、6月の梅雨の季節の句なのです。旧暦では現在より約1か月遅れで季節が巡りますので、五月雨は6月の梅雨に降る雨ということになります。
同様に「五月晴れ」というのも、梅雨のシーズンにカラリと晴れ上がった状態のこと。でも、現在「五月晴れ」というのは、まさに乾燥度の高い5月の気候を言い表しているような感じがします。梅雨に先駆けたこの時期、保存食の湿気対策を考えてみましょう。

●保存食は保存のためではなく食べる食
 保存食は保存しておくための食品ではありません。使うための食品です。保存が利くからと言って、長く保存しておくと、酸化してまずくなったり、食べられなくなったりします。
 古来からの保存法には、冷凍、塩蔵、砂糖漬け、乾燥などの方法があります。
 例えば、冷凍食品。冷蔵庫は霜を自動的に取るために、時々、モーターが休みます。いつまでも冷凍室に入れておくと、霜がついてしまいますよね。それは、モーターが休んでいる時に表面が少し溶け、それがまた氷り、また溶けて、また氷り……繰り返しているうちにガビガビに霜がついてしまうのです。そこで、早めに食べるのが美味しく食べるコツ。塩蔵も、砂糖漬けも、早めに食べるのが美味しく食べるコツなのです。

●保存食も酸化します
 乾燥した保存食。例えば、切り干し大根や高野豆腐。長く保存しておくと、茶色が濃くなって変色してきますね。それは、酸化が進んでいる証拠。美味しくないだけでなく、体にも悪いんですよ。
 湿気が多くなる梅雨に先駆けて、特に乾燥タイプの保存食の点検をしましょう。賞味期限が近づいている物は、今日の料理に使ってしまいましょう。
 乾燥タイプの保存食は密閉容器に入れておくのが一番。湿気や酸化を押さえるばかりでなく、台所の臭い対策にも役立ちます。

4月下旬

春の大掃除

まずは、押し入れの整理から

●不用な物が詰まっていませんか
日本型モジュールは、「立って半畳、寝て1畳」が基本。つまり、縦180センチ、横90センチ、畳の大きさが基本です。
押し入れは、幅が180センチ、奥行きが90センチ。布団をしまうには都合が良かったのですが、ベッドの生活が一般的になると、押し入れには不用な物が雑多に入ってしまうことになります。しかも、奥行きが90センチもあると、物が取り出しにくいので、ますます不用な物をしまうことになってしまいます。

●現代の大掃除は整理・整頓
「大掃除」と言っても、昔のように、家具や建具を運び出し、畳を上げて庭に干し……なんてことは現代生活には無理。核家族ですから、家具を運び出す人手もなければ、集合住宅化して畳を干す庭もありません。
 そこで、不用な物の整理・整頓が大掃除と心得ましょう。
 まず、押し入れの物を全部出します。そして、段ボール箱や収納財の中を確認し、用・不用を整理。整理ができたら、必要な物だけを段ボール箱や収納財にしまいます。掃除機で隅々の埃を吸い取ってから、元のように押し入れに入れましょう。

●押し入れの湿気対策
湿気が多い環境では下に簀の子か引き出し式のプラスチックケースを置いたほうが無難です。結露しやすい環境では、壁面にも簀の子をセットしましょう。あるいは、荷物梱包用のプチプチビニールを張り巡らすのも良いでしょう。
また、空になった押し入れに除湿器を入れ、1日くらい除湿器を回して湿気を取り、万全にしてから物を納めます。

4月上旬

ABC分析で整理整頓

新学期のスタートはABCから

●ビジネスに学ぶ整理学
新学期でABCを学ぶ子ども達にあやかって、整理学もABCでスタート。
ビジネス界にはABC分析という方法があります。大得意さまはA、中得意さまはB、それなりのお客さまはC。A得意さまには頻繁に、B得意さまには時々、C得意さまにはそれなりにコンタクトを取れば効率がよいという考え方です。
整理も同様。とっても愛着のある物はA、ちょっと気になる物はB、不用な物はCというふうに分析してみましょう。

●愛着のある物は適材適所に収納
適材適所に収納のコツは……①同じアイテムは同じ場所に収納②使う場所の近くに収納③使う頻度で収納場所を決める、この3点が収納の鉄則です。
 同じアイテムは同じ場所に収納しておかないと、次々に買ってしまい、整理をしてみたら古い物がいっぱい出てきた、なんてことがないように。
 キッチンで使う物はキッチンに。リビングで使う物はリビングに。洗面所で使う物は洗面所に。取り出す時にスムーズで、タイムセービングにも役立ちます。
 また、使う頻度が高い物は取り出しやすい場所に。頻度が低い物は少々取り出しにくい場所でも仕方がありません。

●ちょっと気になる物は1年保管
 ちょっと気になる物は、2つの箱に分けます。①思い出箱②迷い箱。
 思い出箱は、1つに決めてその箱に封印。入り切らなくなったら、思い出に順番をつけて重要な物だけを取っておくようにしましょう。
 使わないけれど捨てられない物は迷い箱に詰めて、1年経っても使わなかったら捨てましょう。

●不用な物は処分しましょう
 不用な物は、3つの箱に分類します。①差し上げ箱②捨て箱③ボランティア箱。
 あの人だったら喜んでくれるかもしれない物は差し上げ箱に。近日中に必ず連絡をして、差し上げるのも肝心。
 もったいないけれど家に置いておけばスペースの無駄。捨て箱に仕分けされた物は、地域の分別方法に合わせて捨てましょう。
 ボランティア箱に仕分けされた物は、ボランティア団体を調べて連絡してみましょう。ただし、失礼にならないように、洗濯や繕いをしてから、ですよ。

3月下旬

先祖に感謝するお彼岸

お仏壇・お墓のお掃除

●春のお彼岸
 春のお彼岸は、春分の日(2011年は21日)の日を中心に前後一週間。お寺では彼岸会の法要が行われ、家庭でも仏さまにお線香を上げ、僧侶を招いてお経を上げていただきます。
 お彼岸のお中日の21日は、仏教に関わりなく、春分の日として国民の休日になりました。今年は月曜日に当たりますので、3連休の嬉しい日並びです。

●お仏壇のお掃除には絵筆を使って
僧侶を招いて読経をしていただく家もあり、特に亡くなった方がある家では親戚縁者がお線香を上げに来ますので、仏壇のお掃除は念入りに。
まず、お位牌など仏壇の中のものを出し、柔らかい布で隅々の埃をきれいに拭き取ります。
ところが、お仏壇は細かい細工がしてあり、その部分は羽根ばたきなどでは隅々の埃が取りきれません。そこで、私は絵筆を使います。画材屋さんでちょっと硬めな絵筆を買い求めましょう。絵筆なら、お仏壇の隅、細工の細部に至るまできれいに埃が振り払えます。
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●お線香立ては箸でお掃除
 お線香立ての灰にもぐっているお線香の燃え残りは、台所のステンレスの網籠で振るってもいいのですが、灰が飛んだりしてちょっと後始末が面倒。そこで、先の細い箸を使ってつまみ出すという方法はいかがでしょうか。

●お墓のお掃除はナイロンタワシで
 お墓のお掃除には、タワシ、ナイロンタワシ、タオルを持って行きましょう。水を掛け、タワシでざっとこすった後は、タオルで水を拭き取ります。
でも、風雨と埃にさらされている墓石は、特に接合部分に汚れが溜まっています。そこはナイロンタワシでゴシゴシと汚れを掻き取ります。
お掃除が終わった後は、お花を手向け、お線香を上げてご先祖さまに感謝しましょう。

3月上旬

弥生、草花がいよいよ生い茂る季節

子ども部屋の整理・収納

●いよいよ春ですね
 3月は、旧暦では「弥生(やよい)」と呼ばれました。旧暦の3月は、新暦では1か月ほど先の季節ですから、草花はいよいよ生い茂る季節。「いやおい=いよいよ生い茂る」が「やよい」となったという説が有力です。
 受験や卒業、冠婚葬祭なども多く、人事もなにかと気ぜわしい季節です。卒業、入学など、人生に一区切りつける時期ですから、家族の持ち物の整理・点検をしてはいかがでしょうか。

●満艦飾からシンプルライフへ
以前、資生堂の方がこんなことを言っていました。「1960年代は、化粧も満艦飾。つけまつげを上に2枚、下に1枚。アイシャドーやアイラインやチークや、思いっきり塗ったものです。人間は、一度、満艦飾を取り入れ、それからナチュラルメイクに移行するもののようですね」と。
人生もまた同様。私達も、高度成長期にさまざまな物を取り入れ、今、シンプルライフを目指したいと思っているのですが、なかなか家の中が整理できません。
子ども達も同様。「あれが欲しい」「これが欲しい」とおねだりした結果、子ども部屋は物であふれかえっているのではないでしょうか。
今こそ、シンプルライフの身軽さを子ども達にも味合わせてあげましょう。

●不用な物は捨て、必要な物を購入
「捨てる技術」「整理学」など、書店の棚には整理学の指南書がいっぱい。それほど、日本の家庭には不用な物があるということなのでしょう。
春休みで時間もあることでしょうから、子ども達と一緒に整理に取りかかりましょう。
まず、段ボールを3つ用意します。
1つは、不用だけれどどうしても取っておきたいものの箱。
もう1つは自分には不用だけれど、友達にあげたいものの箱。必ず、誰に何をあげるのか、確実にイメージして箱に入れましょう。そして、すぐに差し上げるのもコツ。
さらに、不用なものの箱。この箱は、さらに仕分けして、普通ゴミの日、粗大ゴミの日、行政の仕分け法に従って捨てましょう。
子どもに確認しながら、それらの箱に仕分けしていきます。残った物は、アイテム別にクローゼットや箪笥にしまいます。収納財の大きさに合わせてたたんでしまえば、すっきり片づきますよ。

2月下旬

バーゲンセール利用法

後悔しない買い方

●行く前に何を買うかを決める
 最近は、バーゲンセールもどんどん早くなり、1月から始まるお店もあります。季節の真っ最中なら、欲しい物も思い当たりますが、2月3月のバーゲンは来冬のためのものですから、慎重さが必要。今冬の間に「あれが欲しい」「あれがあると便利」と感じた物をリストアップして、失敗のない買い物をしたいものですね。

●安物買いは銭失い
昔は、「安物買の銭失い」と言われました。安いと思って飛びついても、すぐ壊れたり、気に染まずに使わなくなってしまったりしては、お金を捨てるようなものですね。
バーゲン会場では、興奮状態にありますので、冷静さを心がけてください。また、「もし着なかったら誰かにあげる」と考えてつい手を伸ばしてしまうことも多いもの。しかし、自分が欲しくない物を誰かが欲しいわけがありません。現代は、欲しい・欲しくないという感性がハッキリしていますので、不用な物をもらっても迷惑というものです。「○○を買って来て」と頼まれれば別ですけど。

●ネットで検索する方法も
メーカーのホームページには、その会社の製品一覧が載っている場合があります。バーゲンに行く時に、ネットをチェック。その中で、欲しい物を探し、それがバーゲンに出ていたら幸運。バーゲンは在庫一掃の意味もありますので、人気商品が出ているとは限りませんが。
「楽しくてやがて悲しきバーゲンかな」なんて気持にならなりませんように……。


2月上旬

いっそう寒い季節

高齢世帯ではストーブよりエアコンを

●更に衣を着重ねる更衣(如月)
 2月は、如月または更衣と書いて「きさらぎ」と読みます。如とは、「似ている」「負けず劣らす」という意味。更衣とは、草木が更生することを言い、更に衣を重ねるほど寒いという解釈は間違いだそうです。旧暦で2月は現在の3月頃に当たりますので、なるほどそうかもしれませんね。
 でも、新暦では、寒に負けず劣らす寒いことは確か。風邪を引かぬよう、健康を害さないよう、いっそう注意してお過ごしください。

●寒ければ動きたくなくなります
暖を取ると言えば、昔はこたつが主流。ぬくぬくと暖かいのは嬉しいのですが、こたつから出るには勇気が要りますね。最近は、ストーブで部屋全体を暖めるようになりましたので、ちょっとはマシ。それでも、寒い間は家事も手を抜きたくなります。
 そこを、どうやって頑張りましょうか。ま、埃では死にませんから、適当に手抜きをするのもやむを得ません。

●高齢世帯はエアコンを
 電気ストーブにはコードがあるので、引っかかったりすると事故になるし、電気代は高いし。ガスストーブも同じく管があって引っかかったらあぶないし、ガス漏れも心配だし。石油ストーブは燃料代が安くて嬉しいけれど、石油の継ぎ足しが面倒だし、継ぎ足し時に石油がこぼれて事故になることもあります。
 特に高齢世帯では、ストーブよりエアコンにしてみませんか。ガスや石油より燃料費が高いものの、安全性は他よりも優れています。でも、危険度から言えば、最も安全な方法。タイムスイッチもついているので、就寝後にスイッチを切る、朝目覚める前に部屋を暖めておく……なんて使い方も便利。
 昔は、寒冷地ではヒートポンプエアコンは使えませんでしたが、今では大丈夫です。
 でも、燃焼する時に水分を発生する石油やガスと違って部屋が乾燥するので、エアコンを使う場合は加湿器がセットと考えてください。

1月下旬

お正月さまを送りましょう

松の内は15日まで

●お正月飾りを片付ける
 神さまの依代である松を飾るお正月。そこで、松を飾る期間を“松の内”と呼んでいます。さて、松の内はいつまでなのでしょうか。
 本来は15日とされていたようですが、江戸時代に「7日をもって飾り納めにせよ」という令が発せられたという説があります。もう仕事が始まっている現代では、お正月気分も7日までが精一杯かもしれませんね。

●ゴミとして出す時には
 さて、1年の幸運を願ったお正月飾りを、どうやって処分しますか? 本来はどんど焼きなどといって、地域のお飾りを集めて燃やしたものでした。お正月さまは、煙に乗って天にお戻りになります。
 ところが、CO2の発生を規制するために、たき火を禁止している地域もあります。その場合は、ゴミとして出す他はありません。神さまとゴミと一緒というのもいかがなものかと思われますが、行政指導なら仕方がありません。
 せめて、白い檀紙にでも包んで、ゴミ袋の一番上に置いて捨ててはいかがですか。きっと、収集車ではゴチャゴチャになってしまうかもしれませんが、ま、気持の問題です。

●庭で小さなどんど焼きを
 大きくて立派な門松なら、取り付けてくれた業者に処分をお願いするしかありません。でも、ドアに吊す程度のしめ飾りなら、庭で燃してみてはいかがでしょうか(あまりお勧めできませんが)。
自宅で燃やすことを考えると、しめ飾りの材質を選ばなければなりません。燃すと有害ガスを発生するプラスチック素材がついた製品は買わないこと。すべて天然素材の製品を求めてください。
 何事もそうですが、最終処分を考えて商品を選択することが大切です。

1月上旬

新年を祝う松飾り

お正月さまの形

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●お歳神さまがやってきます
 新しい年を運んでくださるのは、「お歳神さま」。遠い昔から、お歳神さまをお迎えするために、さまざまなしきたりがありました。
 門松は、家々の門口に松を立てて神さまを祝った習慣です。常緑樹を飾って歳神さまを祭る習慣は、古代からあったそうです。平安時代には、子(ね)の日の松という風習があり、新年の子の日に野山に出て小さな松を根ごと引き抜き、持ち帰って玄関に飾りました。長寿を願う催事でした。
 松は、神さまの依代(よりしろ)。神さまは姿が見えませんから、人々は松を飾り、そこに神さまが下りたってくださったと考えたのでした。
 中央に竹を3本立てて、その周辺に松や緑の枝をあしらい、むしろを巻いて縄で縛ったものが正式な門松。これは室町時代くらいから飾られるようになりました。

●略式でも気持があらたまります
近年では、正式な門松は商業施設だけになり、一般の家庭ではなかなか見られません。高価だということもありますが、エコロジー的な観点からも簡略化されています。
でも、マンションであっても、老夫婦だけになってしまっていても、ちょっと改まった環境をつくって新年をお祝いしてみませんか。立派な門松を飾る必要はありませんが、しめ飾りを玄関ドアに吊すだけでも“今年1年いい年でありますように”という願いが表現でき、“頑張ろう”という意欲が沸いてきます。

●お正月準備は30日で終了
お師匠さんも走る師走。大掃除やお歳暮や年賀状やおせち料理や……慌ただしい年の暮れですが、縁起物のお正月飾りですから決まりがあります。それは、29日は「苦」に通ずると言って飾ってはいけないこと。そして、31日は「1夜飾り」と言って嫌われたこと。前日になっても準備が出来ていない怠慢を戒めたという説もありますが、旧暦では31日はなかったからという説もあります。

12月下旬

煤払いは神事だった

お正月さまをお迎えする大掃除

●大掃除は男性が主役
一昔前までは、大掃除は暮れの風物詩。建具を全て外して庭に持ち出し、障子を張り替え、家具をすべて運び出し、畳を上げ、床下を掃除し……それが終わったら干した畳のホコリを払い、逆の手順で元通りに戻します。建具や畳には符牒をつけて、間違いなく元の場所に戻さないと、当てはまらなくなってしまいます。古い家の建具には、まだその符牒が残っているかもしれませんね。
そんな時代には、男性が主役にならなければ大掃除は成立しません。でも今は、家具を持ち出す庭もないし、畳はフローリングに代わってしまったし、障子にはガラスがはまっていて張り替える必要もないし。
現代の大掃除には、男性の登場場面は少なくなってしまいましたね。

●煤は神さまのもの?
さらに昔。年末の大掃除は男性の役目。お正月は神さまが我が家に来てくださる大切な神事なので、お正月さまをお迎えするためのお掃除は家長の役目でした。
裏山から竹を切り出し、てっぺんに笹をくくり付け、天井の煤を払いました。神聖な火から出た煤は、神さまの化身。竃の天井、囲炉裏がある茶の間の天井の煤を、1年間の感謝を籠めて払いました。
男性が率先してお掃除をしてくれるなんて、昔は「男女共同参画社会」という言葉はなくても、それぞれの役割を全うしていたのですね。
大掃除は男性にまかせ、女性たちは、おせち料理やお雑煮など、お正月料理のしたくにいそしんでいました。

●餅つきも男性が主役
今ではイベントとしてにぎわうお餅つきですが、昔はそれぞれの家毎にお餅をついていました。
糯米を蒸かすのは女性の役目、でもお餅つきはやっぱり男性が主役。重い杵を上げ下げしてペッタン、ペッタン、やるのですから、力のある男性がついたほうが滑らかに仕上がるのです。
男性の杵のリズムに合わせて、水を手取るのは女性の役目。杵を下ろした時に臼にくっついたお餅を、手に水をつけて臼から剥がして内側に織り込むのです。かけ声をかけながら、気持を合わせ、お餅が完成します。気が合わなければ、杵でゴツンと頭を突かれてしまいますから、大変。
それにしても、つきたてのお餅のおいしいこと。召し上がったことはありますか?

12月上旬

年末の大掃除は計画的に

1週間かけて大掃除

●現代の大掃除は女性が主役
男性が主役だった一昔前までの大掃除と違い、現代は女性が主役。それというのも、住居形態が代わり、ライフスタイルが代わり、汚れの種類も代わってしまったので、昔のような大掃除は不要になってしまったからです。畳の部屋はないし、障子もないし、煤払いの必要もないし……。
日常のお掃除の規模の大きいもの、気になる場所を徹底的にお掃除すること、現代の大掃除はそんな感じですね。

●1週間の計画を立てる
「お掃除は内から外へ」「上から下へ」という茶道の流儀にならって、大掃除の計画も内から外へ、上から下へ。一度にやろうとするとヘトヘトに疲れてしまいますから、毎日少しずつ、1週間かけての大掃除計画を立てましょう。
1日目—押し入れ、収納の整理整頓。
2日目—最もイヤな場所、換気扇の掃除はエネルギーのある最初の頃に。
3日目—電気の傘のホコリ取り、部屋の隅の天井の煤払い、長押のホコリ取り。
4日目—洗面所、お風呂場、トイレなど水回りの掃除。
5日目—キッチンの整理整頓と掃除。
6日目—全ての部屋の床の掃除。
7日目—家族を巻き込んでガラス磨き。

●大掃除は家族を巻き込んで
大掃除と考えただけで憂鬱になってしまいますね。家事は、孤独な作業になってしまえば憂鬱、家族を巻き込めばイベントになります。
と言っても、役に立たない男性や子どもたちがいると却って足手まといになる場合もあります。でも、最後の日だけはイベントとして大掃除を家族で楽しんではいかがでしょうか。
そんな場合は、ガラス磨きなどが最適です。朝、おにぎりを作ってお昼に食べると、イベント気分がいっそう高まります。夕方はきれいになったお風呂にみんなで入って温泉気分というのもいいですね。

11月下旬

冬用の寝具を整える

布団・毛布・電気毛布

●羽毛布団の使い方
軽くて暖かい羽毛布団をお使いの家庭が多いことと思います。羽毛布団は、冬暖かく、夏涼しいのが特徴。夏は薄い羽毛布団、春秋はやや厚めの羽毛布団、冬はやや厚めのものと薄いものを重ねて使うオールシーズンタイプもあります。
冬の羽毛布団の使い方は、肌に一番近いところに羽毛布団をかけること。空気をたくさん含む羽毛布団は、体温を逃がしません。それだけでは寒ければ、その上にホテルなどで使っているベッドメイキング用の大型毛布をかけるのが良いでしょう。そのためには、肌触りのよいガーゼタイプの布団カバーをかけ、お洗濯ができるようにしておくことです。

●毛布を使う時には
羊毛の毛布は、肌に直接触るとチクチクすることがあります。羊毛の毛布を肌掛けに使う時には、これも肌触りのよいガーゼのカバーをかけておくのがよいでしょう。洗濯の利くシルクの毛布もありますので、それならカバーなしでも快適。

●電気毛布
一晩中、通電しておくと、肌を乾燥させすぎる心配があります。寝る前にしっかり暖めておいて、寝る時には電気を切ってしまうという方法もあります。そして、タイムスイッチをかけておいて、目覚める2時間ほど前から通電すると、朝、寒い思いをしなくて済みます。
夏の間はしまっておいた電気毛布を出し、通電してみて、故障がないかどうか確認をしておきましょう。いざという時に使えなかったということがないように。

11月上旬

エアコンが安全・経済的

冬の暖房を考える

●ヒートポンプとは?
低いところから高いところへ水をくみ上げるポンプのように、熱をくみ上げるのがヒートポンプ。いわゆるエアコンは、この方式でつくられています。冷蔵庫も同様です。
ガスや石油など燃焼方式の暖房よりも、熱効率が良いのが特徴。また、室内の空気を使って燃焼するガスや石油より、空気を汚さないのも特徴。逆に、燃焼することによって水分を発生するガスや石油より乾燥しやすいので、加湿器を上手に使うことも必要です。
特に高齢世帯や赤ちゃんのいる家庭では、エアコンのほうが安心・安全。石油などは給油する時の事故も心配ですね。
エアコンは空気を汚さないといっても、人が生活することによって空気は汚れますので、時々は窓を開けて新鮮な空気を取り込むのが健康的です。

●冬が来る前にエアコンの掃除
最新式のエアコンは、自分でお掃除してくれるものがあります。でも、ちょっと前のエアコンを使っている家では、冬がくる前にエアコンのお掃除をしておくのがお勧めです。夏の間に湿気がこもり、そこにカビが生えている場合もあるので掃除が肝心。
まず、ビニール袋、ガムテープ、ドライバー、掃除機、エアコン洗浄スプレー、住居用洗剤、ぞうきん、バケツを用意します。外側のドレンホースの下に、発泡スチロールのトレイなど捨ててもいいものを当てておきます。ここに、熱交換機の汚れが流れ出ます。
次にエアコンのコンセントを抜き、エアコン洗浄スプレーが飛び散らないようにビニール袋をエアコンの周りに貼り付けます。ドライバーで吸い込み口にあるネジを外し、カバーを外します。熱交換機に張り付いた埃を掃除機で吸い取り、エアコン洗浄スプレーをスプレー。パネルやフィルターは住居用洗剤で洗っておきましょう。
すべて乾いたら、元のようにセット。この冬は爽やかで健康的な暖房が約束されます。

10月下旬

温度も湿度も快適なシーズン

虫干しに最適です

●家にこもった湿気を追い出しましょう
高温多湿の日本の夏。家の中は、夏の間の湿度と温度がこもって、押し入れやワードローブの中はムンムンしているかもしれません。昔の人々は、5月と10月には虫干しをして、衣類のメンテナンスをしたものでした。最近では、防虫剤が開発されていますので、虫に狙われることは少なくなりましたが、この季節をキッカケとして、夏の湿気を追い出し、寝具や衣類の整理・手入れなどをしてみませんか。

●押し入れ・タンス・洋服ダンス
押し入れに不用なものを押し込んでいませんか。いったん全部、出して整理・整頓をしましょう。まず、布団は出して日干し。中の物を出し、掃除機をかけて隅々の埃を吸い取ります。湿気がこもっているようだったら、ドライヤーをかけて湿気を追い出します。不用な物は、この機会に整理しましょう。
タンスの中も、出したりしまったりしているうちに、グチャグチャになりがち。いったん出してたたみ直し、所定の位置にしまいます。タンスの整理は、タンスに合わせて衣類をたたむのがコツ。出してたたみ直しているうちに、不用な衣類がみつかりますので、整理のチャンスです。
洋服ダンスも、いったんみんな出して、掃除機をかけて隅々の埃を吸い取りましょう。不用なハンガーなどがたくさんかかっていると、収納力が少なくなります。洗濯屋さんからもらった針金のハンガーなどは整理します。そして、スーツやコートなど同じ方向を向けてしまうと収納力も上がります。

10月上旬

お掃除文化の日

男性主役から女性主役へ

●昔のお掃除
昔の庶民の生活は、ほとんど板の間生活。畳は普段はたたんでしまってあったから「タタミ」と呼んでいました。板の間と言っても、機密性の低い部屋なので、お掃除はほとんど不用。日常的なお掃除はしなかったようです。
でも、お正月ともなると、お正月様を迎えるためにすす払いをしました。すすは、囲炉裏で火を燃やした時に発生するもの。火は神であり、その燃えた結果生ずるすすも神様。その神様の化身に関わるのは男性の役割でした。私は以前、全国の民俗学者にお掃除の文献を依頼したことがありましたが、記録として残っているものはすべてすす払いに関するものでした。女性が担当するお掃除については、記録として残すに足りず、とういわけなのでしょう。そこで、日常的なお掃除に関する記録は残っていないわけです。

●日本はお掃除下手
布団も毎日たたむ、ちゃぶ台も食事の後はたたむ。すべてたたんでしまっておく日本の生活に、たためない西欧家具がどんどん入り込んできました。たたまないベッド、たたまないダイニングテーブル、たたまない勉強机……「うさぎ小屋」と言われる狭いスペースにどんどんたためない家具が入り込んで、日本の生活は窮屈なものになってしまいました(主婦にとっては便利になったのですが)。
そんなわけで、お掃除もしにくくなりました。電気掃除機が普及したといっても、狭い部屋に家具がぎっしり置かれていると、身動きが取りにくいですものね。
でも、居住スペースにゆとりができてきた現代、お掃除も見直してみましょう。お掃除は整理するという要素と整頓するという要素があります。お掃除の前には、まず整理・整頓。そして、上から下へと埃を払い、最後に掃除機をかけて床のチリやゴミを吸い取ります。
でも「埃では死なない」と言われますので、アレルギー体質の家族がいない家庭では、文化の日をきっかけに、その家庭なりのお掃除文化を考えてみましょう。

9月下旬

お墓の掃除

お彼岸がやってきます

●ご先祖様に感謝する日
「彼岸」は文字通り彼方の岸、極楽浄土の世界。「此岸(しがん)」は文字通り此方の岸、私たちの生きている世界です。
春分の日と秋分の日は真西に太陽が沈む日。その日をお彼岸の中日とし、西にあると考えられている極楽浄土に行ったご先祖様に感謝します。その前後3日間は、6つの徳目「六波羅蜜」を1日に1つずつ修めるのだそうです。
お彼岸の間は善行も悪行も何倍もの果報になると考えられていますので、良いことだけをするように心がけるのがよさそうです。虫も殺してはいけないと言う地方もあり、生前に救った蜘蛛の糸を伝わって天国に登ろうとしたという話しを思い出しますね。

●お墓の掃除
お彼岸を迎える前にお墓の掃除をしましょう。夏の間に雑草が生い茂っているかもしれません。まず、草取り。そして、墓石磨き。雨と埃が混じって、台座の水はけが悪い部分は黒ずんでいます。タワシで洗い流しましょう。
忘れがちなのが、花立の中側。花の茎が太陽に熱せられて腐り、花立の内側はドロドロになっています。百均でトイレブラシを買います。百均のトイレブラシは針金に毛を巻き付けただけの簡単な物が多いので、手でギュッと握ると花立に入るサイズになります。そんな商品を選んでください。花立の内側を何回もこすり、ドロドロをすっかり落としましょう。そうすれば、お花も長持ちします。
最後に花を飾ってお線香を上げ、ご先祖様に感謝しましょう。

9月上旬

万一の災害が起こったら

家族で話し合っておきましょう

●いつ起きてもおかしくない大地震
世界各国で大きな地震が起こっています。関東大震災も、その周期から考えると、いつ起きても不思議ではない時期に入っているそうです。でも、私たちは「今日は起きないだろう」と日常生活を平穏に送っています。
でも、防災の日をきっかけに、年に1度は対策について家族と話し合っておきましょう。
地震は、すべての地域が壊滅的な被害を受けているかというと、そうではありません。数キロ離れれば、地震などなかったような地域があります。もし、住んでいる地域が大きな被害を受けたとしても、親戚や知人の住んでいる地域はほとんど被害を受けなかったりということがあるのです。また、阪神淡路大震災の後、コンビニエンスを中心に食料支援などが充実してきましたので、食料の備蓄などはあまり必要ありません。

●家族で話し合う
災害時には、回線が混乱して携帯電話が繋がらないことがあります。そこで、携帯電話会社の「伝言ダイヤル」の使い方を確認しておきましょう。
まずは、緊急避難場所を決めておいて家族全員がそこに集合。それから、避難先へと向かいます。
非常持ち出し袋には、食料より、常備薬、当座の現金(細かいお金で用意しておきます)、衛生用品(おむつなど)、親戚・知人の連絡先メモなどを入れておくのが肝心です。
ところで、被害に遭わなかった地域の人から、救援物資が送られることがあります。古着などを送っても失礼。「ゴミのような物資が山のように届く」と聞いていますが、もし援助の気持があったらやっぱり義援金を送るほうが心が伝わりますね。

8月下旬

キャンプ用品をしまう

来年も快適に使うために

●ナイロン製品の手入れ
雨に濡れても泥に汚れても大丈夫なように、多くのキャンプ用品はナイロンやプラスチックでできています。そこで、水分が蒸発しにくく、翌年に拡げてみたらくっついてしまっていたということがないように。洗剤でタワシまたはスポンジ洗い。その後、ホースで洗剤分を落とし、竿に吊して乾かします。その時、ひっくり返して裏表がしっかり乾くようにします。洗濯機で洗うと、洗い残しがありますので、手と目で確認しながら洗うのが肝心。

●たたみジワの通りにたたむ
テントやシートなどは大きいので、つい乱雑にたたんでしまいがち。でも、きちんとたためば省スペースになるばかりではなく、長持ちの秘訣でもあります。きっと、倉庫などにしまうでしょうから、新聞紙などで包んでしまうと埃を寄せ付けません。紐で縛って、所定の位置にしまいましょう。
キャンプで楽しんだ後は、家族みんなでキャンプ用品の手入れをしましょう。そうすれば、用品に対する愛着も深まります。

8月上旬

夏休みの大掃除

夏の掃除は水作戦

●夏こそ、水を使うお掃除を
暑い、暑い、とクーラーをかけた家の中で過ごしていては不健康。いっそ、大掃除をしてみませんか。例えば、ガラス磨き。ガラス磨きは、やっぱり水を活用するのが一番。窓の内側の敷居には水受けぞうきんを丸めて敷き詰めて、スポンジに洗剤を含ませて上から下にたっぷり塗りつけます。その後、ゴムベラで上からしたに掻き落とします。外側は、洗剤溶液をスポンジにつけてゴシゴシこすり、ホースで水をかけた後、ゴムベラで水分を掻き落とします。最後に、敷居に敷いたぞうきんで敷居の汚れを拭き取りましょう。

●ブラインドの掃除
ブラインドは、外して洗うのが一番。外し方はメーカーのホームページにアクセスしてみてください。ポイントは、ブラインドを下ろした状態で外すこと。そうすれば、羽が開いた状態になり、まんべんなく洗えます。
外したブラインドは、平らなコンクリートに置き、まずホースで水をかけて汚れを浮き上がらせます。そして、バケツに洗剤を溶かし、それをつけながらブラシ洗い。次にひっくり返してブラシ洗い。裏面も同様に洗います。
斜めに立てかけて乾かしてから窓枠にセットします。
羽が曲がらないように、移動する時は慎重に扱ってください。

●最後はお風呂の大掃除
普段はできない天井や壁。これもホースで水をかけて汚れを浮き上がらせてから、絵付きタワシに洗剤液をつけてこすります。洗剤液が体にかからないように、角度に気をつけて。その後、ホースで水をかけて洗剤液を洗い流します。
次に、バスタブやタイル面をタワシで洗います。タワシ洗いでも落ちない汚れは、きっとカビが深く根を生やしてしまった部分。そこには、カビ取り剤をスプレーしておきます。
お掃除の完成祝いでお茶を飲み終わったころ、お風呂のカビ取り剤を洗い流し、早めの入浴。入浴前に作業着を洗濯機に投げ込んでおけば、お風呂から上がったころには洗濯が完了しています。
家も、体も、スッキリですね。

7月下旬

冷蔵庫の臭いは清潔度のバロメーター

冷蔵庫の掃除

●詰め込みすぎは不経済
冷蔵庫は、熱交換機で冷やされた空気が庫内を廻り、そのおかげで食品を冷やしてくれます。詰め込みすぎると空気が循環しにくくなって冷気が届かないところがでてくるため、温度センサーは「もっと、もっと」とモーターを回し続けます。そこで、電気代も過大にかかってしまうというわけです。
まず、冷蔵庫の整理をしてみましょう。野菜室の下に、しなびてしまった野菜はありませんか? いついただいたか分からなくなってしまった瓶の底に、こびりついたジャムが少しだけ残っていませんか? 冷凍ご飯があちこちにしまってありませんか? 残り物の野菜は細かく刻んでお味噌汁の具にしてもいいし、冷凍ご飯もまとめてチャーハンにしてもいいし、ジャムは煮物に入れたって美味しく食べられます。1か月に1度は「冷蔵庫の整理の日」と決めて、残り物の整理をしましょう。

●棚毎に掃除
暑い夏は食品が傷みやすいので、ドアを開ける時間や食品を外に出しておく時間を少なくするために、棚毎に掃除をします。まずは、最上段の食品を他の棚に移し、棚を外して洗います。よく拭いて、棚を納め、食品を納めて……ドアポケットも、同様にパーツ毎に洗ってセットします。冷凍室は、食品を冷蔵庫に移し、中を掃除します。
食品を入れる前に、消毒用アルコールをスプレーしておけば安心。消毒用アルコールは薬局で売っています。スプレー容器は、使い終わったスプレー式洗剤の容器を良く洗って取っておいて使うと便利。
冷蔵庫は、臭いが掃除のバロメーター。ちょっとでも臭いがしたら、掃除時です。

7月上旬

緑のカーテンで省エネ

室内温度が約3度下がります

●2020年までにCO2を25%削減
鳩山首相は、2020年までに二酸化炭素を1990年比で25%削減するという壮大な目標を立てました。太陽光、太陽熱、風力、波力、地熱発電など、自然エネルギーの導入を奨励する一方で、家庭内の省エネも期待されています。待機電力をなくすためにコンセントを抜いたり、照明をLEDに換えたり、ちょっと我慢してエアコンの使用を短くしたり……消費者も努力を求められています。

●緑のカーテンで省エネ
我が家では、南向きの寝室の前に、緑のカーテンをつくりました。長方形のポットにゴーヤの苗を3本植えて、それが4つ、12本のゴーヤが屋根から吊した紐に絡みついています。
最初の年は、5月の連休に植えたので、ちょっと遅すぎ。4月の中旬には植えたほうが屋根まで成長することが分かりました。鉢植えでありながら、一夏に30個ほどの小さなゴーヤが実を結びます。ゴーヤチャンプル、ゴーヤの味噌炒め、ゴーヤのおひたしなどが夏の夕食の定番になりました。
朝顔でも、ヘチマでもいいのですが、やっぱり食べられる実のほうが楽しみがありますね。

6月下旬

キッチンのカビ退治

食品保存庫が狙われます

●本格的な梅雨を迎えて
カビは、温度と湿度、そして食べ物のある場所が大好き。キッチンは、水を使うので湿気があり、火やお湯を使うので温度が高く、そして食物がいっぱいあるのでカビの温床です。
まずは、調理台の下のキャビネットをチェック。入っている物は全部、出しましょう。そして、キッチン洗剤でキャビネット内の拭き掃除。調味料などのこぼれ、食材のかすなどを拭き取ります。そして、ヘアドライヤーをかけて湿気を追い出します。その後、アルコールをスプレーしておけば万全。
調味料はトレイの上に置いておきましょう。万一、瓶から垂れてもトレイを拭けば簡単です。流し台下のキャビネットは、湿気を帯びやすいので、乾物や食品をしまう場合は密閉容器を使いましょう。
キャビネットの大掃除で出した物を再びしまう場合には、瓶や容器をキッチン洗剤で拭きましょう。そして、乾いてからしまいます。

●保存食品の賞味期限をチェック
この機会に、保存食品の賞味期限をチェックしてみたらいかがでしょうか。賞味期限を過ぎても、色や臭いが変わっていなければ食べられますが、何年も前に賞味期限が過ぎてしまったものは、思い切って処分したほうが無難です。
豆類や乾燥わかめ、切り干し大根やかんぴょうなどの乾物は日本の誇るヘルシー食品です。旅行に行った時など、つい手が伸びますが、時間が経てば酸化して決してヘルシーではなくなります。すぐに使い切るのが鉄則ですが、ついしまい込んでしまいがち。年に一度はチェックする習慣を。

6月上旬

爽やかな外気を取り入れる網戸の掃除

自然の空気を取り入れるために

●クーラーに頼らない生活
夏は涼しく、冬は暖かく、エアコンに慣れてしまった現代人は動物的感性が弱くなってしまったような気がします。夏は汗を流して新陳代謝を活発にし、冬は寒気に耐えて皮膚を丈夫にしたほうが健康的かもしれません。
エアコンに頼るよりは、自然の風を室内に取り入れて暮らしてみませんか? そのためには、虫やゴミを避けてくれる網戸が必要。そして、網戸を清潔にしておかなければ爽やかな空気は取り込めません。

●網戸は外して洗うのが一番
さまざまに考案された網戸洗いグッズが市販されていますが、使ってみると、どれもこれもイマイチ。桟にはめたまま洗おうとすると、どんなに優れたグッズでも、洗い残しができてしまったり、さっぱり洗えなかったりします。
網戸は外して洗うのが一番。外し方は、網戸のサイドを見るとストッパーのようなものがついていますので、それを上げ下げして外すのが一般的です。分からなかったらメーカーのホームページにアクセスしてみてください。
さて、外した網戸をコンクリートが張ってある場所に寝かせます。枠と網面が同じ面を下にしてください。枠と網面に差がある面を下にすると、ヨレてしまいます。

●ホースとブラシで
まずは、ホースで水をかけて荒汚れを落とします。次に、バケツに洗剤溶液をつくっておいて、それをブラシにつけながら優しく洗います。最後に、水をかけて洗剤を洗い流します。すすぎの時には網戸を立てたほうが合理的。
干す時は斜めにすると水切れが良くなります。乾いてから桟にセットしましょう。

5月下旬

押し入れの除湿

除湿剤だけでは安心できません

●詰め込みはタブー
押し入れには何が入っていますか。お客様用の布団? 季節外の衣装ケース? そればかりではなく、暖房器具や引き出物まで詰め込んではいませんか。詰め込めば詰め込むほど、空気が流通せずに湿気がこもります。まず、整理・整頓から始めてください。
そして、空気の通る箇所をつくっておくこと。下に簀の子を敷いたり、湿気やすいマンションなどでは壁にも簀の子を当てておくと良いでしょう。

●布団干し、風送り
良く、除湿剤を入れている家がありますが、それはまったく役に立たないと考えたほうが良いでしょう。なぜなら、押し入れは機密性が低く、押し入れの湿気を取るというより部屋全体の湿気を取ることにもなり、「こんなに水が溜まった」と喜べません。
長時間使わなかった布団は、日に干しましょう。使わなかったからといっても、カバーは黄色く変色してしまいます。外して洗いましょう。
すべての荷物を外に出して湿気対策を。本当は電気除湿器があると完璧です。あるいは、布団乾燥機の熱気をしばらく送って、その後、冷ましておきます。あるいは、ドライヤーを当てて乾燥させます。なければ、扇風機で風を送ります。
新築マンションに引っ越した方は、特に注意してください。鉄筋コンクリートの新築は、水の中に住んでいるようなもの。3年を超えるまでは十分な対策を。

5月上旬

雨具の準備はできましたか

快適な季節に梅雨の支度を

●1年で一番快適な季節
5月は、平均気温は20度前後で、暑くもなく、寒くもなく。湿度も、50パーセント前後でうっとうしくもなく、肌がカサカサにもならず。一説によると、蓮の花が咲き乱れる天国は、ちょうど5月くらいの気候だとか。防虫剤が普及する前は、虫干しにちょうど良い季節でもありました。

●傘の整理
「蓑ひとつだに無きぞ悲しき」……太田道灌が雨に降られて貧しい家の前で雨宿りをしていた時のこと。その家の娘が山吹の枝を差し出し、この句を詠んだのだそうです。山吹は、花は咲いても実がならない。家にも蓑が1つもない。というお洒落な言い伝えがあります。
戦後間もなくまでは、人数分の傘があった家は希でした。私の調査によると、今では1家に11本ありました。
100円ショップで売っていたり、引き出物やプレミアムでもらったりするので、たくさんあるのではないでしょうか。でも、古くなっていたり、錆びが出ていたり、骨が折れ曲がっていたりした傘はありませんか。梅雨の前に、傘を点検。濡れたまま乱暴にしまっておいて、シワになった傘などは濡らして日に干し、きれいにたたみ直せばシワが取れます。
骨が曲がっていたら、まっすぐに。骨と布を結ぶ糸が切れていたら繕っておきましょう。
企業を訪問すると、裏玄関にたくさんの傘が傘立てに入っている場面を見かけることがあります。定期的に点検して持ち主がいない傘は処分したいものですね。
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4月下旬

心機一転、不要品の整理

お掃除にビジネスセンスを取り入れる

●ABC分析
ビジネス界では、効率を高めるために常にABC分析を行います。上得意様はA、中得意様はB、時々しか買ってくれないお客様はC。Aのお客様は集中的に、Bのお客様には時々。Cのお客様にはたまにフォロー。その方が効率がいいのです。

●整理ABC
とても愛着のあるものは、A。高価な食器、高価な着物、高価なバッグ、しまっておいたのではもったいない。ビジネス界には減価償却という考え方があり、10万円のお皿を使わないでいたらそれは10万円のまま。10回使えば1万円だし、100回使えば100円というふうに安くつきます。気に入った物はどんどん使いましょう。安くつくだけではなく、その物にとっても親切。物にだって魂があるかもしれませんから。
ちょっと気になる物はB。「思い出箱」に入れておきましょう。例えば、安物だけど就職して初めて買ったマフラー。結婚祝いにもらった食器など。段ボール1つに詰めて封印。新しい思い出が増えたら、優先順位をつけて、1つを捨て、新しい思い出を取って置くようにします。
捨てる決心がつかない物もB。「まよい箱」に詰めて1年間使わなかったら捨てましょう。
Cは不用な物。3つに分けます。1つは「さしあげ箱」。「あの人だったら喜んで使ってくれるかもしれない」という物があったら、必ずその人に近日中に連絡しましょう。懐かしい顔に会うチャンスにもなります。2つめは、「捨て箱」。家に置いておいてはスペースの無駄。地域の分別方法に合わせて捨てましょう。3つめは「ボランティア箱(ガレージセール箱)」。地域の情報を集めて、不要品を引き取ってくれるところを探してください。

4月上旬

お掃除って何?

誰も教えてくれなかったお掃除

●お掃除って何でしょう?
掃くこと? 拭くこと? 掃除機をかけること? それとも……。
そう、考えてみると、お掃除って何でしょう。学校でも、親からも、社会からも、教えてもらっていませんでしたよね。
子ども達は新学期で新しいカリキュラムで学ぶ4月。私たちも、ちょっとお掃除について考えてみましょう。
埃はないけれど、なんだか雑然としている家があります。一方で、整理はされているけれど、埃が積もっている家があります。どちらも、お掃除が行き届いていないですね。
そうなんです。お掃除とは、「整理すること」と「整頓すること」の両面が行き届いていなければなりません。

●まずは整理、そして
お掃除を始める前に、まずは整理・整頓をしましょう。その後、上から下へ、つまり埃を払い落とします。私は、フローリングシートでつくったハタキをかけます。シートを5枚重ねて上部を2センチほど残して下に切り込みを入れます。ハタキのつくりかたは、ハタキを分解してみると分かりますので、つくってみてくださいね。布のハタキは埃を舞上げるだけですが、フローリングシートは吸塵剤が処理されていますので、埃を舞上げずに吸い取ってくれます。
その後、掃除機をかけて終了。掃除機をかける時には、障子や襖の敷居にもかけ、押し入れの中もチェックしてください。
ぞうきん掛けが必要な時には掃除機の後にぞうきん掛けをします。

11月下旬

年末の大掃除を楽にする法

寒さが厳しくなる前に

●不要品の大整理
お掃除には、整理するという要素と清潔にするという要素があります。清潔好きの日本人は、ホコリを取るのは得意だけれど、整理整頓は苦手。思い当たりませんか?  押し入れの天袋、キッチンの天袋、洗面台のキャビネットの奥……何が入っているか思い出せますか?
 押し入れがたくさんあれば、たくさん収納できて、スッキリ暮らせると思っていたらとんでもない。押し入れが不要なモノを増やしてしまう元凶なのですから。ちなみに、押し入れにしまってあるものを思い浮かべてください。お客さま用の布団、不要な衣類、それから……普段使わないものばかり。
 「3年使わないものは捨てる」というのが収納学のポイントです。
 すべてのモノをいったん収納材から出し、①大切なモノ、②バザーに出すモノ(親しい人に上げるモノ)、③捨てるモノに分類。捨てるモノは次のゴミの日にすぐさま捨てましょう。バザーに出すモノは、段ボールあるいはビニール袋にまとめておいて、忘れずに供出しましょう。知人に差し上げると決めたモノは、すぐに電話をして差し上げましょう。“そのうちに”と思っていると、そのうちに忘れてしまって不要なモノがいつまでも押入れに溜まってしまいます。

● 整理の後はホコリ退治
収納家具からモノを出してみると、奥や隅にホコリがいっぱい溜まっていることに気づきます。それほど、ホコリにまみれていたのですね。
 掃除機の隙間ノズルを使って、隅々までホコリを吸い取りましょう。日常のお掃除のたびに、押し入れや収納家具を開けてホコリを吸い取りましょう。
 敷居と接している襖の底は、敷居のホコリを集めています。ちょっと襖を持ち上げながら、ホコリを吸い取りましょう。

11月上旬

文化の日にお掃除文化を振り返る

お掃除は男性の役割?

GH105_L.jpg●昔はお掃除はしなかった?
ほんの30分移動するだけで、違う素材、違う料理が楽しめる日本。それならお掃除習慣も各地で違いがあるのでは? と思って調べたことがありました。全国の民族学者に聞いて、お掃除に関する資料を寄せてもらったのです。
ところが、ほとんど、年末の大掃除の資料しか残されていませんでした。それは、お掃除は神さまを迎えるための準備であり、男性が行うもの。神事のノウハウを伝承するために資料が必要だったというわけです。
昔は、畳はたたんでしまってあったから、タタミ。冠婚葬祭の時にだけ蔵から出して使われていました。庶民は、板の間や筵を敷いて生活していたので、日常的なお掃除は必要なかったようなのです。

●木綿以前のこと
 柳田国男(ノンフィクション作家の柳田邦夫ではありません)という民族学者がいました。『木綿以前のこと』という著書があります。
それによると、木綿以前は麻を着ていたのでホコリは立たなかったとか。そして、木綿という繊維を獲得。温かさと女性のなよやかな体の曲線を表現することはできたけれど、ホコリの始末というデメリットを引き受けることになりました。
もう1つ。木の食器を使っていた昔は台所に光がなかったけれど、陶磁器の食器を取り入れて台所が明るくなった。しかし、食器が壊れるというデメリットを引き受けなければならなくなったということです。
 つまり、1つメリットを獲得すると、何か1つデメリットを引き受けなければならないという論旨です。
目から鱗ですね。

10月下旬

冬の道具の点検

暖房器具の準備を万端に

GH196_L.jpg●まずは、エアコンの点検
11月になると、東京でも最低気温が5℃くらいになり、暖房が欲しくなるころ。10月後半には暖房器具の点検をしておきましょう。
まずは、エアコン。最近のエアコンは自動的に掃除をする機種が登場していますが、古いエアコンを持っている人は掃除をしなければなりません。特に、夏にクーラーを使っていた場合、エアコン内には湿気がこもり、もしかしたらカビの棲みかになっているかもしれません。カビはアレルギーの原因にもなりますので、要注意です。
① 電気製品の手入れは、まずコンセントを抜くことから。
② エアコン掃除用のスプレーを使いますので、周囲に飛び散って壁を汚さないようにビニールのゴミ袋を開いてエアコンの周囲にガムテープで貼り付けます。
③ エアコン掃除スプレーを使うと、室外にある排出ホースから汚れた水が出てきますので、発砲スチロールのトレイなどで受けられるようにしておきます。
④ ホコリキャッチ用のフィルターを外し、洗って干しておきます。
⑤ ほとんどの場合、吸い込み口にネジが2本あり、そのネジを外すと外側のパネルが外れます。すると、汚れたフィン(熱交換器)が現れます。
⑥ まずは、掃除機でホコリを吸い取りましょう。
⑦ その後、市販のエアコン掃除スプレーをスプレーします。
⑧ フィンやフィルターがすっかり乾いたら、元通りにセットします。
⑨ 排水ホースから汚れが排出されていますので、受け皿を捨てます。

●その他の暖房器
 石油ストーブ、電気ストーブも点検。反射板が汚れていると、熱効率が低下します。洗剤で硬く絞った雑巾できれいにふき取りましょう。あるいは、ガラス磨きのスプレーも有効です。
 炬燵の準備は万全でしょうか。炬燵そのものの手入れも大切ですが、炬燵布団を干したり、上掛けを洗ったりも大切。
 この冬は、温かくお過ごしください。

10月上旬

大掃除は快適な季節に

10月のプチ大掃除

●10月1日は衣替え
6月1日は夏服に。10月1日は冬服に。一昔前は、一斉に衣替えをして、街の風景が一変したものでした。現代は、一般の人は合着を着るようになって目立ちませんが、それでも学生さんたちが冬服に着替えて季節感を添えてくれます。
高温多湿の日本の夏も終わり、カビのシーズンもやっと終わったので、夏に増えたカビ退治もこの時期が最適。
主婦のみなさんに苦手なお掃除の箇所を聞いてみると、一様に「水周り」と答えます。特に夏の水周りはカビの大好きな温度と湿度なので、その後遺症が残っていませんか。

●お風呂のカビ退治
バスタブと壁面をつなぐコーキング材は、実はカビの好物。しかも、軟らかいのでカビが深く根を生やし、放っておくと取り替えるしか方法がなくなります。
そして、タイルの目地もやわらかいのでカビの絶好の棲みかになります。
浴室のカビ退治には、市販のカビ取り剤が便利です。
まず、浴室洗剤とタワシで、バスタブ、壁、天井の汚れを落とします。乾いてからカビ取り剤をスプレーしてしばらく放置します。
カビ取り剤は次亜塩素酸ソーダに粘性を持たせたものですから、取り扱いには十分注意しましょう。窓を開け、マスクをし、できればゴーグルをはめて、体に降り掛からないようにしましょう。
数時間おいてカビが取れたら、シャワーをかけてカビ取り剤を洗い流します。
窓がなく、カビが生えやすい浴室の場合は、最後に入浴した人が浴室洗剤とタワシで洗い、冷水をかけて浴室を冷やしておけば生えにくくなります。

●蛇口の周辺の掃除
洗面所、キッチンの水道のカランもたまには磨いてやりましょう。ナイロンタワシを1センチ位に細く切り、両端をつまんでカランにかけ、ゴシゴシやるときれいになります。蛇口の下の部分も忘れずに。
水道のカランと流しが接する場所にカビが生えて黒ずんでいませんか。常に水が溜まっている場所は、カビに狙われます。これもナイロンタワシの角でゴシゴシ。
洗面ボールの水はけ口も黒ずんでいませんか。ナイロンタワシでこすりましょう。

※水回りの掃除ができていれば、年末の大掃除は楽勝です!

9月下旬

お年寄りに快適な住まい

安全、安心、優しい環境

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●シルバーウイークがやってきます
シルバーウイークは、敬老の日(シルバー)を挟む連休? いえ、春のゴールデンウイークに続く大型連休だからその名前がつきました。
かつては9月15日でしたが、2003年から第3月曜日に改正。それは、月曜日を休みにすることによって土日に続く国民の休日を増やそうとする政策です。
元々、昭和22年、兵庫県多可郡間谷村の門脇政夫村長が農閑期で気候も良い9月の15日に敬老会を開いたのが始まりだとか。それは、日本古来の重陽の節供に通じるものがあるように感じられます。

●最も多い家の中の事故
国民生活センターの2003年の「危害情報からみた高齢者の家庭内事故」によると、敷地内を含む住宅での事故発生は65歳未満が53.4%、65歳以上は63.3%。全世代を通じて家庭内での事故が最も多く、高齢者ではその割合が大多数を占めています。
家にいる時間が多いからとも考えられますが、最も安心して過ごせるはずの家が最も危険というのは、なんというパラドックスでしょうか。

●年寄りに優しければみんなに優しい
高齢になればさまざまな機能が衰えますが、健常者でも病気になったり怪我をしたり機能が減退することもあります。そんな時、高齢者に優しい住宅は健常者にも優しいということを実感します。そこで、みんなに優しい住宅を考えてみましょう。
・ 照明
視力が衰えるので、照明はなるべく明るくというのが原則。特に、段差のある場所(玄関、階段等)には足下灯をつけることが重要です。電球は、これから設置するなら省エネタイプがお勧め。
・ 手すり
段差がある場所(玄関、階段等)、立ったり座ったりする場所(トイレ、浴室等)、そして廊下などには手すりをつけておけば、一人で行動できる範囲が広がります。玄関、トイレ、浴室など立ったり座ったりする行為を伴う場所にはL字型の手すりが便利。
・ ドア
廊下に接する個室のドアは、内開きが常識。それは、ドアを開けた時にたまたま廊下を歩いている人にぶつからないためです。でも、トイレや浴室は外開きに。万一、中で倒れた時に、内開きでは体が邪魔になってドアが開けなくなります。
また、お年寄りの個室などはドアよりも引き戸にしたほうが動きが楽です。
・ 段差
年を取ると、障害物がなくても転んでしまうということがあります。つま先が上がらないために、自分の指につまづいてしまうのです。
家中をフラットにできれば一番ですが、敷居などの段差は3mm以下にするという決まりがあります。
玄関も段差が少ないほうが良いのですが、履物の着脱のために小さな椅子を常備するといいですね。

9月上旬

情報の備え、グッズの備え

防災の日に点検したいこと

●9月1日は防災の日
大正12年のこの日、関東大震災が起こって多くの人々が犠牲になりました。また、立春から数えて210日目にあたる日を「二百十日」と呼び、台風や強風に遭遇しやすい日とも言われています。災害への心構えと対策を講じておくために、昭和35年に制定されたのが防災の日です。
非常持ち出し袋を備えておきましょうと、さまざまなグッズが入ったリュックサックなどが提案されています。それらの説を全部守っていると、持ち出せないくらい重い袋ができあがりそう。さて、何を優先するべきなのでしょうか。

●何を準備すればいいか
阪神淡路大震災を見学に行きました。悲惨な現場に心を痛めながら徒歩で歩き回ったところ、フッと正常なエリアに出たのです。その時、“慌てずにそのエリアから脱出すればいいんだな”と思いました。もちろん、地震の規模や質にもよりますが。
その後の新潟、盛岡など地震の報道を見ても、1〜2日で水や食料が運ばれています。人間は1日食べないくらいで死にはしないので、本当に必要なものだけを持てばいいような気がします。
防災グッズより前に、家の環境を整えておきましょう。
1) タンスなどは倒れないように
2) 食器棚などはドアが開かないように
3) テレビやパソコンなどが落ちないように
4) ベッドの脇にはスリッパを置いておく
まず、家の中での災害回避が大切です。

●人は情報がないと不安になる
では、非常持ち出しには最低限何を入れておく必要があるか。
1) 懐中電灯
2) ラジオ
3) 携帯電話
4) 預金通帳&カード
5) 現金
停電して真っ暗な中では右も左も分かりません。懐中電灯は行くべき道を照らす必需品。
ラジオは、状況を把握するための必需品。人間は情報がなければ不安になる動物です。情報を把握することによって、的確な行動が選択できます。
コンビニでおにぎりを買うための現金と、数日間の生活費を下ろす通帳とカードも必要ですね。

8月下旬

足下さっぱり、拭き掃除のススメ

汗、ダクダク。お掃除ダイエット?

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●足腰鍛える拭き掃除
最近の学校は、子どもたちにお掃除をさせているのでしょうか。させているとしても、床掃除にはモップを使っていることでしょうね。
昔は、掃除は生徒の役目。授業が終わるとまず椅子を机の上に乗せて教室の後ろに運び、バケツに水を汲んで拭き掃除を始めます。
床板の目に沿ってみんなが並び、ヨーイドンでこっちからあっちまで。中腰での雑巾がけは重労働。おかげで子どもたちの足腰はずいぶん鍛えられたはずです。
夏も終盤。夏の思い出をクリーンに残しておくためにも、拭き掃除をしてみませんか。重労働だから、汗ダク。良い汗かけば、デトックス&ダイエット!

●雑巾は固く絞るのが肝心
床によらず、テーブルによらず、拭き掃除には雑巾を固く絞るのが肝心です。ビショビショしてたら、ただ汚れをかき回しているのと同じ。水分が乾いてみると拭いた通りにシミが残ってしまいます。木材にとっても、水分がいつまでも残っていることは傷みの元。
さて、雑巾がけを開始! お腹が邪魔して苦しいし、脚はいつもと違う筋肉を使うのですぐに動かなくなるし、呼吸はゼーゼーするし。体力の衰えを感じさせられます。
苦しいから膝をついて拭こうと思ったら、膝が痛くて床につくことができません。皮膚まで弱くなってしまったのですね。
家庭から拭き掃除がなくなって久しくなりますが、それとともに拭き掃除に使われていた筋肉がすっかり衰えることになってしまいました。

●強い身方登場
フローリングワイパーが登場して以来、床の水拭きはすっかりなくなってしまいました。使い捨てのシートを装着して、サッサと拭いて汚れたシートはポン! で床掃除は終わり。
水拭き用のウエットシートも各メーカーから発売されています。でも、なんだか力が入らなくてサッパリしません。
ワイパーに超極細繊維を使った雑巾をセットして水拭きするタイプなら、結構サッパリしますよ。ミクロの繊維が汚れを欠き落とすので、水拭きだけでもきれいになります。
私は山崎産業のフローリングワイパーマルチとハイマジックウエットモップのコンビを気に入って使っています。

8月上旬

海へ、山へ、家族で出かけよう!

アウトドア用品の使用前・使用後

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●思い出深い夏休みに
いくつになっても、懐かしく思い出す夏休み。今年も、家族揃って思い出深い夏休みをお過ごしください。
温泉にしますか? アミューズメント施設にしますか? でも、家族みんなで移動するとなると、予算もばかになりません。その点、オートキャンプなどは手軽に安価に楽しめます。ガソリン代が高騰しているとはいっても、家族全員の交通費や宿泊費を考えると、やっぱりオートキャンプに軍配が上がりそう。それより、日頃何もできないと思われていたお父さんが火を熾したり、バーベキューを焼いたり、頼もしい姿に子供たちの見る目が変わることでしょう。
そして、家族の協力がなければものごとはうまくいかないということを知るには、キャンプが一番かもしれませんね。

●しまっておいた用具を陰干し・点検
まず、タープ、テント、テーブル、クーラーなどがキャンプの主役。でも、所有するより借りることを考えてみましょう。そうすれば、出し入れの手間もなくなります。買う場合はインターネットを見ながら、家族で検討してぴったりのものを選びましょう。インターネットは、専門店よりも数多く点検できるのが魅力です。
車で移動するキャンプなら、家で使っている多くのものが流用できます。茶碗やお皿、箸などは普段づかいのものを割れないようにキッチンペーパーで包んで段ボール箱に入れて運びます。

●帰ってからが大仕事
さて、新品を持ってでかけた場合は、事前の点検・整備は不要でした。ところが、帰ってからの手入れが来年の快適なキャンプを担保します。
まず、すべての用品から水分と汚れを取るのが肝心。テントなどは、庭に広げて十分に乾燥させ、汚れた部分は濡れ雑巾できれいに拭き取りましょう。テーブルやコンロは、水分を取ると同時に金属部分は錆び止め剤を塗っておきましょう。
キャンプの最終日が晴天なら、キャンプ場で後始末をやってしまうのもグッド。自宅に広い庭がなくても、キャンプ場を拝借すればいいのですから。

7月下旬

仏さまも清々しく

お盆の前には仏壇のお手入れ

●ご先祖さまの里帰り
盆は、盂蘭盆会(うらぼんえ)の略。盂蘭盆とは、古代インド語で逆さに吊られた苦しみを救うという意味だとか。ご先祖さまがあの世で苦しみを味わうことのないように供養をするのです。
13日の夕方には、先祖の霊が迷わずにお帰りになるように、門口で迎え火を燃やします。そして、座敷に盆棚を設け、仏壇の位牌を並べます。季節の野菜、果物、お菓子を供え、さらに朝昼晩と食事とお茶を供えます。
茄子の牛や胡瓜の馬を飾るのは、先祖の霊が牛や馬に乗って帰ってくると信じられていたからでした。
16日の夕方にはまた門口で送り火を燃やし、精霊の帰る道を明るく照らします。
そして、盆棚の供物を川に流す、精霊流しが行われます。最近は川を汚すので禁止されている行政もありますが、その場合は半紙に包むなどして、他のごみと違って扱いを丁寧に。

●飾り細工のホコリ取り
盆を迎える前に仏壇の掃除をしておきましょう。
まず、線香立ての線香の燃え残り。1年に何回かは、ふるいにかけましょう。ふるいがなくても、キッチンの金網のざるで十分。
普段は、先の細い箸で灰を探ってつまみ出します。
お位牌は、漆塗りなどが多いでしょうから、柔らかい布で磨きます。
祭壇や扉には細かい細工がしてあるので、ホコリ払いが難しい部分です。その場合は、絵筆で細かい部分のホコリを取りましょう。仏壇掃除用の絵筆を1本、常備しておくといいですね。

●ご先祖さまに願をかけるのではなく
仏壇に手を合わせるとき、つい亡くなった人に手を合わせ、「どうぞ、家族をお守りください」なんて言いたくなりますね。
でも、それは間違いだそうですよ。仏壇の真ん中に、ご本尊さまがいますよね。そのご本尊さまに、亡くなった親族を「どうぞお守りください」とお祈りするのが正当。
盂蘭盆会は、逆さ吊りの苦しみから救うことでした。釈迦の弟子が「死んだ母が地獄に堕ちて逆さ吊りの刑に苦しんでいますが、どうしたら救われるでしょう」と聞いた時、7月15日に供養するように教えられたのが起源です。
盆も、ご先祖さまにお願いをするのではなく、ご先祖さまが天国で幸せにくらせるように供養する機会なのです。

7月上旬

涼しさを運ぶ主役・エアコン

エコと安全を考える

GJ027_L.jpg●自分でお掃除するエアコン
エアコンは、夏涼しく、冬暖かく、快適温度を保ってくれますが、お掃除が面倒でしたね。「2週間に1度はフィルターの掃除をしましょう」とメーカーが提唱しているし、時々はカバーも外して洗わなければなりません。外して→洗って→乾かして(電気製品は水気をきらいますから)→セットして……。その間は使用できないのですから、家族の留守の間に洗うなど気も使うし。
でも、最近は自分でお掃除してくれるエアコンができました! なんと便利。さらに、換気扇の代わりまでやってくれるエアコンがあるのですから、お部屋の中はいつでもきれいな空気でいられます。
便利性に加えて、新機種ほど省エネなので、買い替えようかどうしようか、悩んでしまいますね。

●買い替え時を考える
かといって、まだまだ使えるのに買い替えるのはかえって省エネに反するし。もったいないし。
でも、もったいないからといって、耐久期間より長く使いすぎると、火を噴いたりして危ない事故がたくさん起きています。
そこで、経産省では老朽化による事故を防ぐために、安全に使える標準的な期間の表示をメーカーに義務づけることになりました。
使用期間が表示されることによって、製品の耐久性が分かりやすくなり、買い替え時が判断しやすくなりますね。
この表示が義務づけられるのは、洗濯機、換気扇、扇風機、ブラウン管テレビ、エアコンの5品目。2009年春ごろまでに実施する予定だそうです。

●シーズンオフにはカビの巣に??
便利になったエアコンですが、シーズンが終わったら送風運転をしておかなければならないことを知っていますか? 特に冷房は熱交換をする時に湿気を呼び、そのまま運転を停止するとエアコン内が湿気を帯びたままになってしまいます。
すると、湿気が大好きなカビに狙われ、長時間経つうちに中で繁殖します。そして、冬に暖房を点けると、そのカビが部屋中にまき散らされるというわけです。
おー、恐。
シーズンオフ、または長期間使用しない場合は、3〜4時間ほど送風運転をして、機械の内部を乾かしましょう。

6月下旬

本当は6月が一番多い紫外線

住まいも紫外線対策

GF052_L.jpg●百害あって一利なし
「住まいは夏をもって旨とすべし」と言ったのは吉田兼好。冬は厚着をしてしのぐこともできますが、高温多湿の日本の夏を乗り切るのは大変。そこで、昔の人々は、夏をいかに過ごしやすくするかが重大事だったのでしょうね。
エアコンが発達した現代では夏も冬も快適ですが、昔は注目しなかった紫外線について考えてみましょう。
昔は、太陽に当たらないとビタミンDが不足し、病気になると言われていました。しかし、現代の医学では、「紫外線は百害あって一利なし」と言われています。ビタミンDを生成する役割があるものの、栄養が豊かになりビタミンDはそれなりに摂取できるようになったのが一因。そして、皮膚科学が進化して紫外線の害が研究されたのも一因。女性にとっては、皮膚を老化させ、シミやシワの原因になるので大敵。また、過度に紫外線に当たる環境では皮膚ガンの元にもなります。
一般に紫外線が一番強いのは5月だと言われています。しかし、太陽が最も高くなる夏至の時期が本当のピーク。でも、6月は梅雨のために日照時間が短いので、累積紫外線では5月が多いということになっています。

●紫色よりも波長が長い電磁波
虹は、赤橙黄緑青藍紫の七色ですね。その紫色の外側にある不可視光線が紫外線。英語でもUltraviolet、つまり、超紫色と呼びます。そこで、紫外線のことをUVと言うのです。
紫外線にもA波、B波、C波があり、C派は大気を通過することができず、B波とA波は通過するものの、その99%はA派です。

●家の中に入り込む紫外線
A波は、たとえ曇りの日でも地上に届き、夏をもって旨としている家屋の開口部の広い部分から入り込みます。人を日焼けさせるばかりでなく、畳や廊下、建具や家具などを劣化させてしまいます。
窓からの侵入を防ぐには、昔ならヨシズやスダレ。今は、流行の緑のカーテン。そして、ハイテク向けには、窓ガラスに貼るUVカットフィルムやカーテン。最先端の商品は70%も紫外線カットしてくれるというのですから、試してみる価値はありそうですね。

6月上旬

梅雨時の湿気対策

夏はカビ&ダニの天国

GK059_L.jpg●高温多湿の日本の夏
日本は温暖地帯にあると言われていますが、夏は熱帯地帯と考えたほうが良さそう。熱帯地方の湿気と温度を持った空気が盲腸のように日本列島まで伸びてくるからです。
2008年の東京の月別の気温・湿度をおさらいしてみましょう。
月  最高温度(℃) 平均湿度(%)
1月    9.4        45
2月    9.6        41
3月   14.9        52
4月   18.4        59
5月   22.0        65
6月   24.6        72
7月   30.9        71
8月   30.7        74
9月   27.7        69
10月  22.6        66
11月  16.4        56
12月  13.7        53

例えば、熱帯地帯と言われるインドのニューデリーでさえ、30度を超えるのは3月から10月まで。11月、12月、1月、2月は30度を下回わります。
人間にとっての快適温度は20度前後、快適湿度は45〜60%。1年の中でも4月、5月、10月くらいが人間にとって過ごしやすい季節というわけですね。

●カビやダニは高温多湿が大好き
さて、寒くて乾燥している季節には息をひそめていたカビやダニ。そろそろ行動開始です。
カビは温度25度、湿度70%を超えると活発に活動し始めます。ダニは温度20度、湿度60%以上。人間にとって快適な温度・湿度を超えると危険な季節に突入するというわけです。
でも、温度か湿度かどちらかを制御すれば大丈夫。ジメジメとうっとうしい梅雨時には、湿気対策を心がけてみましょう。

●湿気退治は難題
寒さを凌ぐにはいろいろな方法があり、暑さを凌ぐにもいろいろな方法があります。でも、湿気を凌ぐのは難しいものです。
家の中で発生する湿気、例えば煮炊きの湯気などは窓を開けて空気を入れ替えることによって解決します。でも、雨の日の湿気は、窓を閉めても家の中に入り込んで来ます。
湿気退治の完璧な方法は、エアコンの除湿機能を使うこと、除湿器を使うこと。
日頃使わない北側の和室などには除湿器を置いて強制的に湿気を取れば、畳にカビやダニが繁殖することを防げます。
また、窓のない浴室なども、入浴後は除湿器で湿気を取っておくと、カビの繁殖を防げます。
機械を使って、電気代を使わなければ退治できないのが湿気なのです。

5月下旬

網戸を洗う

五月の風を取り入れるために

GG041_L.jpg●最も過ごしやすい季節
一説によると、天国は5月のような気候だそうです。暑くもなく、寒くもなく、湿度も爽やか。若葉が萌え、風までが芳しく香る季節です。
せっかくの爽やかな季節の風を部屋にも取り入れるために、網戸の掃除をしてみませんか。

●網戸を外す
一番簡単できれいになる方法は、外して洗うこと。外しかたが分からない場合は、メーカーに問い合わせてみましょう。
 庭やベランダなどのタイルやセメント面に、網のついている面を下にして寝かせます。網面を下にしないと網がよれてしまうので注意。
 まず、ホースで水をかけ全体を良く濡らします。次に、バケツに住居用洗剤溶液を作り、タワシまたはブラシで軽く擦り洗い。あまり強く擦ると網がよれてしまうので注意しましょう。最後に起こしてホースで水をかけながら水洗いし、斜めに立てかけて干します。
戸車に潤滑油をスプレーし、乾いてからレールにセットしてください

●外せない網戸は
外せない場合は、バケツに住居用洗剤溶液を準備し、右手(利き手)に洗剤溶液をしみ込ませたスポンジ左手に雑巾を持ち、スポンジで洗いながら汚れた水を左手で受けます。その後、水で同様にして洗剤分を拭き取ります。
網戸用スプレー洗剤も市販されています。スプレー洗剤は使用上の注意を良く読んで使ってください。

5月上旬

食品が狙われています

カビや細菌が繁殖する季節

GK168_L.jpg●食品は新鮮なうちに食べ切る
温度と湿度が高くなると、カビや細菌が繁殖し始めます。カビや細菌に狙われないように、食品の管理を徹底したい季節になりました。
「先入先出」は、ビジネス界用語。先に入れた商品は先に出すということ。それが在庫管理の基本でもあり、鮮度を落とさないコツでもあります。家庭でもその原理を取り入れましょう。
冷蔵庫にしまってある食品。奥に古いものはありませんか。野菜室の底に屑野菜が眠っていませんか。
新鮮な食品は新鮮なうちに食べ切るという習慣をつけることが細菌に狙われない第一条件です。

●冷蔵庫を過信しない
 「冷蔵庫に入れれば安心」と思っていませんか。食品というのは空気に触れているだけで酸化し、味を落とし、やがては腐ります。腐るということは酸化するということなのです。
また、冷蔵庫のドアを開け閉めすることによって、温度が上下します。それがまた、食品の安定性を欠いて劣化しやすくします。
冷蔵庫は、ほんのちょっと預けておくだけの場所と心得て、過信しないようにしましょう。
冷凍庫も同様。長時間冷凍庫に入れておくと、食品の旨味は霜となって出てしまい、時間とともに食品をまずくすると心得ましょう。

●清潔&アルコール
食品を新鮮なうちに食べ切ること、食品保存場所を清潔に保つことが出来ていればバイキンの繁殖は抑えられます。
心配なら、薬局でアルコールを買ってきて、スプレーするという方法もあります。冷蔵庫、食器収納庫、流しの収納庫、野菜保存場所などをスプレーすれば安心です。

4月下旬

春を先取りする整理・整頓

新しい生活に備えて

GK013_L.jpg●4月は新生活の月
入学、進学、卒業、そして就職と4月は生活が新しくなる季節。生活が新しくなれば、住まいの様子も変わらなければなりません。気持が積極的になっている時には、家の整理・整頓にも力がこもります。
着られなくなった衣服、使わなくなった学用品などを整理してみましょう。成長期には、必要なものも多い代わりに、意外に不要なものがいっぱい出て来るはずです。
着られなくなった衣類は、親戚か近所のお友達に差し上げましょう。親しいお仲間とガレージセールを開いて、交換し合うのもいいですね。
教科書は、新しい学年になっても確認したいことがあるかもしれないので、まとめて1年間は保存しましょう。小さくなった鉛筆や壊れた筆記具は捨てるしかありませんね。

●元あった位置に戻す
整理がついたら、その状態を保つのが整理・整頓のコツです。モノの居場所をつくり、その居場所に戻す……どんなに楽しく遊んでも夕方になれば家に帰る人間と同じことです。
小学校高学年からは、自分の部屋、自分の持ち物は自分で管理する習慣をつけましょう。といっても、まったく1人で最初からするのは難しいでしょうから、最初はお母さんと一緒に行い、お母さんがお掃除のコツを伝授し、3か月ほど経ってから1人に任せてみましょう。
お掃除上手のお母さんの指導なら、きっとお掃除上手の子どもになるはずです。

●整理、ハタキ、掃除機
お掃除の第一歩は、整理から。散らかっている物を元の場所に戻します。次に、床より上にある家具や建具のホコリ払い。それが済んだら掃除機をかけて、終了。 お掃除とは、「整理・整頓」と、「清潔」が伴わなければ完成しないことを教えてあげてくださいね。


4月上旬

家事も新学期!

お掃除を哲学してみると

_0010.jpg●お掃除って何?
学校で教えてくれなかったお掃除。勉強に忙しくてお母さんからも教わらなかったお掃除。なんとなく自己流で、習慣的にやっているお掃除。では、お掃除って何でしょう?
毎日、毎日、掃除機をかけたり雑巾がけをしたり、とっても清潔な家があります。でも、どことなく雑然としている……。
逆に、とても整理・整頓されている家があります。でも、障子の桟にはうっすらとホコリが積もっている……。
そうです。お掃除には「清潔にする」という要素と、「整理・整頓する」という要素があります。この2つが両立して本当のお掃除ですが、なかなかそうはいきません。でも、これからは「清潔」と「整理・整頓」を考えながらお掃除に取り組みましょう。

●自分のお掃除スタイルを決める
お掃除にアッと驚く手抜きテクニックはありません。毎日お掃除すれば1分で済むものが、1週間に1回なら7分かかり、1か月に1回なら30分かかり、1年に1回しかしないなら6時間かかると覚悟しなければなりません。
毎日お掃除するか、1週間に1回しかしないから7分覚悟するか、自分のお掃除スタイルを決めましょう。
こまめに毎日お掃除していつもきれいにしておきたい人は「コツコツ毎日派」。忙しいし、ホコリでは死なないので1週間に1回でいいと考える人は「一度にまとめ派」。自分のお掃除スタイルを決めて、それを全うすれば立派なお掃除人間です。

●家事に誇りを持とう
仕事なら目標が与えられ、それを達成すれば褒めてもらえます。でも、家事は出来ていて当たり前。掃除をしても、誰も褒めてはくれません。
だから、自分で目標を立てて、それを達成するのが家事の醍醐味! 今までの家事を見直し、目標を立て、家族を巻き込み、評価を勝ち取る! 新学期に向けてお掃除を哲学してみましょう!